一時帰国のチャンスを生かして日本のクレジットカード申し込み
長期で海外に住んでいると、日本で保有していたクレジットカードが利用停止になったり、更新できなくなったりするケースも珍しくありません。一時帰国のタイミングを活用して、日本のクレジットカードを作りたいと考える海外在住者は多いのではないでしょうか。どうせならポイントをつけたいし、海外のクレジットカードを使う際の手数料は避けたいものです。
とはいえ、日本のクレジットカードの多くは「日本国内に居住していること」が発行の条件となっているため、海外在住者にとっては申し込みのハードルが高いのが現実です。そこで本記事では、「日本居住」が原則条件でありながらも柔軟に対応してくれるカードや海外在住者でも発行可能なクレジットカードについて、それぞれの申し込み条件や注意点を詳しく紹介します。

海外在住者が日本のクレジットカードを作るのは決して不可能ではありません
日本のクレジットカードを持つ利点
海外在住者にとって、日本発行のクレジットカードを保有することには多くの利点があります。
為替リスクと手数料の回避
海外で発行したクレジットカードを日本で使用すると、為替変動の影響に加え、手数料が発生するため、実際の支出額が把握しづらくなります。滞在先で経済的に厳しい状況に陥り、円高が進行した場合には、日本円への両替よりも、日本に預けてある日本円でやりくりしたいと考えることもあるでしょう。
現金の携帯リスクを軽減
現金を持ち歩く必要が減るのも、大きなメリットのひとつです。一時帰国時には、空港へ到着直後に移動費や宿泊費などでまとまった出費が発生することもありますが、海外であらかじめ日本円を用意しておくのは現実的ではありません。さらに、普段使っていないキャッシュカードが、空港のATMで問題なく使えるかどうか不安に感じることもあるでしょう。
実際に私も、一時帰国の際にキャッシュカードの磁気不良でATMが利用できず、困った経験があります。
ポイント還元で節約につながる
クレジットカードにはポイント還元という魅力もあります。同じ金額を支払うのであれば、現金よりもカード払いの方が圧倒的にお得です。貯まったポイントを商品券や支払いに充当できるのも嬉しい点です。
以上のことから、実家など、日本に住所があり郵便物を受け取れる環境が整っているなら、管理面でも問題なく、日本のクレジットカードを1枚持っておくのは賢い選択といえるでしょう。
クレジットカード申し込みに必要な一般的な要件
クレジットカードを申し込む際には、以下の2つの条件が基本的に求められます。特に海外在住者は「日本国内に一時的でも住所があること」を示す必要があります。
1. 本人確認書類
日本国内のカード会社では、法律により申込者の本人確認が義務づけられています。
- パスポート
- 日本の運転免許証
- マイナンバーカード など
※海外在住者(住民票を日本から抜いている方)は、原則としてマイナンバーカードを持てません。
いずれかの本人確認書類を、申込時にアップロードまたは窓口で提示する必要があります。
2. 日本の住所(カードや明細の受け取り可能な場所)
- 日本の実家、親戚宅、などが該当します。
- 一部のカード会社では、転送不可の簡易書留や本人限定郵便で送付されるため、確実に受け取れる住所の指定が必要です。
※これらの条件に加え、勤務先や収入の有無などが審査に影響する場合もあります。
日本居住が原則条件だが柔軟に対応してくれるクレジットカード
EPOSカード エポスカード
一時帰国を利用して作成できた、おすすめのクレジットカードです。2025年4月時点でも発行可能で、実際に私自身が申し込みを行いましたので、情報はかなり詳しくお伝えできます。
エポスカードとは、マルイ(丸井)グループの子会社である「株式会社エポスカード」が発行する、年会費無料のクレジットカードです。海外旅行保険が自動付帯されており、マルイ店舗での優待や割引など、さまざまな特典が用意されています。

エポスカード検討中の方は、以下の記事でさらに詳細な情報がまとめられています。

海外在住者へおすすめポイントと特徴
- 年会費無料
- セキュリティがしっかりしている
- 全国のマルイで優待あり
- 海外旅行保険自動付帯
- 海外への電話サポート(日本語で)
エポスカード申し込みに必要な書類
エポスカードの申し込みには、本人確認書類などいくつかの必要書類があります。海外在住者の場合でも、以下の書類を準備することで、スムーズな審査と発行が期待できます。
- 日本国内の連絡先住所(実家など郵便物を受け取れる住所)
- 支払先に指定できる日本の銀行口座
- 連絡が取れる日本の電話番号(携帯番号の必要なし。実家の固定電話でも可)
- 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
海外在住者は日本の携帯電話を所有していないケースが多いため、申込み時に携帯番号を求められない点はエポスカードの大きな魅力です。例えば楽天カードでは日本の携帯電話番号が必須となっており、日本の携帯電話を持っていない海外在住者からの申込みが難しい場合がありますが、エポスカードでは固定電話でも問題なく対応可能です。
また、申し込みは基本的にオンラインで完結でき、郵送などの煩雑な手続きが少ないのも嬉しいポイントです。本人確認書類のアップロードが必要かと思っていましたが、私のケースではその必要はなく、カード受け取り時に本人確認が行われる形で進みました。海外からでも無理なく手続きを進められる点で、エポスカードは非常に実用的だと感じました。
👉一時帰国時に日本の運転免許を更新しエポスカード申し込みは理想的な流れです。

エポスカード申し込み方法
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海外在住者が申し込む際の注意点
ここでは、私が実際にカスタマーサービスに電話で確認しながら進めた際の内容をもとに、注意点を詳しくご紹介します。
申込みフォームでは「勤務先の住所」と「勤務先電話番号」の入力が求められます。滞在国の勤務先が日本企業の関連会社である場合は、その日本国内の住所と電話番号を記入して欲しいとのことでした。
もしそのような関連企業がない場合でも、できる限り滞在国の勤務先住所を入力し、電話番号については自宅の固定電話や連絡が取れる番号で問題ないとのことでした。実際、私の場合も現地の勤務先情報と自宅番号で問題なく通過しました。
また、申込み時に支払い先の銀行口座を同時に登録しておくことで、カードが書留扱いで発送される可能性が高くなるとのことでした(必ずではない)。書留の場合、本人でなく家族による受取も可能であり、本人確認が不要です。海外帰国後でも比較的受け取りやすくなるという利点があります。
ただし、私のケースでは、銀行口座を登録しても、最終的に佐川急便の「受取人確認配達」となりました。これは受取人が本人であることを確認したうえでの配達方法で、やや厳格な対応でした。このあたりはケースバイケースであり、銀行口座を登録したからと言って、必ずしも書留とはならないようです。
申し込み時の情報入力は慎重に、そして不安な点があればカスタマーセンターに相談しながら進めるのが安心です。
エポスカード申し込みの注意点
海外在住者でもエポスカードの発行は可能ですが、基本的には日本国内在住者を主な対象として設計されたカードです。私自身、海外在住であることを明らかにしたうえで申し込み、無事に発行してもらえました。ただし、海外在住者による申し込みは例外的な扱いとして審査されることを理解しておきましょう。
その前提を理解したうえで、丁寧かつ柔軟にご対応いただけたことに感謝しています。
即日発行に対応しているマルイ店舗は限られる。 たとえば東京・神戸などの主要都市にある一部のマルイでは、店頭で申し込むとその日のうちにカードを受け取ることが可能です。ただし、即日発行サービスは全国すべての店舗では実施されておらず、対応店舗は限られています。
以下に、エポスカードを即日発行可能なマルイ店舗一覧を掲載します(※即日発行の対応状況は変更される可能性があるため、公式サイトで最新情報をご確認ください)。
地域 | 店舗名 | 所在地 | 即日発行対応 |
---|---|---|---|
東京 | 新宿マルイ本館 | 新宿区新宿3-30-13 | ○ |
東京 | 渋谷マルイ | 渋谷区神南1-22-6 | ○ |
東京 | 丸井錦糸町店 | 墨田区江東橋3-9-10 | ○ |
神奈川 | マルイシティ横浜 | 横浜市西区高島2-19-12 | ○ |
千葉 | 柏マルイ | 柏市柏1-1-11 | ○ |
埼玉 | 大宮マルイ | さいたま市大宮区桜木町2-3 | ○ |
大阪 | なんばマルイ | 大阪市中央区難波3-8-9 | ○ |
兵庫 | 神戸マルイ | 神戸市中央区三宮町1-7-2 | ○ |
福岡 | 博多マルイ | 福岡市博多区博多駅中央街9-1 | ○ |
通常の発行には1〜2週間程度。 審査には数日を要し、その後のカード発送には約1週間が目安となります。一時帰国の期間が限られている方は、渡航前から必要書類や条件を整え、余裕を持って申し込み手続きを進めるようにしましょう。急ぎの場合は、即日発行可能な店舗での申し込みも有効な選択肢となります。
発送後は受け取り方法の変更ができない。 私の場合、日本滞在期間が短かったため、書留による発送を希望し、事前にカスタマーサービスへ電話で依頼しました。対応としては「その方法で進める」と案内されたのですが、実際には「受取人確認配達」という、本人確認が必要な形式での発送となっていました。その後、再度問い合わせて「書留に変更できないか」を確認したものの、一度発送された後は一切の受け取り方法の変更ができないという回答でした。
当初は「一時帰国中に受け取れないかもしれない」と焦りましたが、幸い佐川急便の配達が想定よりも早く、アメリカへ戻る直前に無事カードを受け取ることができました。この経験から学んだことは、「書留発送と思っていても、本人確認が必要な配送方法になる可能性がある」ということ、そして「とにかく早めの申し込みが重要」だという点です。一時帰国中にカードを確実に受け取るためには、スケジュールに余裕を持った準備が何よりも鍵になります。

私は運良く受け取れましたが💦余裕をもった申し込みをおすすめします
楽天カード
ネット上では「海外在住者でも楽天カードを作れた」という報告が多く見られますが、私は申し込みすらできませんでした。日本の携帯電話番号を持っていなかったためです。
特徴
- 楽天市場での高いポイント還元率
- 電子マネー機能付き
注意点
私はこのカードのオンライン申し込みを試みましたが、途中で日本の携帯電話番号の入力が必須であることが判明しました。私は日本の携帯を持っていなかったため、楽天カードのお問い合わせ窓口に連絡しました。そこで案内されたのは、以下の点です:
- 楽天カードは原則として日本在住者向けのサービスであること
- 携帯電話番号は必須であり、固定電話では代替不可であること
- 本人確認やその後の二要素認証(2FA)にも携帯電話が必要であること
私は一時帰国中であることを説明し、実家の家族の携帯を使って申請できないか相談しましたが、「携帯電話は申込者本人のものでなければならない」というルールがあるため、不可との回答でした。
もしカード発行時の一瞬だけ携帯番号が必要であれば家族の番号を借りても良いかとも思いましたが、後々の管理にも携帯が必要とのことで、家族に迷惑をかけるリスクを考え断念しました。
結論として、楽天カードを申し込むには日本国内で利用可能な携帯電話を本人名義で保持していることが事実上の前提条件となります。つまり、日本の携帯電話を持っていない海外在住者にとって、現段階では楽天カードの申し込みは非常に難しい状況です。

海外在住者でも発行できたとの情報が多かったのでカスタマーサービスに電話して粘っては見ましたが、結局、申し込みすらできませんでした。

日本に居住していても携帯を持っていない人は作れないので、海外在住者だから駄目という意味ではないのだけど。

ネット上の情報を考え合わせると、日本の携帯を維持している人には、柔軟に対応してくれる可能性がありますね。
なお、楽天カードのアフィリエイトプログラムは審査基準が厳しく、当サイトでは承認されていないため、代替として楽天プレミアムカードのリンクを掲載しています。日本の携帯電話番号を維持している方にとっては、特典内容や利便性の面から見ても有力な選択肢となるでしょう。
楽天プレミアムカードは、楽天市場でのポイント還元率が高く、空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」が無料で付帯するなど、旅行や出張が多い方に人気のカードです。年会費は11,000円(税込)ですが、楽天証券の積立投資でのポイント還元や、旅行保険の充実など特典も豊富。楽天経済圏を活用する方にとって、年会費以上の価値が期待できる一枚です。
海外在住でも作成可能と明言のクレジットカード
JALカード
海外で勤務していても申し込み可能と明記されています(※JALカードSuica、JALダイナースカードを除く)。
JALカードは特にマイルが効率的に貯まるよう設計されており、JAL便の搭乗はもちろん、特約店や提携カード会社を通じた日常利用でも高いマイル還元率を誇ります。また、入会ボーナスや継続ボーナス、搭乗ごとの区間ボーナスマイルなどが付与されるため、JALをよく利用される方には非常に価値のあるカードといえるでしょう。
さらに、一部のJALカードには海外旅行保険やショッピング保険などの付帯サービスも用意されており、渡航時の安心感も魅力の一つです。
申し込み資格と注意点
- 日本国内に生活拠点(国内住所)がある方
- 日本国内でカード利用代金の支払いが可能な方
つまり、日本国内に郵便物などが受け取れる住所(実家など)があり、支払いに使用できる日本の銀行口座を持っていれば、申し込みが可能ということです。
公式情報はこちら:JALカード公式FAQ
SMBC信託銀行GLOBAL PASS
SMBC信託銀行に口座を持っていれば、海外在住者でもクレジットカードの発行が可能です。このカードは、複数通貨口座に対応しており、日本円はもちろん、米ドルやユーロなど主要通貨を一括で管理できます。また、海外ATMでの現地通貨引き出しにも対応しているため、現地通貨の両替コストを抑えながら柔軟に資金を管理できます。旅行や海外赴任者には非常に実用的な一枚です。
ただし、新規口座の開設は原則として日本国内でのみ可能なため、すでに口座を保有している方に限られます。現在、海外在住の方は口座開設ができないため、このカードに申し込むことはできません。関心のある方は、海外移住前に発行手続きを行うようにしましょう。
申し込み資格と注意点
- 日本国内でSMBC信託銀行の口座を保有している方
- 日本国内の住所で本人確認が可能な方
- 日本円建てでの支払いが可能な方
- 国内キャッシング不可
公式情報はこちら:SMBC信託銀行GLOBAL PASS 公式サイト
JCBカード
年会費無料でポイント還元率が高く、特に39歳以下を対象にしたオンライン限定カードです。海外在住者でも、日本国内の実家など受け取り可能な住所があれば発行実績があります。JCBは海外利用に強く、現地通貨建てでの決済にも対応しているため、出張や一時帰国時にも活用しやすいカードです。
申し込み資格と注意点
- 日本国内に住民票のある住所を一時的にでも確保できる方(実家など)
- 日本国内で本人確認書類の提示が可能な方
- 支払い用の日本国内銀行口座を所有している方
- 日本国内の電話番号(携帯電話番号が望ましい)を一時的にでも使用できる方
また、申し込みはオンラインからのみ受け付けており、審査結果や発送は国内の住所に送付されます。そのため、帰国時に合わせたスケジュール管理が重要です。
公式情報はこちら:JCB公式サイト(海外勤務者向け案内)
スルガJCBカードのお申込みリンクを準備しました。

スルガ銀行が発行するJCBカードは、インターネットバンキングを通じた資金管理のしやすさが特徴で、海外送金や外貨預金とも連携しやすいのが魅力です。年会費無料ながらJCBブランドの優待も利用可能で、海外でも安心して使える一枚です。海外在住者でも、日本国内に受け取り可能な住所と日本の銀行口座があれば、申し込みできる可能性があります。
まとめ:一時帰国をチャンスに、日本のクレジットカードを賢く手に入れよう
海外在住者にとって、日本のクレジットカードを保有することは、為替手数料の節約やポイント還元、現金不要による利便性など、多くのメリットがあります。ただし、「日本国内に住所があること」や「日本の電話番号を所有していること」といった発行条件が壁になるケースも少なくありません。
しかしながら、エポスカードやJALカード、SMBC信託銀行のGLOBAL PASSなど、一部のカードは海外在住者にも柔軟に対応してくれることがわかりました。特に一時帰国のタイミングを活用することで、スムーズな申込みと受け取りが可能になるケースも多く、事前準備とスケジュール管理が鍵となります。
私自身の体験からも、一時帰国中に申し込みを行い、無事に受け取ることができたことで、日本での支払いはもちろん、海外での利用にも安心感が増しました。日本のクレジットカードを一枚持っておくことで、今後の帰国や出張時にも大いに役立つはずです。
限られた滞在期間を有効活用し、事前に必要な情報と書類をそろえて、余裕を持った申込みをおすすめします。
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