一時帰国におすすめの保険3選を徹底比較|年齢・家族構成別に補償と保険料で選ぶ【東京海上日動・SafetyWing・ACS】

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日本への一時帰国 どの保険を選べば??

「日本に一時帰国するけど、保険はどうしよう?」「どの会社を選べば一番安心でお得?」
―そんなふうに悩んでいませんか?

一時帰国中の保険選びは、思ったよりも複雑です。
日本の保険?海外の保険?補償内容は?保険料は?と選択肢が多く、何を基準に選べばいいのか迷ってしまうのは当然です。

桔梗
桔梗

保険って、日本と海外のどっちを選ぶべきか分からない…

未加入のまま帰国すると、日本での医療費は全額自己負担となり、ちょっとした通院でも数万円、入院すれば数十万円〜100万円を超えることもあります。

希世
希世

私も一時帰国中に全額自己負担の経験があります😭。

また、保険に入ったとしても、何も比較せずに契約してしまうと、「ほぼ同じ補償内容なのに保険料が数倍違う」とか「保険料は同じなのに補償額や内容が全く違う」ということも珍しくありません。

こうした事態を避けるためには、複数の保険プランをしっかり比較・検討することが重要です。

私は海外在住者として、これまでにさまざまな一時国者向けの医療保険を実際に比較・検討してきました。また、ここで紹介する海外保険のSafetyWingとACSについては、現地スタッフとの情報交換を通じて理解を深め、それぞれ個別に解説記事も執筆しています。アメリカに来る前は、損害保険と生命保険の上級資格を取得し、約5年にわたり保険代理店に勤務。お客様と直接向き合いながら、保険業務に携わってきました。

本記事では、迷いやすい保険選びにおいてよく比較される3社――

  • 東京海上日動(日本の大手・信頼性重視)
  • SafetyWing(ドル建て、若年層で低コスト)
  • ACS(ユーロ建て、柔軟性が高く、補償範囲が広い)

この3つの保険を、「補償内容・保険料・年齢や家族構成への対応」という観点から徹底比較します。

桔梗
桔梗

結局、どれを選べば安心でお得なの?

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この記事を読めば、

  • 何を基準に保険を選べばよいのか
  • 自分や家族に合った保険会社はどこなのか

がはっきりと分かります。
「結局どれを選べばいいの?」という疑問に、明確な答えをお届けする記事です。

一時帰国中の医療保険はどうする?

一時帰国中の医療保険についての全体像は、以下の記事で詳しく解説しています。
まずは、民間の保険に加入する必要があるかどうかを確認するところから始めるのがおすすめです。

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【先に結論】ケース別おすすめ保険

年齢や家族構成に応じたおすすめを先にまとめておきます。

あなたやご家族の年齢・目的・優先したいポイントに応じて、どの保険が適しているかが一目でわかります。

ケース・条件おすすめの保険プラン
子ども連れ(親が39歳以下)SafetyWing Essential(大人1人につき10歳以下の子ども1人まで保険料無料。補償効率も高く、家族全体で最有力)
子ども連れ(親が40歳以上)ACS Globe Traveller(子ども無料特典はないが、補償はワンランク上・保険料も割安で家族全体の高コスパ)
39歳以下(単身/夫婦)でコスト重視ACS Globe Partner(最安で補償最大5,100万円)または SafetyWing Essential(補償やや劣るがドル建て希望者向け)
40〜64歳で保険料と補償のバランスを重視ACS Globe Traveller(補償最大8,500万円・保険料は年齢に関係なく一定。SafetyWingより高補償&割安)
高額医療・慢性疾患に備えたい方ACS Globe Traveller または SafetyWing Complete(がん・精神医療・予防ケアなどもカバー)
65歳以上、または日本語での安心重視東京海上日動(逆海外旅行保険)(唯一の70歳以上加入可。無制限補償・日本語・キャッシュレス対応)

このあと、それぞれの保険について補償内容・保険料・年齢制限などを具体的に比較していきます。
「なんとなく選ぶ」ではなく、「あなたに本当に合った保険」を見つけるために、ぜひ読み進めてみてください。

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一時帰国者におすすめの保険3社を比較

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今回ご紹介するのは、「東京海上日動」「SafetyWing」「ACS」の3社です。
東京海上日動は言わずと知れた日本の大手で、日本の保険会社としての代表として取り上げています。損保ジャパンやAIGなど、他の国内保険会社もありますが、補償内容や保険料は大きく変わらないため、比較をシンプルにするために代表的な一社に絞っています。

海外の保険会社の選択肢としては、若年層においてコストパフォーマンスに優れた米ドル建ての「SafetyWing」、そして、年齢による保険料の上昇がなく、為替の安定性も期待できるユーロ建ての「ACS」をピックアップしました。
この3社を比べることで、信頼性・補償内容・保険料のバランスを総合的に判断できます。

これから、各社の保険について
補償内容(特に治療費・死亡補償の最大額)
保険料(できる限り「約1か月間(28日間)」を基準)
を中心に、年齢別にわかりやすく比較していきます。

損保ジャパンによる一時帰国者向け医療保険

損保ジャパンは日本の大手損保会社であり、海外旅行保険を提供していることから、一時帰国者向けの保険も用意しているのではないかと考える方が多いようなのですが、実は「一時帰国者向け」に特化した保険商品は用意されていません
Webサイト上でも一時帰国に対応している旨の明確な記載はなく、実際に利用する場合は「出国時の契約が必要」または「例外的対応になる」ことが多いようです。

一時帰国者にとっては、海外在住の日本人が一時的に日本に滞在する場合、その滞在が海外旅行と同様に扱われ、日本国内での医療費に海外旅行保険が適用されるかどうかが重要なポイントとなります。

しかし、損保ジャパンではこの点に関する情報が不明確であるため、安心して契約を結ぶのは難しいのが現状です。

そのため当記事では、一時帰国者へ対応が明確に確認できる「東京海上日動」「SafetyWing」「ACS」の3社に絞ってご紹介しています。

それではまず、日本の保険会社の代表、東京海上日動から見ていきましょう。

東京海上日動

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桔梗
桔梗

日本語で全部サポートしてくれる保険が安心なんだけど…あるの?

東京海上日動は、日本の大手損害保険会社であり、一時帰国する海外在住者に向けた医療保険も提供しています。
他社と比べると保険料はやや高めで、申し込みや情報収集も主に代理店経由となるため、補償内容や保険料がやや分かりづらい面があります。
とはいえ、日本語での対応が可能であること、70歳以上の高齢者でも加入できることなど、他社にはない安心感があるのも事実です。

提供されている該当プランは2種類ですが、詳細は公式サイトではなく、販売代理店のウェブサイトでの情報提供が中心となっています。 これは代理店経由での販売が主流であることや、海外(特にアメリカ)からの検索では情報が見つけにくい構造になっているからかもしれません(この記事はアメリカから情報収集を行い執筆しています🙇‍♂️)。

加えて、代理店ごとに補償内容や保険料に若干の違いがあるために、ネット上の情報が限られているるのかもしれません。また、東京海上日動では、資格のない者による保険説明とリンク掲載が禁止されているとの情報もあるため、本記事では参照元を明記した上で説明を行っておりますが、公式サイトへの直接リンクは掲載していません。

そのような事情から、東京海上日動に関する情報には、一部に古い内容や不正確な記載が含まれている可能性があります。一方で、SafetyWingやACSなど他社の保険プランについては、信頼できる情報源をもとに、できる限り正確かつ最新の内容を掲載しています。

万一、代理店を通じて得た東京海上日動に関する情報と本記事の内容に相違がある場合でも、比較検討の参考になるよう丁寧に解説しています

あなたが実際に得た補償内容や保険料を照らし合わせながら、ご自身にとって最適なプランを選ぶための材料としてお使いいただければ幸いです。

また、日本の他の保険会社を検討する際にも、同様の視点で読み進めていただけるよう配慮しています。

1. TOKIO OMOTENASHI POLICY

👉 詳細出典:japantravelinsurance.net(公式販売サイト)

  • 保険期間:1日〜31日
  • 治療・移送費用
    日本国内でのケガや病気の治療費、薬代、入院費、手術費用、本国への医療搬送費などを含み、最大1,000万円まで補償されます。
  • 傷害死亡/後遺障害
    本プランには死亡や後遺障害に関する補償は含まれていません。記載もなく、対象外とみなされます。
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保険料(一律)

この保険は年齢に関係なく一律の保険料が設定されています。

保険期間保険料
1日800円
14日4,870円
31日9,420円

2. 逆海外旅行保険

👉 詳細出典:manolin.jp(販売代理店)

  • 対象者:日本に一時帰国する海外在住の日本人
  • 保険期間:1日~6カ月(日本人)、1日~3カ月(外国籍の方)

この保険にはいくつかのプランがありますが、ここでは比較検討しやすいよう、69歳以下向けのB2/C3プランと、70歳以上向けのF2/F4プランを紹介します。なお、B2=F2、C3=F4であり、補償内容はほぼ同一です。したがって、以下ではB2/F2プラン(ベーシック)とC3/F4プラン(ワイド)として説明をまとめます。

manolin.jp(販売代理店)の記載によると、保険料は年齢によって異なり、年齢区分は「0~29歳」「30~69歳」「70歳以上」とされています。しかし、0~29歳の具体的な保険料は明記されていません。したがって、以下の表では便宜上、0~29歳を30~69歳と同じ金額で記載しています。

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B2/F2プラン(ベーシック)

補償内容:

  • 治療・救援費用:最大3,000万円
  • 傷害死亡・後遺障害:最大1,000万円
  • 携行品損害、賠償責任、航空機遅延などもカバー

最大の特徴: 👉 東京海上日動の基本プランであり、最低限の補償を確保したい方に適しています。 → 一時帰国中の医療費に備えたいが、保険料を抑えたい方向けです。

🧾 年齢別保険料(目安/31日間)

年齢区分保険料
0~29歳約25,850円
30~69歳約25,850円
70歳以上約51,080円

C3/F4プラン(ワイド)

補償内容:

  • 治療・救援費用:無制限
  • 傷害後遺障害:最大5,000万円(死亡は1,000万円)
  • 携行品損害や賠償責任、航空機遅延などの付帯補償も充実

最大の特徴: 👉 医療費の上限がなく、携行品やトラブル時の補償も幅広い安心プラン → 高齢の方や、万一に備えて手厚い補償を希望する方におすすめです。

年齢別保険料(目安/31日間)

年齢区分保険料(円)
0~29歳約30,200円
30~69歳約30,200円
70歳以上約55,470円

SafetyWing:一時帰国者向け「Nomad Insurance」プラン

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SafetyWingは、デジタルノマドやリモートワーカー向けに設計された保険サービスで、日本への一時帰国中も補償対象となる数少ない海外保険の一つです。オンラインで簡単に加入でき、価格と柔軟性のバランスに優れています。

1. Essentialプラン(旅行医療保険)

  • 補償内容
    • 病気やケガの治療費:最大25万ドル
    • 入院、手術、処方薬、救急搬送などを含む
    • 母国(日本)での医療費:帰国後最大30日間まで補償
  • 保険期間:5日~12か月(28日単位で自動更新)
  • 最大の特徴
    👉 大人1人の加入につき、10歳以下の子ども1人の保険料が無料!
    → 子ども連れ一時帰国には特にコスパが高く、お得です。
桔梗
桔梗

えっ、大人2人なら子ども2人まで無料!?コスパ良すぎる…

SafetyWing Essentialプランの保険料(4週間=28日間)

年齢層保険料(USD)
10歳未満無料(大人一人につき一人)
10〜39歳$56.28
40〜49歳$92.40
50〜59歳$145.04
60〜69歳$196.84

このツールでは、Essentialプランの保険料を算出できます。

2. Completeプラン(包括的医療保険)

  • 補償内容
    • 病気やケガの治療費:最大100万ドル
    • Essentialプランのすべて
    • 定期健康診断、予防接種、メンタルヘルス、がん治療など
    • 母国での医療も補償(期間無制限)
  • 保険期間:28日~12か月(28日単位で自動更新)
    ※28日ごとの更新となるため、数日間などの短期滞在には適していません。

SafetyWing Completeプランの保険料(4週間=28日間)

年齢層保険料(USD)
0~17歳$106.52
18~39歳$161.50
40~49歳$232.50
50~59歳$351.50
60~64歳$632.50
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ACS:一時帰国者向け保険プラン

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ACS(Assurances Courtages et Services)は、海外在住者や一時帰国者に向けた医療保険を提供しており、日本滞在中も補償対象となる数少ない海外保険の一つです。
最大の特徴は、保険料が年齢によって変動しない点。40歳以上でも20代と同じ保険料で加入できるため、特に中高年層にとってはコストパフォーマンスが非常に高い選択肢となります。

希世
希世

40代でもこの料金って、本当に助かる…!

ここでは、シンプルな設計の「Globe Partner」と、補償額を柔軟に選べる「Globe Traveller」の2つのプランをご紹介します。

1. Globe Partner(シンプル&低価格)

  • 補償内容
    • 医療費:最大€300,000(入院・手術・通院・薬など)
    • 救援者費用、応急処置、緊急帰国費用も含む
    • 損害賠償や遺体搬送費などもカバー
  • 補償期間:8日間~12か月(短期・長期どちらにも対応)
  • 加入対象年齢0〜39歳(※40歳以上は対象外)
  • 保険料(28日間)€39.00

ポイント:価格重視ならこれ。短期一時帰国者に最適な選択肢。

2. Globe Traveller(補償額を柔軟に選べる上級プラン)

  • 補償内容(補償額を選択可能):€150,000、€300,000、€500,000
    • 入院・通院・薬の費用補償
    • 救援者費用・緊急帰国・医療搬送・死亡時の補償等
  • 補償期間:8日間~12か月(短期・長期どちらにも対応)
  • 加入対象年齢:66歳未満

保険料(28日間=4週間)

補償上限額保険料(ユーロ)
€150,000€68.00
€300,000€71.40
€500,000€74.80

⚠️ 注意点
保険料は、「居住国」と「渡航先」によって変動します。
→ 正確な料金シミュレーションはACS公式サイトで確認するのがおすすめです。ここではユーロ圏の居住者が日本へ滞在するケースの保険料を示しています。

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同等なプラン関係(補償レベル・滞在期間ごとの対応)

桔梗
桔梗

補償内容が違いすぎて、迷っちゃう…

保険会社ごとに補償内容や条件に細かな違いはあるものの、日本一時帰国中に必要とされる補償内容や滞在期間に応じて、機能的に似ているプランを「同等(Equivalent)」として分類することが可能です。

以下のように分類すれば、自分の状況に合った選択肢が見つけやすくなります。

分類各社の該当プラン特徴
短期(〜31日)/最低限補償・超簡易型TOKIO OMOTENASHI POLICY(東京海上日動)最も簡易なプランで、治療費のみ補償。
死亡補償などは含まれず、価格は安価だが用途は限定的。
短期(〜31日)/基本補償・コスパ重視型SafetyWing Essential
ACS Globe Partner
短期一時帰国に必要な医療補償を、低価格かつオンラインで手軽に確保可能。
価格と補償のバランスに優れる。
中〜長期(〜6, 12カ月)/標準補償・バランス型逆海外旅行保険(B2/F2プラン|東京海上日動)
SafetyWing Essential
ACS Globe Partner
数週間〜数ヶ月の滞在に対応可能。
保険料を抑えつつ、死亡補償や一定額の治療費をカバー。
中〜長期(〜6, 12カ月)/広範補償・安心重視型逆海外旅行保険(C3/F4プラン|東京海上日動)
ACS Globe Traveller(€300,000〜€500,000)
SafetyWing Complete
高額医療費や慢性疾患、緊急搬送まで幅広くカバー。
長期滞在者や高リスク対策に最適な手厚い補償。

☝️ SafetyWing EssentialACS Globe Partner は、短期(5~8日)~12か月まで対応可能なため、短期にも長期にも使える柔軟なプランとして、両カテゴリに含めています。ACS Globe Travellerも短期(5~8日)~12か月まで対応可能です。SafetyWing Completeは、28日ごとの更新となるため、数日間などの短期滞在には適していません。

各プランの対応関係まとめ

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補償内容と滞在期間の目安から見て、次のような対応関係があります:

🔸 TOKIO OMOTENASHI POLICY(〜31日)

→ 他プランとは補償水準が大きく異なるため、単独分類
→ 最低限の治療費補償のみ。死亡補償や付帯補償なし
→ 「とにかく安く」「最低限の備えだけ」という超簡易派向け

🔸 SafetyWing Essential ≒ ACS Globe Partner(〜31日)

→ 短期一時帰国者向け。基本的な医療補償を低価格で確保
→ 日本国内対応はないが、オンラインで加入可能・柔軟性あり
→ 格安・手軽・安心感のバランス重視

🔸 SafetyWing Essential ≒ ACS Globe Traveller(€150,000)≒ 逆海外旅行保険(B2/F2プラン)

→ 32日以上の滞在にも対応する、基本補償+死亡補償ありのバランス型
← 特に20代〜40代、価格を抑えつつある程度の補償が必要な方におすすめ

🔸 逆海外旅行保険(C3/F4プラン)≒ SafetyWing Complete ≒ ACS Globe Traveller(€300,000〜€500,000)

→ 包括的補償が必要な方向け。がん・慢性疾患・救援費用・緊急搬送も含む
→ 高齢者、一時帰国中にしっかりと医療体制を整えておきたい方に最適
→ 長期滞在・高リスク想定の帰国に安心

特筆すべき特徴

ここでは、補償内容や保険料を比較するだけでは見落としがちな、各保険会社・プラン特有の“強み”や“注意点”を簡潔にご紹介します。

先ほどは、補償レベルや滞在期間を基準に、似たプラン同士を「Equivalent(同等)」として分類しました。
しかし実際には、それぞれのプランには保険料の構造、補償の柔軟性、年齢制限、言語対応など、見逃せない特徴があります。
あなたにとっての“決め手”があれば保険選びは簡単かもしれません。

希世
希世

例えば、日本語対応必須、補償無制限、70歳以上となると東京海上日動が唯一の選択肢です。

東京海上日動(TOKIO OMOTENASHI POLICY/逆海外旅行保険)

TOKIO OMOTENASHI POLICY

補償内容が限定的
 → 治療費は最大1,000万円で低め、さらに死亡補償・後遺障害などは対象外。
 → 補償を最小限に抑えたい超短期滞在者向け。
保険料が年齢に関係なく一律

ベーシック/ワイドプラン

年齢が上がると保険料も大きく上昇
→ 例:31日間でワイドプランの保険料目安
  - 30代:30,200円
  - 70歳以上:55,470円前後
シニア層にとっては決して安くない金額ですが…

それでも加入できること自体が大きな価値
 → SafetyWingは上限64歳(Complete)と69歳(Essential)、ACSは65歳まで。
  70歳以上で加入できるのは、東京海上日動だけです。
 高齢のご両親や自身の一時帰国において、他社ではそもそも選択肢に入らないことを考えると、選べるだけでも非常に貴重です。

日本語対応・キャッシュレス診療対応
 → 特にご高齢の親や医療が不安な方には最大の安心材料に。

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ワイドプラン

治療・救援費用は「無制限」補償
→ SafetyWingやACSでは最大€500,000や$1,000,000が上限。

SafetyWing(Essential/Complete)

  • 大人1人の加入につき、10歳以下の子ども1人まで無料(Essential)
     → 子育て中の一時帰国におけるコスパは最強クラス。
  • 月額5,000円台〜と格安スタート(〜39歳)
     → 若年層・単身者には非常に魅力的な保険料。
  • 50歳以降の保険料が急上昇(例:60〜64歳で$632.50/月 (Completeプラン))
     → 高齢者の単独利用には割高感あり。ACSとの比較推奨。
  • キャッシュレス診療は基本的に非対応
     → 診療費は一旦自己負担し、後日請求・精算する形が基本です。日本国内での利用時は特に注意が必要。
  • 日本語非対応。サポートはすべて英語
     → 英語でのやりとりに抵抗がある方は注意。
  • Completeプランは28日単位での自動更新
     → そのため、数日〜1週間程度の短期滞在には非対応短期間の利用を想定している場合は、他の保険と比較検討を。
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ACS(Globe Partner/Globe Traveller)

  • 保険料が年齢に関係なく一律(〜65歳)
     → 40歳以上では、日本の保険やSafetyWingと比べて圧倒的にコスパ良好。
  • 最大€500,000まで選べる柔軟な補償上限(Globe Traveller)
     → 高額補償を求める方にも対応しやすい。
  • Globe Partnerは40歳未満のみ加入可
     → 40歳以上はGlobe Travellerに切り替え必須。
  • キャッシュレス診療は基本的に非対応
     → 診療費は一旦自己負担し、後日請求・精算する形が基本です。日本国内での利用時は特に注意が必要。
  • 申込・サポートは英語またはフランス語(日本語なし)。
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あなたに合った保険はこれ|年齢・家族構成・目的で選ぶ

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一時帰国者向けの医療保険選びは複雑で、多くの方が「どの会社を選べば一番安心でお得か?」と迷ってしまいます。本記事では、読者が自分に最適な保険を選べるよう、目的・年齢・家族構成別におすすめプランを整理しています。

東京海上日動が唯一の選択肢となるケースとは?

東京海上日動の保険は、海外保険と比べると保険料が高く見えるかもしれませんが、年齢や言語の制約をクリアできる唯一の存在として、一定の需要があります。

以下のような条件に当てはまる場合、他の海外保険ではカバーしきれないことがあるためです。

日本語対応が絶対に必要な方

保険の契約から医療手続きまで、すべて日本語で完結させたい方にとっては、東京海上日動が安心できる選択肢となるでしょう。多くの海外保険は英語やフランス語でのサポートに限られるため、日本語での対応を重視する方には不安が残るかもしれません。また、東京海上日動では英語・中国語・韓国語にも対応しており、日本語を話せないご家族(義両親、配偶者、お子さん)との帰国時にも、言語面でのサポートが期待できます。

70歳以上でも加入可能な貴重な選択肢

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多くの海外保険では年齢制限が設けられており、70歳以上で新規加入ができないケースが一般的です。
その点で、東京海上日動の「逆海外旅行保険」は、70歳以上でも加入できる数少ない保険のひとつです。

今回比較している3社の中で、70歳以上の加入が可能なのは東京海上日動のみですので、高齢の親御さんを連れて一時帰国する場合などには、検討の余地があります。

補償無制限の安心感が欲しい方には「ワイドプラン」

無制限の補償が本当に必要になるケースはごく稀かもしれませんが、だからこそ、万が一に備えてしっかりと準備しておきたいという方には、東京海上日動の「逆海外旅行保険・C3/F4(ワイドプラン)」が安心の選択肢です。

今回比較した3社の中で、無制限補償を提供しているのは東京海上日動のみで、SafetyWingやACSではその補償は受けられません。

英語での申請・請求に不安がなければ、海外保険がベストな選択肢

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海外在住の方の多くは、保険の加入や申請などをWebサイトで完了できる英語力をお持ちかと思います。もし英語でのやり取りに大きな抵抗がなければ、海外の保険会社の方が補償内容・保険料の両面で有利なケースが多くあります。為替手数料などを考慮しても、結果的に海外の保険会社の方が有利となるケースもあります。

Omotenashiプランの補償で十分な方 【ちょっと待って、再考の価値あり!】

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東京海上日動のOmotenashiプランは最低限の治療費のみのカバーにとどまり、死亡補償などは含まれていません。最大補償額は1,000万円、保険料は月額約9,000円です。

保険料は以下の海外保険と同等水準ですが、補償内容には大きな違いがあります:

  • SafetyWing Essential:最大補償額 25万ドル(約3,625万円)
  • ACS Globe Partner:最大補償額 30万ユーロ(約5,100万円)
  • ACS Globe Traveller:最大補償額 50万ユーロ(約8,500万円)
    ※SafetyWingは49歳までOmotenashiプランと同水準(約13,400円)。

このように、同じ程度の保険料であっても、補償額は海外保険の方が数倍にのぼることがわかります。
したがって、Omotenashiプランの補償で構わないが、英語での申込み・請求手続きに抵抗がない方にとっては、SafetyWingやACSの保険の方がコストパフォーマンスに優れており、より安心できる選択肢となるでしょう。

保険料と最大補償額の比較(28日間・目安)
項目東京海上日動 OmotenashiSW Essential(〜39歳)SW Essential(40〜49歳)SW Essential(50〜59歳)ACS Globe Partner
(〜39歳)
ACS Globe Traveller
(〜65歳)
保険料(円換算)約9,400円約8,200円($56.28)約13,400円($92.40)約21,030円($145.04)約6,630円(€39)約12,716円(€74.8)
最大補償額(円換算)1,000万円約3,625万円 ($250,000)約3,625万円 ($250,000)約3,625万円 ($250,000)約5,100万円 (€300,000)約8,500万円 (€500,000)
死亡補償の有無
1万円あたりの補償額(円換算)約1,064万円約4,421万円約2,705万円約1,723万円約7,693万円約6,684万円

※為替換算:1ドル=145円、1ユーロ=170円
※「補償額 ÷ 保険料 × 10,000」で算出。端数は四捨五入。

東京海上日動のOmotenashiプランとACS Globe Partnerを比較すると、一万円あたりの補償額に約7倍の差があります。
しかも、保険料はACSの方が安いという結果に。

Omotenashiプランで十分な場合の分析

東京海上日動のOmotenashiプランは、最大補償額1,000万円・死亡補償なしと、基本的な治療費のみをカバーするプランです。保険料は約9,400円で、海外保険と同等かやや高めですが、補償内容の面ではやや見劣りします。

39歳以下の方には、ACS Globe Partnerがもっともお得です。保険料は約6,630円、補償額は約5,100万円と高く、死亡補償も含まれています。1万円あたりの補償額も最も高く、コストパフォーマンスに優れています。

40歳以上の方には、ACS Globe Travellerが最適候補です。最大補償額は約8,500万円と非常に高く、65歳まで加入可能。死亡補償も含まれ、保険料も約12,716円とリーズナブルで、補償の手厚さと価格のバランスが非常に良い保険です。

39歳以下向けの選択肢として、SafetyWing Essentialも挙げられます。ACS Globe Partnerには及ばないものの、保険料は約8,200円とOmotenashiより安く、補償額は約3,625万円、死亡補償も含まれています。

SafetyWingは、49歳までであれば検討の価値があります。補償額は常に約3,625万円で死亡補償も含まれており、40代(約13,400円)までは一定の費用対効果が期待できます。ユーロよりもドルで支払いたい場合は、SafetyWingを検討する価値があります。

結論まとめ Omotenashiプランで十分な場合

Omotenashiは日本語対応の安心感はあるが、補償が限定的
👉39歳以下はACS Globe Partnerが最も費用対効果に優れた選択肢
👉40歳以上はACS Globe Travellerが補償・価格のバランスで最適
👉SafetyWingは49歳までなら検討の価値あり。米ドル建てを希望する方におすすめ。

👉Omotenashiプランにこだわるよりも、ACSやSafetyWingといった海外保険を選ぶ方が、補償面・費用面の両面で合理的です。
とくに39歳以下の方であれば、ACS Globe PartnerまたはSafetyWing Essentialの方が、保険料が安く、補償も手厚いため、より安心できる選択肢となるでしょう。

ベーシック/Essential/Partnerクラスの補償を求める方へ

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必要最低限の医療費補償を確保しながら、保険料も抑えたい――
そんな「ベーシック志向」の方に適した代表的な3プランを、年齢層別に比較しました。
今回、比較表を年齢別に2つに分けて掲載している理由は以下の通りです:

  • SafetyWing Essentialは、年齢に応じて保険料が段階的に上がる仕組みとなっているため、年代別で比較するのが現実的である
  • ACS Globe Partnerは39歳までしか加入できないため、それ以降は別プラン(ACS Globe Traveller)での検討が必要になる
  • ACS Globe Travellerは、補償はワンランク上にも関わらず、東京海上日動ベーシックやSafetyWing Essentialよりも保険料が安くなる場合がある

39歳以下の場合の比較表

項目東京海上日動 B2/F2 (〜69歳)SW Essential(〜39歳)ACS Globe Partner(〜39歳)
保険料(円換算)約25,850円約8,200円約6,630円
最大補償額(円換算)3,000万円約3,625万円約5,100万円
死亡補償の有無
1万円あたりの補償額(円換算)約1,160万円約4,421万円約7,693万円

40歳以上の場合の比較表

項目東京海上日動 B2/F2(〜69歳)SW Essential(40〜49歳)SW Essential(50〜59歳)SW Essential(60〜69歳)ACS Globe Traveller(〜65歳)
保険料(円換算)約25,850円約13,400円約21,030円約28,400円約12,716円
最大補償額(円換算)3,000万円約3,625万円約3,625万円約3,625万円約8,500万円
死亡補償の有無
1万円あたりの補償額(円換算)約1,160万円約2,705万円約1,723万円約1,276万円約6,684万円

※換算レート:1ドル=145円、1ユーロ=170円

ベーシック/Essential/Partnerクラスの補償を求める場合の分析

保険料と補償内容を比べると、「ベーシック」クラスの保険を選ぶ場合、年齢によって最適な選択肢は変わってきます

39歳以下の方にとっては、SafetyWing EssentialACS Globe Partner が2大有力候補です。
中でも ACS Globe Partner は、保険料が最も安く、補償額も最大5,100万円と高水準で、コストパフォーマンスにおいて抜きん出た存在です。

40歳以上になると状況が一変します。
ACS Globe Partnerは39歳までしか加入できず、SafetyWing Essentialの保険料は年齢とともに上昇。
ここで注目すべきなのが ACS Globe Traveller の存在です。

ACS Globe Travellerは補償内容が1ランク上(最大8,500万円)にもかかわらず、このクラスの東京海上日動やSafetyWingよりも安くなります。

ベーシック=Essential=Partnerクラスの補償を求める方のために、各プランを比較・検討した結果、実は補償がワンランク上のACS Globe Travellerが、他のどのプランよりも保険料が安く、補償も充実しており、最も合理的な選択肢であることが明らかになりました。

これは、保険という商品が単に「価格」だけでなく、補償内容や年齢制限といった条件も含めて総合的に比較することの重要性を示す好例と言えるでしょう。

結論まとめ ベーシック/Essential/Partnerクラスの補償を求める場合

👉 39歳以下ACS Globe Partnerが最もコスパ良し(加入は39歳まで)、SafetyWingも有力。
👉 40歳以上ACS Globe Travellerの一択。補償がワンランク上ながら保険料最安値。

ベーシック/Essential/Partnerクラスの補償を求める方で、10歳以下のお子さんがいる場合

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では、10歳以下のお子さんと一緒に一時帰国する場合を見て行きましょう。

SafetyWing Essentialには、非常に魅力的な特典があります:

👉 親1人の加入につき、10歳以下の子ども1人の保険料が無料!

この特典は、他のどの保険にもないSafetyWing独自のメリットです。
つまり、大人2人の加入で子ども2人分の保険料をまるごと節約できます。
さらに、39歳以下の大人については保険料も非常に安価に設定されており、まさに「若い家族向けに最適化されたプラン」と言えます。

桔梗
桔梗

えっ、大人2人なら子ども2人までも無料!?コスパ良すぎる…

一方で、ACSのプランは年齢に関係なく保険料が一律。つまり、40歳を超えてくると、むしろACSの方が保険料が割安になるケースも出てきます。

  • SafetyWingは年齢が上がるにつれ保険料が上昇
  • ACS Globe Travellerは補償額が最大8,500万円と手厚く、年齢が上がっても安心の内容
  • お子さんの保険料は無料ではないものの、家族全体で見ると総額が安くなる場合も

家族構成別:保険料・最大補償額・コスパ比較(28日間・ベーシック補償)

先ほどと同様に39歳以下と40歳以上の場合に分けます。

39歳以下の場合の比較表
家族構成東京海上日動 B2/F2SW Essential(〜39歳)ACS Globe Partner(〜39歳)
大人1+子151,700円8,200円13,260円
大人1+子277,550円16,400円19,890円
大人2+子177,550円16,400円19,890円
大人2+子2103,400円16,400円26,520円
大人2+子3129,250円24,600円33,150円
最大補償額合計
大人1+子16,000万円7,250万円1億200万円
大人1+子29,000万円1億875万円1億5,300万円
大人2+子19,000万円1億875万円1億5,300万円
大人2+子21億2,000万円1億4,500万円2億400万円
大人2+子31億5,000万円1億8,125万円2億5,500万円
1万円あたりの補償額
大人1+子1約1,161万円約8,841万円約7,698万円
大人1+子2約1,161万円約6,637万円約7,699万円
大人2+子1約1,161万円約8,841万円約7,699万円
大人2+子2約1,161万円約8,841万円約7,699万円
大人2+子3約1,161万円約7,365万円約7,694万円
40歳以上の場合の比較表
家族構成東京海上日動 B2/F2SW Essential(40〜49歳)SW Essential(50〜59歳)SW Essential(60〜69歳)ACS Globe Traveller(〜65歳)
大人1+子151,700円13,400円21,030円28,050円13,260円
大人1+子277,550円26,800円42,060円56,100円19,890円
大人2+子177,550円26,800円42,060円56,100円19,890円
大人2+子2103,400円26,800円42,060円56,100円26,520円
大人2+子3129,250円35,000円63,090円84,150円33,150円
最大補償額合計
大人1+子16,000万円7,250万円7,250万円7,250万円1億200万円
大人1+子29,000万円1億875万円1億875万円1億875万円1億5,300万円
大人2+子19,000万円1億875万円1億875万円1億875万円1億5,300万円
大人2+子21億2,000万円1億4,500万円1億4,500万円1億4,500万円2億400万円
大人2+子31億5,000万円1億8,125万円1億8,125万円1億8,125万円2億5,500万円
1万円あたりの補償額
大人1+子1約1,161万円約5,403万円約3,448万円約2,585万円約7,698万円
大人1+子2約1,161万円約4,057万円約2,584万円約3,343万円約7,699万円
大人2+子1約1,161万円約5,403万円約4,460万円約3,343万円約7,699万円
大人2+子2約1,161万円約5,403万円約3,448万円約2,585万円約7,699万円
大人2+子3約1,161万円約5,178万円約2,872万円約2,153万円約7,694万円

※補償額換算:SW=3,625万円/人、ACS=5,100万円/人、東京海上日動=3,000万円/人
※為替:$1=145円、€1=170円
※SafetyWingは「大人1人につき10歳以下の子ども1人まで無料」。2人目以降は追加料金。
※為替:$1=145円、€1=170円

10歳以下のお子さんがいる場合の分析

【大人が39歳以下の場合】

この年齢層では、SafetyWing Essential(〜39歳)とACS Globe Partner(〜39歳)が主な選択肢となります。

どちらも補償額は十分で、死亡補償も含まれていますが、詳細に比較すると次のような違いが見えてきます:

  • 1万円あたりの補償効率では両者ともに高水準で拮抗していますが、多くの家族構成パターンで SafetyWing Essentialの方がわずかに優位なケースが多い。
  • 保険料は SafetyWingの方が数千円安く抑えられるため、コスト面でもメリットがある。

これらの点を総合すると、39歳以下の方にとっては、SafetyWing Essentialがもっとも合理的な選択肢と言えるでしょう。

【大人が40歳以上の場合】

40歳以上になるとACS Globe Partnerは加入不可。選択肢は以下の3つに絞られます:

  • 東京海上日動 B2/F2(固定料金・補償3,000万円)
  • SafetyWing Essential(年齢により段階的に保険料上昇)
  • ACS Globe Traveller(年齢によらず保険料固定・補償最大8,500万円)

この3つを家族構成ごとに比較した結果、ACS Globe Travellerが明確に最有力の選択肢であることが分かりす。

たとえば、大人2人+子2人の構成で比較すると:

  • 東京海上日動:保険料103,400円、補償合計1億2,000万円
  • SafetyWing(40〜49歳):保険料 26,800円/補償合計 1億4,500万円
  • SafetyWing(50〜59歳):保険料 42,060円/補償合計 1億4,500万円
  • SafetyWing(60〜69歳):保険料56,100円、補償合計1億4,500万円
  • ACS Globe Traveller(〜65歳):保険料26,520円、補償合計2億400万円

40〜49歳ではSafetyWingとTravellerの保険料はほぼ同水準ですが、Travellerの方が補償額で約5,900万円上回り、補償効率(1万円あたりの補償額)も明確に高いという結果に。

さらに50歳以降はSafetyWingの保険料が急上昇する一方、Travellerは年齢にかかわらず一律料金のまま。つまり、年齢が上がるほどコスト差が広がり、価格・補償内容・安定性のすべてでTravellerが上回る構造になります。

結果として、40歳以上のあらゆる家族構成において、ACS Globe Travellerは、実質的に“ベーシック+α”の最適解といえるでしょう。

結論まとめ 10歳以下のお子さんがいる場合

👉 39歳以下SafetyWing Essential が最適。親1人につき10歳以下の子ども1人が無料で補償対象となり、補償額も十分。保険料・補償効率・実質コストのすべてで最有力。
👉 40歳以上ACS Globe Traveller が最も合理的な選択肢。子ども無料特典はないものの、補償がワンランク上(最大約8,500万円)にもかかわらず、保険料は東京海上日動やSafetyWingよりも安い。家族全体での補償効率は非常に高く、安心とコストの両面で優秀。
👉 多人数家族(例:大人2人+子ども3〜4人):SafetyWingは子ども2人目以降が有料になるため、家族人数が多い場合は、ACS Globe Traveller の方がトータルコストで優位になるケースが多い

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一時帰国・海外生活・ワーホリすべてに対応の医療保険!おすすめのSafetyWingを徹底解説
一時帰国・海外在住・ワーホリに安心!米ドル建てで使いやすく、180ヵ国対応の海外医療保険「SafetyWing」を徹底解説。EssentialとComplete両プランの違い・料金・補償内容をわかりやすく紹介。

ワイド/Complete/Travellerクラスを求める方へ

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このクラスは、以下のような方に向いています:

  • がんや慢性疾患など、高額医療を想定している方
  • 救援費用や医療搬送費、精神医療などもカバーしたい方
  • 高齢になっても、しっかり備えておきたい方

東京海上日動のC3/F4プランは、補償額が「無制限」かつ「70歳以上でも加入可能」という非常に特殊な条件を持つため、ここではACSやSafetyWingと直接の費用対効果を比較することはできません
ただし、無制限の補償が必要なケースは稀であり、「万が一に備える広範な補償を求める」という意味では、ACS TravellerやSafetyWing Completeと“同等のニーズ”を満たす保険として位置づけて比較します。

【比較表】手厚い補償を求める方向け:主要3プランの保険料(28日間換算・円)

年齢層東京海上日動(C3/F4)SW Complete($1,000,000)ACS Traveller(€500,000)
〜39歳約30,200円約23,400円約12,716円
40〜49歳約30,200円約33,700円約12,716円
50〜59歳約30,200円約51,000円約12,716円
60〜65歳約30,200円約91,710円約12,716円
66〜69歳約30,200円加入不可加入不可
70歳〜約55,470円加入不可加入不可

※換算:$1=145円、€1=170円
※最大補償額:東京海上日動=無制限、SW=約1億4,500万円、ACS=約8,500万円(€500,000)

ワイド/Complete/Travellerクラスを求める場合の分析と結論:

年齢が上がるほどACS Travellerが一択に近づくが、66歳以上では東京海上日動しか選択肢がない。

  • 30代までの若年層なら、SafetyWing Completeは高機能・高補償で魅力だが、保険料を抑えたいならACS Travellerが堅実で現実的な選択。また、SafetyWing Completeは28日ごとの契約更新なので数日から2週間ほどの短期一時帰国には不向き。
  • 40〜65歳の中高年層では、保険料が年齢で上がらないACS Travellerが有利
     補償額も最大約8,500万円と十分であり、この年齢層ではほぼ一択と言ってよいコスパです。
  • 66歳以上では、ACSもSafetyWingも加入不可
     東京海上日動だけが加入可能であり、しかも補償額は無制限
     保険料は高めですが、高齢者や持病が気になる方にとっては実質的に唯一の選択肢です。

👇ACSの徹底解説と申し込み方法はこちら

Eye
一時帰国・海外旅行・ワーホリに対応!ACSのユーロ建て医療保険「Globe Partner/Traveller」を徹底解説
一時帰国・海外生活・ワーホリに対応したユーロ建ての海外旅行医療保険「ACS」のGlobe Partner/Travellerを徹底解説。補償内容・保険料・申込方法・保険金請求手続きまで、英語が不安な方にもわかりやすく丁寧に解説します。

保険申込みと保険内容理解に役立つ英単語30選

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SafetyWingとACSを検討したい方のために、海外保険への申し込みや、英文の補償内容の理解に役立つ重要単語を30語厳選しました。英語に少し不安がある方でも、日本語訳と説明付きなので安心してご活用いただけます。保険の仕組みを理解したい方や、初めて海外に行く予定のある方に特におすすめの一覧です。

英単語 (English)日本語訳解説
Insurance保険病気や事故のときのために備えるサービス
Coverage補償内容保険でカバーされる治療やサービス
Premium保険料保険に入るために払うお金
Policy保険契約保険のルールが書かれた書類
Claim請求保険会社に「お金をください」と言うこと
Deductible免責額最初に自分で払わなければいけない金額
Beneficiary受取人保険金を受け取る人
Medical expenses医療費病院や薬にかかるお金
Reimbursement払い戻し払ったお金をあとで返してもらうこと
Accident事故思いがけないトラブルやけが
Emergency緊急事態今すぐ治療が必要な状態
Hospitalisation入院病院に泊まって治療を受けること
Surgery手術体を切って治す医療行為
Prescription処方せん医者が書く「この薬を飲んでください」
Waiting period待機期間保険を使えるようになるまでの時間
Coverage area補償地域保険が使える場所(国や地域)
Eligibility加入条件その保険に入れるかどうかの条件
Expiry有効期限保険が終わる日
Renewal更新保険の期間を延長すること
Cancellation解約保険を途中でやめること
Outpatient外条病院に行ってすぐ帰る治療
Inpatient入院患者病院に泊まって治療する人
Treatment治療病気やけがを治すこと
Coverage limit補償限度額保険が支払ってくれる最大金額
Pre-existing condition既従病保険に入る前からある病気やけが
Underwriting引き受け審査保険会社が募集をOKにするための評価
Exclusion補償除外項目保険が効かない事例
Direct billing直接請求保険会社が病院に直接お金を払う仕組み
Refund返金お金を返してもらうこと
Validity有効性保険が使える状態であること
希世
希世

私もアメリカで生活を始めたばかりの頃は、こういった保険用語がよく分からず戸惑いました。
でも、意味が分かるようになると、保険の内容もぐっと理解しやすくなりますよ!

まとめ|あなたに合った一時帰国保険を選ぶために

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一時帰国中の医療保険選びは、「誰と」「どれくらいの期間」「どんな補償が必要か」によって、最適な選択肢が大きく変わります。

保険選びの3つのポイント

保険を選ぶ際に迷ったら、以下の3つを基準にするのがおすすめです。

① 年齢と家族構成で選ぶ

  • 子連れの一時帰国(大人が39歳以下)
    SafetyWing Essential が最適。大人1人の加入につき10歳以下の子ども1人まで無料で補償対象となり、保険料も非常にリーズナブル。補償額は約3,625万円で、若いご家族にとってコストと安心を両立できる理想的な選択です。
  • 子連れの一時帰国(大人が40歳以上)
    ACS Globe Traveller が有力候補。子ども無料特典はないものの、保険料は年齢にかかわらず一定で、補償額は最大約8,500万円と充実。補償がワンランク上にもかかわらず保険料はSafetyWingや東京海上日動より安く、特に家族全体で見ると補償効率は極めて高いため、安心と経済性を両立した選択となります。
  • 単身者・子どもがいない世帯
     → 年齢によっておすすめが変わります。
    39歳以下:保険料が非常に安いACS Globe Partnerまたは、SafetyWing Essentialが最適。いずれも保険料が1万円以下で、補償額は数千万円と、非常にコスパの高いプランです。どちらも優秀ですが、コストパフォーマンスではACS Globe Partnerがやや優勢。
    40〜64歳ACS Globe Traveller の方がSafetyWing Essentialよりも保険料も安く、補償も厚くなります。
    70歳以上:東京海上日動の逆海外旅行保険が唯一の現実的な選択肢になります。

② 補償内容と保険料のバランス

  • 最低限の補償でOKな方:東京海上日動のOmotenashiのような「治療費のみ」のプランで構わないが、英語での手続きOKなら、同等の保険料で補償内容が充実した ACS PartnerTraveller の方が合理的。SafetyWing Essential も検討価値あり。
  • ベーシッククラス(Essential/Partner 相当)の補償を求める方
    → 東京海上日動ベーシック、SafetyWing Essential、ACS Globe Partner などが該当しますが、選択は年齢によって大きく異なります
    39歳以下の場合
     → ACS Globe Partner が最もコスパに優れた選択肢(補償額:約5,100万円・保険料:約6,630円)。
     → SafetyWing Essential も子ども無料特典を含めると、総合的には非常に有力。
    40歳以上の場合
     → ACS Globe Partnerは加入不可となるため、選択肢は SafetyWing Essential または 東京海上日動ベーシック。
     → しかし実際には、補償額がワンランク上の ACS Globe Traveller(補償最大8,500万円)の方が、保険料も安く補償効率も高いため、ベーシッククラスとしてもTravellerの方が優れた選択肢となります。
  • ワイド/Complete/Travellerクラスの手厚い補償が必要な方:がん・慢性疾患・医療搬送にも備えたいなら,Safetywing Completeや ACS Globe Travellerが安心。年齢が上がるほど SafetyWing の保険料は高騰するため、総合的な費用対効果では ACS Globe Travellerに軍配が上がります。

③ 言語対応

  • 日本語サポート重視:加入できる保険が限られるため、東京海上日動の逆海外旅行保険が唯一の現実的な選択肢になります。
     日本語対応・無制限補償・キャッシュレス診療の安心感も東京海上日動の魅力です。
希世
希世

もう一度、自分のケースに合う保険を確認しよう!

ケース別おすすめ(簡易早見表)

ケース・条件おすすめの保険プラン
子ども連れ(親が39歳以下)SafetyWing Essential(大人1人につき10歳以下の子ども1人まで保険料無料。補償効率も高く、家族全体で最有力)
子ども連れ(親が40歳以上)ACS Globe Traveller(子ども無料特典はないが、補償はワンランク上・保険料も割安で家族全体の高コスパ)
39歳以下(単身/夫婦)でコスト重視ACS Globe Partner(最安で補償最大5,100万円)または SafetyWing Essential(補償やや劣るがドル建て希望者向け)
40〜64歳で保険料と補償のバランスを重視ACS Globe Traveller(補償最大8,500万円・保険料は年齢に関係なく一定。SafetyWingより高補償&割安)
高額医療・慢性疾患に備えたい方ACS Globe Traveller または SafetyWing Complete(がん・精神医療・予防ケアなどもカバー)
65歳以上、または日本語での安心重視東京海上日動(逆海外旅行保険)(唯一の70歳以上加入可。無制限補償・日本語・キャッシュレス対応)

保険は「何となく」で選ばないことが大切。
この記事を参考に、自分にとって“本当に必要な補償”を見極めて、最もコスパの良い保険を選んでください。

あなたの一時帰国が、安全で快適なものになりますように。

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一時帰国・海外生活・ワーホリすべてに対応の医療保険!おすすめのSafetyWingを徹底解説
一時帰国・海外在住・ワーホリに安心!米ドル建てで使いやすく、180ヵ国対応の海外医療保険「SafetyWing」を徹底解説。EssentialとComplete両プランの違い・料金・補償内容をわかりやすく紹介。

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