海外旅行保険の対応に必要な“保険と医療”の英語|保険の理解・請求・病院での英会話と症状の伝え方

海外旅行保険と医療英語を学ぶ男女の写真風バナー。安心して保険を選べるようになるイメージ。 保険
英語が不安でも大丈夫!保険・医療に関する英語表現をわかりやすく解説

海外旅行保険の対応に必要な英語

  • 英語さえ何とかなれば、海外発の海外旅行保険を使ってみたい。
  • 保険金請求に必要な書類の英語名や、英文メールの書き方が知りたい。
  • 海外の病院で、症状を英語で伝えるのはやっぱり難しい。
  • 診察の場で使える、ちょっとした英語のジョークも覚えておきたい。

そんなお悩みにお応えします。海外で病院にかかるとき、渡航先がどこであっても、多くの日本人にとって英語は“ほぼ唯一の頼れる言語”になります。

私は、アメリカ在住20年以上。これまでに保険会社とのやり取りを何度も経験してきました。また、私は医生物学の研究者という職業柄、一般の方よりも医療や病気に関わる英語には触れてきた方だと思います。

この記事では、海外旅行保険を使ううえで知っておきたい「保険まわりの英語」と「病院で役立つ英語表現」をやさしく解説します。スマホやブラウザにブックマークしておくと安心です。

希世
希世

ある程度まではAIでも対応できるけど、自分でも英語を少し知っておくと安心感が違います。

桔梗
桔梗

翻訳が間違ってたときにも気づけるし、自分の言葉で伝えられるってすごく心強いです。

保険・医療英語が必要な人とは?

空港で大きなバックパックを背負う若い男性旅行者
海外在住者や旅行者に向けて書いています

次のような方々は保険や医療に関わる英語の理解が必要になり、この記事はそのような方々に向けて書いています。

1)海外在住者(特に普段の生活で英語を使う方、アメリカ在住者など)

保険に関する英語は少し特殊で、海外生活を始めたばかりの方には特に難しく感じられるかもしれません。
特にアメリカでは、保険会社とのやり取りは日本以上に頻繁に発生し、保険に関わる英語の理解が必要になります。そのため、長く住んでいると、保険まわりの英語には少しずつ慣れてきますが、病院でのやり取りとなると、なかなか難しいものです。

この記事では、英語がほとんどわからない初心者の方から、ある程度慣れてきた中・上級者の方までを想定し、必要に応じて読める構成を意識しています。

2)海外旅行者

日本の保険会社が提供する海外旅行保険に加入していても、実際に海外の病院でやり取りをする際は、英語が必要になる場面が多くなります。医師への説明や、保険金の請求に必要な書類を発行して貰う必要があるからです。保険に関する英語表現を少しでも知っておけば、安心感が増します。

3)海外の保険会社を使ってみたい方

空港で手を振るノマドワーカーのイラスト。背景に「DEPARTURES」の表示。
すでに海外に目が向いている方には、海外発の旅行保険も有力な選択肢になります。

海外発の保険は、日本とは異なる医療制度や生活環境を前提に設計されており、滞在国や滞在期間の変更に柔軟に対応できる点が大きな特徴です。補償内容や手続きの考え方も日本の保険とは異なるため、条件が合えば、より優れた選択肢になるケースもあります。

一方で、こうした保険は英語でのやり取りが前提となります。その点にハードルの高さを感じる方もいれば、実際に英語を使ってみたい、海外の仕組みを理解したいと前向きに捉える方もいるでしょう。

この記事では、単に英語表現を紹介するだけでなく、海外の保険制度や医療の仕組み、背景となる考え方もあわせて解説しています。海外の保険では、制度を知らなければ意味がつかみにくい単語や表現も多く登場しますが、そうした言葉を「暗記する」のではなく、なぜその表現が使われるのかを理解できる構成を意識しています。

英語を実際に使ってみたい人におすすめの保険

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英語圏での保険と医療の実情ーアメリカ偏ー

アメリカに20年以上暮らしてきた私の海外保険や医療制度にまつわる経験談をいくつか紹介します。「これからアメリカでの生活を始める方にとっては、「今後、自分にも起こり得ること」としての予習になり、すでに長く海外に住んでいる方にとっては、「あるある、分かる!」と共感いただける内容かもしれません。

保険会社とのやりとりは日本より頻繁

電話で保険会社とやりとりをしている若い男性の写真
アメリカでは保険会社とのやりとりが頻繁に発生。日本と違い、医療費の確認や請求手続きは自分で対応することが求められます。

アメリカには、日本のような国民健康保険にあたる公的な医療保険制度は基本的に存在せず、医療保険はすべて民間の保険会社によって提供されています。
そのため、アメリカでは保険会社とのやりとりが日常的に発生し、日本以上に多くの時間とエネルギーを費やすことになります

たとえば──

  • 「この治療は補償の対象外です」
  • 「保険でカバーするには、○○の書類を提出してください」
  • 「書類が1枚足りません」

といったやりとりは日常茶飯事です。
保険会社は、少しでも支払いを避ける理由を探しているようで、この対応に時間を取られます。

希世
希世

アメリカでは、保険会社とのやり取りが“日常業務”みたいなものです。
病院より、保険会社と話す回数のほうが多いくらい。

また、補償内容は保険会社によって大きく異なるため、病院の受付や診察の場でも保険に関する会話がよく交わされます。

たとえば──

  • 「この検査は、あなたの保険では補償されません」
  • 「事前承認(prior authorization)が必要です」
  • 「まずは保険会社に確認してみてください」

というようなやりとりがごく普通に行われるのが、アメリカの医療現場です。

さらに、関連する不正やトラブルも少なくありません。
身に覚えのない請求が届くことは珍しくなく、ときには病院側が加担しているケースもあります。
私自身、以前診療明細に見覚えのない検査が含まれており、医師に尋ねたところ「バレた?」と軽く笑われたことがあります。こうした場合も、まず保険会社に連絡し、支払うべき請求かどうかを確認する必要があります。

このように、アメリカでは保険会社とのやり取りが頻発します。しかも、保険に関する英語は日常会話とは異なり、最初は戸惑うことが多いものです。私自身も、渡米直後は本当に苦労しました。
ですが、やり取りの機会があまりにも多いため、誰でも経験を重ねるうちに自然と慣れていきます。

病院でのやりとりに感じる “苦手意識”

病院で英語がうまく出てこず、身振り手振りで症状を伝えようとするアジア人女性
「英語が出てこない」病院で感じるもどかしさ。

私はアメリカに20年以上暮らし、医生物学の研究にも携わっています。保険まわりの英語にはすっかり慣れましたし、仕組みにもそれなりに詳しいほうだと思います。

それでも正直なところ──病院での会話には今も苦手意識があります

たとえば、予約の電話一本でも「どんな症状ですか?」と聞かれて、一瞬言葉に詰まってしまう。
病状を英語で説明するのって、やはり難しいものです。

「頭がズキズキ痛い」って、英語でどう言えば?
「なんとなくだるい」は?
「風邪っぽいけど、熱はそんなにない」なんて、どう説明すればいい?

“fever(熱)” や “headache(頭痛)” のような単語は知っていても、それを自然に、適切に伝えるのはまた別の話です。

さらに厄介なのが病名です。
ニュースや日常会話であまり出てこないため、英語でもなかなか定着しません。

私自身、以前、帯状疱疹(たいじょうほうしん)になったとき、英語では何というのかまったく分かりませんでした。

同様に、更年期障害四十肩後鼻漏といった言葉も、とっさに英語で出てこない。
このあたりの語彙は、第二言語として英語を使う人にとって共通の壁かもしれません。

このような背景から、この記事で紹介している表現や単語は、自分自身の復習でもあり、海外生活がある程度長い方にもきっと役立つはずです

桔梗
桔梗

英語に慣れていても、
「症状を英語で説明する」のは別スキルなんですよね。

海外旅行保険を理解するための基礎英語

英語辞書を使って保険に関する英単語を調べる様子のイメージ
単語を知るだけでは足りない。保険英語は「制度ごと理解する」ことが大切。

保険に関する英語には、日本語に訳せば比較的すぐ理解できる単語と、その背景にある海外の保険制度や医療の仕組みを知らないと、正確な意味がつかみにくい単語があります。
特にアメリカをはじめとする海外の医療保険は、日本とは大きく異なる仕組みで成り立っているため、単なる直訳だけでは誤解が生じることも少なくありません。

ここではまず、日本語訳を見ればある程度イメージしやすい英単語から確認し、そのうえで、海外の保険・医療制度を前提に理解する必要がある英単語について、背景や使われ方を含めて解説していきます。

基礎英単語(アルファベット順)

英語辞書のページを写した写真。海外旅行保険に関する基本的な英単語一覧を象徴するイメージ
まずは、辞書で調べれば理解できる基本的な保険英語から。

この一覧にあるのは、英単語の意味を日本語に訳せば、ある程度理解できる語彙です。
たとえば「保険(Insurance)」「保険料(Premium)」「請求(Claim)」などは、日本語に馴染みのある概念と近いため、特に専門的な知識がなくても理解しやすい言葉です。

ただし、文脈によって微妙に意味が変わったり、海外の医療制度・保険制度に特有のニュアンスが含まれていることもあるため、各単語の解説欄もあわせて確認することをおすすめします。

英単語 (English)日本語訳解説
Accident事故思いがけず起きたケガやトラブル。
Beneficiary受取人保険金などを受け取る人。生命保険で使われることが多い。
Benefit補償(給付)保険会社から提供される補償内容やサービス。
Cancellation解約保険契約を途中で終了させること。
Claim請求保険会社に補償金の支払いを求める手続き。
Coverage area補償地域保険が有効な国・地域。
Coverage limit補償限度額保険で支払われる上限金額。
Direct billing直接請求医療機関が保険会社に直接請求する仕組み。
Doctor’s note / Medical certificate診断書医師が作成する病状証明。請求時に必要なことも。
Emergency緊急事態今すぐ治療が必要な状態。
Exclusion補償除外項目補償の対象外となる内容。
Expiry有効期限保険契約が終了する日。
Hospitalisation入院病院に泊まって治療を受けること。
Inpatient入院患者入院している人。
Insurance保険病気や事故などに備える制度。
Itemized receipt明細付きレシート請求内容や費用が詳細に記載された領収書。
Medical expenses医療費病院や薬にかかる費用。
Outpatient外来患者入院せずに通院で治療を受ける人。
Pre-existing condition既往症保険加入前からある病気やけが。補償対象外のことも多い。
Premium保険料保険加入のために定期的に払う費用。
Prescription処方せん医師が薬を出すための指示書。
Primary Care Physician (PCP)主治医 / かかりつけ医最初に相談する医師。HMOタイプの保険では特に重要。
Provider医療提供者・提携医療機関保険会社と契約している病院や医師。
Renewal契約更新保険契約を延長すること。
Surgery手術体を切るなどの外科的医療行為。
Travel insurance海外旅行保険旅行中の病気・ケガ・事故・ロストバゲージなどに備える保険。
Treatment治療病気やけがを治す行為全般。
Underwriting引受審査保険会社が契約を承認するか判断するプロセス。
Validity有効性保険契約が有効である状態。
Waiting period待機期間保険に加入してから補償が有効になるまでの期間。

海外の保険・医療制度を前提に使われる英単語

希世
希世

単語の意味を知るだけじゃ足りなくて、
「制度そのもの」を知らないと誤解しやすいんです。

以下に、「海外の保険・医療制度を前提に使われる英単語」をまとめました。これらは、海外の保険制度や医療の仕組みをある程度理解していないと、正確に把握しにくい言葉です。このあと、一覧に挙げた単語について、それぞれの背景や実際の使われ方を個別に解説していきます。

なお、このリストに目を通しておくことで、保険に関する英語を理解できるだけでなく、
アメリカをはじめとした海外の医療制度や保険の仕組みが、日本といかに違うかという点にも気づけるはずです。単なる語学学習にとどまらず、医療や保険にまつわる「文化の違い」や「生活習慣のギャップ」への理解にもつながる内容です。海外での医療を少しでも安心して受けられるよう、実用的な知識としてご活用ください。

英単語 (English)日本語訳解説
Deductible / Deduction免責額 / 自己負担額保険が適用される前に、まず自分で支払う必要がある金額。自動車保険などにも似た仕組み。
Cover / Coverage補償 / 補償範囲保険が“支払う対象”とするかどうか。カバーされている=保険の適用範囲内。
Eligibility加入資格 / 適格性保険に加入できるか、また加入後に利用できるかの条件。
Policy保険契約 / 保険規約補償範囲や条件が記された保険契約書。各プランで内容が異なる。
Enrollment保険の加入手続き保険に加入すること。または手続きの期間や申込みそのものを指す。
Copay / Copayment定額自己負担 / 一部負担金医療機関を受診するたびに支払う定額の自己負担額。アメリカでは一般的な制度。
Refund返金支払ったお金のうち、不要・過剰分が戻ってくること。
Reimbursement払い戻し一旦自分で支払った費用を、後から保険会社に請求して取り戻す仕組み。
In-networkネットワーク内保険会社と契約している医療機関。利用すると保険が効きやすく費用も抑えられる。
Out-of-networkネットワーク外契約外の医療機関。費用が高くなり、保険が効かないこともある。
Out-of-pocket expenses自己負担費用 / ポケットマネー保険に入っていても患者自身が払う費用の総称。Copay、Deductibleなどを含む。

Deductible / Deduction (自己負担額)

医療保険におけるデダクティブル(自己負担額)の仕組みを示し、一定額を自己負担した後に保険が適用される流れを説明した図解
一定額までは自己負担。デダクティブルを超えてから、保険の補償が始まります。

Deductible(デダクティブル) とは、保険会社が補償を開始する前に、自分でまず支払わなければならない金額のことです。
日本の自動車保険を利用されたことがある方には少し馴染みがあるかもしれません。たとえば「免責5万円」のように、最初の5万円までは自己負担、それを超えた分が保険でカバーされる、という仕組みです。アメリカの医療保険では、この自己負担額の制度が医療でも当たり前にあります。

Cover / 補償する・補償する内容や範囲

保険会社とのやりとりで最もよく使われる英単語のひとつです。
「この治療はカバーされますか?」という質問から始まり、「これは補償の対象外です」といった説明まで、やりとりの中で頻出します。

ただし、この“cover”という単語は、日本人にとって直感的に理解しにくい表現です。私も最初はどういうことかよくわかりませんでした。

その理由は、日本の公的医療保険では「保険証を出せば自動的に補償される」のが一般的で、「補償される・されない」を意識する機会がほとんどないからです。

一方で、アメリカなどの民間保険では、補償内容(カバーされるもの)は保険会社・プランによってすべて異なるため、「これはカバーされているか?」という確認が必須になります。

よく使われる例文:
  • This procedure is not covered by your insurance.
    (この処置は、あなたの保険では補償対象外です)
  • This plan does not cover orthodontic treatment for cosmetic purposes.
    (この保険プランでは、美容目的の歯科矯正は補償対象外です。)
  • Sorry, we do not cover braces if they’re for cosmetic reasons.
    (申し訳ありませんが、美容目的の歯列矯正は補償していません。)

なお、次に解説する「eligible」とこの「cover」は、保険の補償対象について話す際に意味が重なることもあります。たとえば、

  • This plan is not eligible for cosmetic treatment.
  • This plan does not cover cosmetic treatment.

どちらも「美容目的の治療は補償されない」という意味になります。
このように、“eligible”“cover”2通りの表現を覚えておくと、実際の保険のやりとりで役立ちます。

Eligibility(加入資格・利用条件)

保険における「Eligibility(加入資格・適格性)」を、人に対する資格と治療内容の対象可否の2つの視点で整理した図解
Eligibilityは「加入できるか」だけでなく「今、その治療が補償対象か」を示す言葉でもある。

Eligibility(エリジビリティ) は、日本語では「加入資格」「適格性」などと訳されますが、実際の保険の現場では、2つの視点から使われると理解しておくことが大切です。

1. 人に対する「加入資格」「適格性」

“Eligibility” という言葉は、「保険に加入できるかどうか」、そして「加入していて保険が使えるかどうか」の両方の意味で使われます。
つまり──

  1. そもそもその人が保険に加入する資格があるか?
  2. 加入した人が保険を使えるかどうか?
    の2つの視点があるのです。
桔梗
桔梗

そもそも「加入資格があるかどうか」の方は、まだ、わかりやすい概念ですね。

加入資格のあるなし (Eligible or not Eligible)
  • 年齢制限がある(例:65歳以上は加入不可のプランなど)
  • 国籍や居住地に制限がある(例:アメリカ在住者限定の保険)
  • 就労状況による制限(例:正社員のみ対象)

👉 このような場合、保険の申し込み時に
「You are not eligible to enroll in this plan.(あなたは、この保険に加入する資格がありません)」
と通知されます。

逆に、条件を満たしていれば、
「You are eligible for this plan.(あなたにはこの保険の加入資格があります)」
といった表現が使われます。

保険を使えるかどうか
希世
希世

加入していても保険が適用されない(not eligible)パターンとしては、「何等かの条件がそろっていない」と「その治療自体が保険適用外」の場合の2つがあります。

  • 待機期間など
     保険に加入直後は、一定期間が経過しないと補償が開始されません。👉 この期間中は保険を「使えない=適格でない」状態になるため、以下のような表現がよく使われます:
    “You are not yet eligible to receive benefits due to the waiting period.”
    (待機期間中のため、まだ給付を受ける資格がありません)
  • 既往症(Pre-existing condition)
    加入前からあった病気やケガについては、補償されない(対象外とされる)ことがあります。
  • 治療内容が対象か対象外か
    同じ処置でも、その目的によって補償の有無が変わることがあります。
    たとえば、歯科治療に伴う麻酔は補償対象でも、美容目的の矯正となると対象外に。
    これは、よく保険会社からこう説明されます:
    > “This procedure is eligible, but not for this purpose.”
    (この処置自体は補償されますが、この目的では対象外です)
    逆に、目的・条件を満たしていて補償されるケースでは、こんな表現もあります:
    >“This treatment is eligible for coverage under your plan.”
    (この治療はあなたの保険プランで補償対象となっています)
希世
希世

ここで使われている eligible は、「加入資格」ではなく、「この治療が補償されるかどうか」という意味合いです。

桔梗
桔梗

つまり、covered / not covered とほぼ同じ使われ方をしています。

📝 日本との違いに注意

日本の医療保険制度では、「保険証を持っていれば基本的に使える」感覚がありますが、海外の民間保険では「加入資格があるか」+「今使える状態か」の2段階のチェックがあるのが一般的です。そのため、”eligible” という単語が日常的に飛び交います。

Policy / 保険契約・保険規約

Scott graham OQMZwNd3ThU unsplash
保険でいう policy は、「方針」ではなく契約内容が記された正式な文書を意味します。

保険に関する英語で policy(ポリシー) は非常によく使われる単語のひとつです。
ただし、日本語で「私のポリシーは〜です」や「この会社のポリシーでは〜」というように使う「信条・方針」といった意味とは少し異なります。

保険における policy とは、「保険契約」や「保険規約」といった意味で、契約内容が詳細に書かれた公式な文書を指します。

よく使われる表現
  • Please check your insurance policy for details.
     (詳細はご自身の保険契約書をご確認ください)
  • This is not covered under your current policy.
     (これはあなたの現在の保険契約では補償されていません)

Enrollment / 保険加入手続き

Enrollment(エンロールメント) は、保険に加入するための申し込み手続きそのものを指す言葉です。

日本語の「加入する」とは少しニュアンスが違い、英語では「加入の申請をして、保険会社に正式に登録されるまでの一連のプロセス」を意味します。
そのため、“I enrolled in a plan.”(プランに加入しました)のように動詞としてもよく使われます。

よく使われる表現
  • The enrollment period ends on March 31st.
     (加入手続きの受付期間は3月31日で終了します)
  • You must complete your enrollment before your coverage begins.
     (補償が開始される前に、加入手続きを完了しなければなりません)

Copay / Copayment / 自己負担額(定額)

医療機関や薬局で、診察や処方ごとに定額の自己負担額(コーペイ)を支払う仕組みを示した図解
診察や処方のたびに、あらかじめ決められた金額を支払うのがコーペイです。

Copay(コーペイ)またはCopayment(コーペイメント)とは、医療機関を利用する際に、患者が支払う定額の自己負担額のことです。

たとえば──
・病院で診察を受けるたびに「1回あたり30ドル」
・薬局で薬をもらうたびに「1回10ドル」
といった具合に、あらかじめ決まった金額をその都度支払う仕組みです。

この制度は、アメリカをはじめとする多くの国の民間医療保険で一般的に導入されています。ヨーロッパの一部にも似た仕組みがありますが、日本の公的医療保険には存在しない考え方です。

つまり、日本人にとっては「知らないシステムの名称」そのものであり、単語の日本語訳を見ただけでは理解が難しい言葉のひとつと言えるでしょう。

よく使われる表現
  • The copay for a regular doctor visit is $25.
     (通常の診察のコーペイは25ドルです)
  • Emergency room visits usually have a higher copay.
     (救急外来の受診では、通常より高いコーペイがかかります)

Refund / Reimbursement(返金・払い戻し)

医療費を一度全額支払い、領収書を提出して後から返金・払い戻しを受ける流れを示した図解
いったん全額を支払い、あとから保険会社に請求して返金を受ける仕組みです。

アメリカをはじめとする多くの国では、いったん自分で医療費を全額支払い、あとから保険会社に申請して払い戻しを受けるという形がよく見られます。

たとえば:

  • 病院で診察を受ける
  • クレジットカードなどで全額をいったん自己負担
  • 領収書や診断書を保険会社に提出
  • 保険会社が審査し、保険対象分が返金される

このようなときに使われるのが、次の2つの言葉です。

  • Refund(リファウンド):キャンセルや重複払いなどで「そのまま返金される」場合に使います
  • Reimbursement(リインバースメント):一度自分で払った分を「あとから保険会社に請求して返してもらう」ときに使います

日本では、保険証を見せればその場で自己負担分(たとえば3割)だけを支払えば済み、あとから保険会社にお金を請求するような場面は基本的にありません

つまり、Refund や Reimbursement のような制度そのものが存在せず、単語を日本語訳だけで見ても、何のことを指しているのか分かりにくいのです。

よく使われる表現
  • “You can request a reimbursement after submitting the receipt.”
     (領収書を提出すれば、払い戻しを申請できます)
  • “This plan does not provide reimbursement for this treatment.”
     (この治療に対しては、払い戻しの対象にはなりません)
  • “You will receive a full refund.”
     (全額返金されます)

In-network / Out-of-network(提携医療機関内 / 外)

保険会社と提携している医療機関(インネットワーク)と、提携外の医療機関(アウトオブネットワーク)の違いを示した図解
同じ治療でも、提携先かどうかで自己負担額が大きく変わります。

アメリカの医療保険では、保険会社が契約している医療機関(提携先)とそうでない医療機関とが明確に分かれており、これを次のように呼びます:

  • In-network(イン・ネットワーク):保険会社と提携している病院や医師
  • Out-of-network(アウト・オブ・ネットワーク):提携していない病院や医師

提携先であれば、保険が適用されやすく、自己負担が少なく済むのが一般的です。
一方、提携外の医療機関に行くと、保険が使えないか、負担額が大幅に増えることがあります。

日本では「どこの病院でも保険証を出せば、基本的には同じ自己負担割合で受診できる」という仕組みがあるため、「保険が使える病院・使えない病院がある」という考え方自体がなじみのないものです。

そのため、「In-network」「Out-of-network」という概念や、それが請求金額に大きな影響を与えるという仕組みが、非常に分かりづらく感じられるのです。

よく使われる表現
  • “Is this doctor in-network?”
     (このお医者さんは提携先ですか?)
  • “You may be responsible for the full cost if you go out-of-network.”
     (提携外に行った場合、全額自己負担になるかもしれません)
  • “This plan only covers in-network providers.”
     (この保険は提携医療機関のみカバーします)

Out-of-pocket expenses(自己負担額)

ジーンズのポケットから現金とクレジットカードが見える写真。医療費などの自己負担(アウト・オブ・ポケット費用)を象徴するイメージ
保険があっても、最終的に自分のポケットから支払うお金があります。

保険に入っていても、最終的に患者自身が支払うことになる金額を指します。

内訳として含まれる主な費用:

  • Deductible(自己負担額)
  • Copayment(定額の自己負担)
  • Coinsurance(一定割合の自己負担)

日本の医療制度では「3割負担」「上限付き自己負担」など、比較的明確な負担額になっているため、
「自己負担がいくつかの項目に分かれている」ことや「その合計額に上限がある」というシステムはあまり意識されません。

そのため、英語で「out-of-pocket cost」や「maximum out-of-pocket」などと書かれていても、“いったい総額いくら払うの?”という感覚が掴みづらくなります。

補足:Out-of-pocket maximum

これは、1年で支払う自己負担の上限額のこと。
この上限に達した後は、ほとんどの費用を保険会社がカバーします(ただし対象となる医療に限ります)。

よく使われる表現
  • “Your out-of-pocket maximum is $3,000.”
     (自己負担額の上限は3,000ドルです)
  • “After you meet your deductible, you will still have out-of-pocket expenses.”
     (免責額を超えても、自己負担は残ります)

保険金を請求するときの英語表現と注意点

海外旅行中や海外生活中に医療機関を受診した場合、後から保険金を請求(Claim)するためには、いくつかの必要書類を自分で集めて保険会社に提出する必要があります。

海外旅行保険に必要となる証明書と英語表記一覧

保険請求に必要な書類をチェックリストで確認している様子を写した写真。海外旅行保険の請求準備を象徴するイメージ
保険請求に必要なチェックリストとは?

保険会社によって多少異なることはありますが、以下のような書類が一般的に必要とされます:

  • 診断書(Doctor’s Statement / Medical Certificate)
     病名や治療内容、診察日などが書かれた医師による文書。
  • 明細付きの領収書(Itemized Receipt / Detailed Invoice)
     何にいくらかかったかがわかる内訳の記載された領収書。
  • 支払い証明書(Proof of Payment / Receipt)
     実際に費用を支払ったことを証明するためのレシートやクレジットカードの明細など。
  • 処方箋や薬の領収書(Prescription & Pharmacy Receipt)
     処方内容と、薬局での購入費用の証明。
  • 保険請求フォーム(Claim Form)
     保険会社が提供する請求用紙(多くはPDFやオンラインフォーム形式)。

病院受付での英会話

海外の病院受付カウンターの写真。診断書や領収書などの書類を依頼する場面を想起させるイメージ
必要な書類は、こちらからはっきり依頼することが大切です。

海外の病院では、必要な書類をこちらからお願いしないと出してもらえないことも多いです。
以下のような表現を使って、受付やスタッフに依頼しましょう。

  • “Could I get an itemized receipt for my visit today?”
     今日の診察の明細書をいただけますか?
  • “Can you provide a medical certificate or doctor’s note for insurance purposes?”
     保険提出用の診断書をいただけますか?
  • “I’ll need a document showing what treatments I received and how much they cost.”
     治療内容と費用が記載された書類が必要です。
  • “Could I get a copy of the prescription as well?”
     処方箋のコピーもいただけますか?

注意:日本人が見落としがちな「Itemized Receipt(明細付き領収書)」

診察料、検査費、処方薬などが項目ごとに金額表示された英語の明細付き領収書(Itemized Receipt)の例
合計金額だけでなく、内訳が1項目ずつ記載されていることが重要です。

保険金請求の際に、日本人が意外と見落としがちなのが「Itemized Receipt(明細付き領収書)」です。
合計金額だけが書かれたレシートでは、保険請求に使えないことが多いため、必ず明細付きの領収書を依頼するようにしましょう。

なぜ海外では Itemized Receipt が必要なのか?

海外(特にアメリカ)では、日本のように「診療内容は一律で保険がカバーされる」という考え方がありません。
保険会社は、

  • どの治療・検査・処置が行われたのか
  • それぞれが保険の補償対象(covered)かどうか
  • 金額が妥当か

一項目ずつ確認したうえで、支払う・支払わないを判断します。

そのため、

  • 「診察料」
  • 「血液検査」
  • 「レントゲン」
  • 「処方薬」

といった内訳が行ごとに記載された明細がなければ、保険会社は審査を進められません。

希世
希世

Itemized Receipt は、本当に重要です。これがないと、保険会社が動いてくれません。

合計金額だけのレシートじゃダメなんですね…。

「Itemized Receipt」が通じないときの簡単な英語説明

英語圏以外の国で医療機関を受診する場合、“itemized receipt”(明細付き領収書)という言葉がスタッフに伝わらないこともあります

そんなときは、簡単な単語を使って、どんなものが必要なのかを説明するとスムーズです。

たとえば、こんな言い方が使えます:

“Can you give me a receipt that shows each treatment and how much it cost?”
(どんな治療をしたか、いくらかかったかを書いたレシートをもらえますか?)

または、

“I need a receipt for insurance. It should show details — like doctor’s fee, tests, and medicines.”
(保険に提出するための領収書が必要です。診察料、検査、薬などの詳細が書かれているものです)

つまり、「どんな処置が行われて、それぞれにいくらかかったのかがわかる明細」であることを、やさしい英語で伝えるのがコツです。

英語が母語でない人同士のやり取りでは、専門用語よりも具体的な内容を伝えた方が、話が早く通じることがよくあります。

保険金請求のための英文メール

ノートパソコンで保険会社宛ての医療保険請求メールを作成し、領収書や診断書を添付している様子の写真
必要書類を添付し、簡潔で丁寧なメールを送ることが大切です。

保険会社に書類を送る際は、以下のようなメール文が使えます。できるだけ丁寧に、かつ簡潔に伝えましょう。英文のメールでは、何をしたいのか(保険の請求)を最初に書くのが一般的です。

希世
希世

英語のビジネスメールでは、「このメールで何をしてほしいか」を最初の1行で書くのが一般的です。”I am submitting a claim for medical treatment.”と書き出して問題ありません。

なるほど…。今回なら「保険の請求を提出します」って、最初に宣言してしまっていいんですね。

英文例(シンプルなパターン):

Subject: Medical Claim Submission – [Your Name]

Dear [Insurance Company Name],

I am submitting a claim for medical treatment received on [Date] at [Hospital Name].

Attached are the following documents:
– Itemized receipt
– Medical certificate
– Prescription and pharmacy receipt
– Proof of payment

Please let me know if any additional documents are required.

Thank you for your assistance.

Best regards,
[Your Full Name]

病状・症状を説明するための英語表現

海外の診察室で、アジア人女性が医師に英語で症状を落ち着いて説明している様子。吹き出しで症状表現が示されている
症状は、落ち着いて順序立てて伝えれば、英語でもきちんと理解してもらえます。

症状を英語で伝えるとき、まず「どんな感覚があるか(痛い、かゆいなど)」を伝えるのが基本です。その後で、「症状の具体的な内容」や「発生したシチュエーション」を補足することで、より正確に伝わります。

この記事では以下の順番で解説します。多少重複する表現もありますが、場面別に整理することで実際の会話で使いやすくなります。
①よく使う感覚・状態の表現
②風邪、食あたり、事故などの旅行でよくある症状や状況別の表現
その他の関連表現

感覚表現(痛い・麻痺・しびれる・だるい)

痛み、しびれ、だるさ、脱力感、かゆみなど、体の感覚を表す基本的な英語表現(pain, numb, tingling, sluggish, weak, itchy)を図解で示したイラスト
まずは「どんな感覚か」を伝えることが、症状説明の第一歩です。

以下は、英語で症状を伝える際に使える、基本的な「感覚」に関する英語表現です。日本人が実際に病院で使う場面を想定して、シンプルで誤解のない表現を厳選しています。

日本語英語表現補足説明
痛いI have pain / It hurts一般的な痛みの表現。「Where does it hurt?(どこが痛いですか?)」と聞かれます。
感覚がない/麻痺しているI feel numb / My ___ is numb「numb」はしびれて感覚がない状態。局所麻酔のような感じも含みます。
しびれているI feel tingling / It’s tingling電気が走るようなジンジンする感覚。「tingly」でもOK。
だるいI feel sluggish / I feel heavy疲労感、体が重いようなだるさ。「I feel weak(力が出ない)」と組み合わせても◎
力が出ないI feel weak / I have no strength脱力感。「I feel faint(気が遠くなる)」とも使われます。
息苦しいI feel short of breath / I can’t breathe well呼吸の浅さ、息切れなど。深刻な症状を伝えるときに重要。
かゆいIt’s itchy / I feel itchyアレルギーや湿疹、虫刺されなどでの“かゆみ”の表現。よく使います。

補足:痛みの種類をもう少し具体的に伝えたいときは…

痛い(It hurts)」という表現だけでは足りない場合、痛みの質や特徴を加えて説明できます。以下のように言い換えると、医師にもより正確に伝わります。

痛みの種類英語表現使い方の例
ズキズキ痛むIt’s throbbing.I have a throbbing headache.(ズキズキする頭痛がします)
キリキリ痛む/鋭い痛みIt’s a sharp pain. / It’s stabbing.I feel a sharp pain in my stomach.(お腹に鋭い痛みがあります)
重い/鈍い痛みIt’s a dull pain.I have a dull pain in my lower back.(腰に鈍い痛みがあります)

「ズキズキ」「キリキリ」オノマトペは通じない

外国人医師に日本語の擬音語で症状を説明しようとして、うまく伝わらず戸惑う日本人女性の様子
「ズキズキ」「キリキリ」と説明しても、英語圏の医師には意味が伝わらないことがあります。

オノマトペ(擬音・擬態語)は日本人特有の感覚です

日本語には、「ズキズキ」「キリキリ」「モヤモヤ」など、音のない感覚や感情にまで“音”を当てはめて表現する非常に豊かなオノマトペ(擬音語・擬態語)文化があります。
ですが──

これは日本語に特有の言語感覚であり、英語にはほとんど存在しません。

英語圏では、こういった「痛みの質」や「感覚の違い」を表現するのに、“sharp”(鋭い)”throbbing”(ズキズキするような)”burning”(焼けつくような)などの具体的な形容詞や名詞を使います。

そのため、英語で「My head hurts zukizuki」のように伝えても、まったく意味が通じないか、冗談と受け取られる可能性もあります

桔梗
桔梗

「ズキズキ」とか「なんとなくだるい」とか、日本語だと一瞬で伝わるのに…。

病状別の英語表現

風邪・アレルギーに関する英語表現

風邪の症状でティッシュを手に鼻を押さえる日本人男性
海外滞在中、風邪やアレルギー症状を英語で説明する場面は意外と多い。
日本語の症状英語表現補足・自然な言い回し
頭が痛いI have a headache.一般的な頭痛の表現
体調が悪いI don’t feel well. / I feel sick.「体調がよくない」全般に使える表現
気分が悪い(吐き気含む)I feel nauseous.「吐き気がする」というニュアンスで使われる
寒気がするI feel cold. / I’m feeling cold. 
I have chills.
feel cold は最もシンプルで、体調不良による冷えにも使える。chills は発熱や感染など、病気由来の寒気という印象
鼻水が出るI have a runny nose.runny は「液体が出る状態」
鼻がつまっているI have a stuffy nose. / My nose is blocked.stuffy = 詰まっている
咳が出るI have a cough.dry / wet cough のように補足可能
喉が痛いI have a sore throat.sore = ヒリヒリ、ズキズキした痛み
熱があるI have a fever.高熱:a high fever
くしゃみが止まらないI can’t stop sneezing.sneeze = くしゃみ
体がだるいI feel sluggish. / I feel fatigued.sluggish = 動きが鈍い、fatigued = 疲労感
頭がボーッとするI feel groggy.groggy = 意識がぼんやり
呼吸が苦しい(ぜんそくなど)I’m having trouble breathing.呼吸器系のトラブルとして伝わる表現
目がかゆい・赤いMy eyes are itchy / red.itchy = かゆい
花粉症っぽいI think I have hay fever.hay fever = 花粉症
アレルギーがあるI have an allergy to (〇〇).I have a dust allergy. など
風邪がうつったI caught a cold from someone.catch a cold from 〜 = 誰かからうつる
風邪をうつした(かもしれない)I might have given you my cold.give someone a cold = 誰かに風邪をうつす
  • 「気分が悪い(I feel sick)」は、アメリカ英語では「吐き気がする」という意味にも取られることがあるので、I don’t feel well のほうが無難な表現です。
  • 「うつる・うつした」は文化的にもデリケートな場面で使うので、「might(〜かもしれない)」をつけるなど、やや控えめに伝えるのが一般的です。

腹痛・食あたり(Stomach Issues / Food Poisoning)

病院の診察室で腹痛を訴える日本人中高年男性と外国人医師
海外の病院では、腹痛や食あたりの症状を英語で具体的に伝える必要があります。
症状・状態英語表現補足・自然な言い回し
吐き気・嘔吐I feel nauseous. / I threw up.“nauseous” は「吐き気がする」の定番表現
下痢I have diarrhea.発音は「ダイアリア」
胃が痛いI have a stomachache.“stomachache” は「胃の痛み」全般を指す
食欲がないI have no appetite.“appetite” = 食欲
お腹がゴロゴロするMy stomach is making noises.「音がする」ことで不調を表すやわらかい表現
水あたりI think I got sick from the water.海外では水が合わないことはよくある
食あたりしたI think I have food poisoning.“food poisoning” = 食中毒
  • 「吐く」「下痢をする」はどちらも非常にプライベートな内容なので、遠回しに表現することもあります。たとえば「I’m not feeling well in my stomach.(お腹の調子が悪い)」など。
  • 「水あたり」は文化的に直接的な表現を避け、「Maybe the water didn’t agree with me.(水が体に合わなかったみたい)」などの婉曲表現もよく使われます。

怪我・事故(Injuries & Accidents)

怪我をしてギプスや首の固定具を装着し、病院で医師と話す男性の様子
怪我や事故の状況は、英語で落ち着いて具体的に説明することが大切です。
症状・状態英語表現補足・自然な言い回し
転んだ/けがをしたI fell down and got hurt.“hurt” は「けがをした・痛めた」の汎用表現
ひねった(足など)I twisted my ankle.“twist” は「捻挫する」によく使われる
打撲・ぶつけたI bumped my head. / I bruised my leg.“bump” は軽くぶつける、 “bruise” はあざになる
出血しているI’m bleeding.怪我の説明の第一ステップ
骨折したI think I broke my bone.“broke” は骨折した時の表現
火傷したI burned myself. / I got burned.“burn” を使う(やけどの程度によって追加説明可)
切り傷があるI have a cut on my hand.“cut” = 切り傷
傷口が化膿しているThe wound is infected.“infected” = 感染した、化膿した
虫に刺されたI got bitten by a bug.“bug bite” も一般的
交通事故にあったI was in a car accident.旅行中にも起こりうる
  • 怪我の程度を表現する時は、”It’s serious.”(重いです)や “It’s not too bad.”(大したことはありません)などで追加説明も可能です。
  • 医療機関で伝えるときは、状況を時系列で話すとわかりやすくなります:
    “I fell while hiking yesterday and now my knee is swollen.”(昨日ハイキング中に転んで、膝が腫れています)

皮膚・外傷に関する症状(Skin & Wound-related Symptoms)

かゆみと赤みが出ている腕を掻く若いアジア人女性
かゆみや赤みなどの皮膚症状は、海外の病院では “It’s itchy” や “The skin is red” など、具体的な英語表現で伝えることが重要です。
症状・状態英語表現補足・自然な言い回し
腫れているIt’s swollen.腫れた状態。“swollen” は「腫れた」の意味の形容詞。
腫れてきたIt’s starting to swell.「今まさに腫れてきている」状態
膿が出ているIt’s oozing pus.“pus” = 膿、“oozing” = じわじわ出てくる
膿がたまっているThere’s pus inside.傷やしこりの内部に膿がある状態
日焼けしたI got sunburned.“sunburned” は「日焼けした」の意味
日焼けがひどいI have a bad sunburn.炎症・皮むけなどを含むひどい日焼け
肌がヒリヒリするMy skin is burning.直訳で「焼けるように痛む」、日焼けや炎症時に使用
赤くなっているThe skin is red.炎症やかぶれ、かゆみなどに使える表現
発疹が出ているI have a rash.“rash” は湿疹・発疹のこと
かゆいIt’s itchy.“itchy” は「かゆい」の意味
虫に刺されたI got a bug bite.虫刺され全般。“mosquito bite(蚊)”などで具体化可能
水ぶくれができているI have a blister.やけどや靴ずれなどの「水ぶくれ」
  • 皮膚に関する表現は、見た目+感覚で説明できるとスムーズです(例:It’s red and itchy.)
  • “rash”(発疹)や “blister”(水ぶくれ)などは自分で判断が難しい場合もあるので、早めに医師に相談するようにしましょう。

その他よくある症状・トラブル(Other Common Issues)

時差ボケと睡眠不足で疲れた表情のアジア人女性が、机に肘をついて目を閉じている様子
時差ボケや睡眠不足は、海外旅行中によくある体調トラブルのひとつ。英語で正しく伝えることが大切です。
症状・トラブル英語表現補足・自然な言い回し例
脱水症状I think I’m dehydrated.「水分不足のようです」
高山病I have altitude sickness.標高の高い場所で「高山病になった」
熱中症I might have heatstroke.強い日差しや暑さによる体調不良
睡眠不足I didn’t sleep well. / I’m sleep-deprived.「よく眠れなかった」「寝不足です」
時差ボケI have jet lag.時差のせいで体調がすぐれない
ストレス・緊張による不調I feel sick from stress. / My stomach hurts from nerves.緊張やストレスで気持ち悪くなった、胃が痛むなど
コンタクトレンズをなくした/壊れたI lost / broke my contact lenses.実際に紛失・破損した状況で
メガネをなくした/壊れたI lost / broke my glasses.「glasses」は常に複数形
  • 脱水症状、熱中症などは、海外(特に暑い地域)ではよく起こる体調トラブルです。特に長時間の観光やアウトドアでは注意が必要です。
  • 高山病(altitude sickness)は、標高2,500m以上の登山地帯や高地都市(例:ラパス、クスコ)では誰にでも起こり得ます。
  • コンタクトや眼鏡のトラブルは、旅行中だと特に困るので、症状というより「備え」にも関わる重要ワードです。

その他の重要表現

海外旅行保険に加入する英語表現

  • I’d like to purchase travel insurance.(旅行保険に加入したいです)
  • Do you offer travel insurance for medical emergencies?(医療の緊急時に使える旅行保険はありますか?)
  • What does this policy cover?(この保険は何を補償していますか?)

病院の予約を取るときの表現

オフィスで電話を受けながら対応する外国人女性スタッフ。病院や保険会社での問い合わせ対応を想起させるシーン。
海外では、病院や保険会社への問い合わせを電話で行う場面が多くあります。落ち着いて要件を伝えることが大切です。
  • I’d like to make an appointment.(予約を取りたいです)
  • Do you have any availability tomorrow?(明日空いていますか?)
  • Can I see a doctor without an appointment?(予約なしでも診てもらえますか?)
  • Should I come in now or later?(今行けばいいですか?あとでもいいですか?)

病気がうつる・うつしたと言いたいとき

  • I think I caught a cold from my coworker.(同僚から風邪をもらったと思います)
  • I hope I didn’t give it to anyone.(誰かにうつしていなければいいのですが)
  • This virus spreads easily.(このウイルスは感染力が強いです)

重い病気・深刻な状態を伝える表現

  • It’s a serious illness.(それは深刻な病気です)
  • He’s in critical condition.(彼は重篤な状態です)
  • It’s more than just a cold.(単なる風邪ではありません)

病気になる・体調を崩すときの英語表現(“病気になる 英語”)

  • I got sick.(病気になりました/体調を崩しました)
  • I became ill.(体調を崩しました)
    ※ややフォーマル。医師や書面でも使われます
  • I caught a cold.(風邪をひきました)
  • I came down with a cold.(風邪をひき始めました)
    ※急に症状が出たニュアンス
  • I caught a virus.(ウイルスに感染しました)
  • I’m feeling under the weather.(体調がすぐれません)
    ※やわらかい言い方・日常会話向き

病気が治る/回復に関する英語

  • I’m getting better.(よくなってきました)
  • I’ve recovered completely.(完全に回復しました)
  • The treatment worked.(治療が効果を発揮しました)
  • I was cured.(治りました)

体調はどうですか?と聞くときの表現

外国人ドクターが日本人男性に笑顔で体調を尋ねている、海外の病院での和やかな診察風景
海外の診察では、医師から “How are you feeling?” といったシンプルな質問から会話が始まることが多い。
  • How are you feeling?(体調はどうですか?)
  • How do you feel?(どんなふうに感じていますか?)
  • Are you feeling okay?(大丈夫ですか?)
  • Is everything alright with your health?(体調に問題はありませんか?)
  • Do you have any symptoms?(何か症状はありますか?)
  • Have you been feeling sick lately?(最近、具合が悪かったりしましたか?)

医療の場で笑える?気まずさを和らげる英語ジョーク

海外の病院の廊下で、外国人の医師と看護師が笑顔で会話し、和やかな雰囲気になっている様子
海外の医療現場では、軽いジョークや笑顔が不安を和らげるコミュニケーションとして使われることもあります。

海外の病院では、緊張や不安から少しでも気を紛らわせるために、軽いジョークやユーモアが使われることがあります。特に英語圏では、「自虐ネタ」や「ちょっとした笑い」でその場の空気を和らげるのは一般的なコミュニケーションのひとつです。

ちょっと笑ってもらえるだけで、気持ちが楽になりそうですね。

  • “Hello, ladies… I would cry.”
    これは、私がアメリカの歯科医院で実際に聞いたユーモアのある一言です。
    男性患者が、準備中の女性スタッフたちに向かって、これを言いました。
    こんにちは、ご婦人方僕、泣いちゃうかも
    これは、「怖いけど、がんばるよ」「でもやっぱり怖いかも…」という子どもっぽい自虐ネタを交えた、英語圏らしい軽いジョークです。歯医者での痛みを和らげるような処置だけでなく、軽い注射や検査の場面などでも応用できます。
  • “Is it too late to run away?”(今から逃げても遅い?)
     診察室の前や注射の直前など、軽く笑いを取るタイミングでよく使われます。
  • “I hope this doesn’t end up on YouTube.”(これ、YouTubeに載らないよね?)
     手術台や処置台に乗った瞬間などに言うと、医療スタッフがクスッとすることも。
  • “I came in for a sore throat. Please don’t amputate anything.”(喉が痛いだけだから、何も切断しないでね)。大げさな比喩で不安を笑いに変える典型的な例。

まとめ 〜英語の保険・医療表現は「知識」と「慣れ」がカギ

海外の診察室で、外国人ドクターと日本人女性が落ち着いて英語で会話している様子
保険と医療の英語表現は知識と慣れがカギ

海外での医療や保険の手続きは、英語ができる・できないに関わらず、多くの人にとって不安な体験です。特に日本人にとっては、日本の医療保険制度との違いからくる「文化的なギャップ」が、さらにそのハードルを高くしています。

この記事では、単語の意味だけではわかりにくい保険関連の英語、症状の伝え方、そして実際の会話に役立つフレーズや表現を幅広く紹介しました。

日本語と英語の「感覚の違い」や、「伝わらない表現」(たとえば擬音語)などにも触れつつ、どのように伝えればスムーズに意思疎通ができるかを意識した構成になっています。

✅ 特に役立つポイント:

  • 日本ではなじみのない保険用語(copay, deductible など)の丁寧な解説
  • 実際に使える「症状別の英語フレーズ集」
  • 英語圏以外の病院でも通じる簡単な説明フレーズ
  • 気まずさを和らげる英語ジョークの活用例
  • 日本語の「痛みの擬音」が伝わらないことへの注意喚起

海外で安心して医療を受けるためには、「知っている英語表現がある」だけでなく、「それをどんな場面で使えるか」が重要です。

この記事が、少しでもあなたの海外滞在や旅行中の安心材料になれば幸いです。

実際に海外保険を申し込んでみたい方へ

ここまで読んでくださった方の中には、「英語表現が分かってきたし、実際に使ってみたい」「学ぶだけではもったいない、実践しなくちゃ」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

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