日本入国にビザの必要な国と申請方法【国際結婚・帰化】ビザが必要な日本帰省

1 リーガル

ビザが必要な日本帰省

海外に住む日本人の中には、国際結婚をして外国籍の配偶者と子どもを持つ方もいることでしょう。日本人本人はビザの必要がなくても、配偶者や子どもが外国籍である場合、日本入国時にビザが必要となるケースがあります。また、自らが帰化して日本国籍を離れ、現在は外国籍となった方も、一時帰国に際してビザが求められる可能性があります。

四季空
四季空

帰化して外国籍となったり、自分の子どもと国籍が違ったり、人生いろいろです。

特に注意すべきなのは、ビザの必要性は単に国籍だけで判断されるものではないという点です。滞在期間(90日以内かを超えるか)、帰省の目的(観光や親族訪問など)によっても条件は変わります。たとえビザ免除対象国の国籍であっても、滞在が長期に及ぶ場合や、その他特別な事情がある場合には、ビザの取得が必要となることがあります。

本記事では、特に日本人が多く暮らす国を中心に、「日本入国にビザが必要な国・不要な国」のリストを紹介し、帰化した方や外国籍配偶者との一時帰国を想定したビザの種類や申請方法、注意点についてわかりやすく解説します。

日本入国にビザが必要な国・不要な国

日本は多くの国と「ビザ免除協定」を結んでおり、短期滞在(通常90日以内)であればビザなしで入国できる国も多くあります。ただし、これは”日本人ではない外国籍の方”にとっての話です。

ビザ免除国(2025年時点、代表的なもの)

以下の国からは、観光や親族訪問など90日以内の短期滞在目的であれば、ビザ不要で日本に入国可能です

  • アメリカ
  • カナダ
  • オーストラリア
  • イギリス
  • フランス
  • ドイツ
  • 韓国
  • シンガポール
  • 香港
  • 台湾

👉外務省「ビザ免除国一覧」

ビザが必要な国

  • 中国
  • フィリピン
  • ブラジル(※2024年より査証免除が一時停止)
  • インドネシア
  • ベトナム
  • インド
  • ロシア
  • その他中東・アフリカの多くの国

※最新の情報は日本外務省のビザ免除国リストを確認してください。

帰化した方のケース

日本に帰省したいが、現在は外国籍となっている場合、たとえ元日本人であっても”外国人として”日本に入国することになります。

外国籍配偶者のケース(国際結婚)

国際結婚で外国籍の配偶者と一時帰国する場合、その配偶者は原則としてビザが必要です。ただし、上記の”ビザ免除国”であれば観光目的での入国が可能です。

例:

  • アメリカ国籍の夫/妻 → 90日以内の滞在であればビザ不要
  • フィリピン国籍の夫/妻 → 短期滞在ビザを事前に申請

子どもを伴う場合の注意点

両親が国際結婚しており、子どもが外国籍の場合も同様にビザの有無を確認する必要があります。日本で出生届や国籍留保がされていない場合、日本国籍として入国できない可能性があります。

四季空
四季空

子どもの二重国籍を認めていない国もありますからね。やむを得ず、子どもが日本国籍を持たないケースもあります。

ビザ申請の方法(短期滞在ビザ)

短期滞在ビザ(観光・親族訪問など)の申請は、日本の在外公館(大使館・領事館)で行います。手続きの概要は以下の通りです:

👉在外公館(大使館・領事館)リスト(日本語)

  1. 必要書類の確認と準備
    • パスポート
    • 査証申請書
    • 証明写真
    • 滞在予定表
    • 招へい理由書(例:「日本の家族に会うため」など)
    • 身元保証書(日本在住の親族が用意)
    • 戸籍謄本や結婚証明書など、関係性の証明書類
    • 航空券・宿泊先の情報
  2. 申請予約と提出
    • 一部の大使館・領事館ではオンラインで事前予約が必要です。
    • 予約日時に必要書類を持参して提出します。
  3. 審査とビザ発給
    • 通常、数日から1週間程度で審査が行われます(国・時期により変動あり)。
    • 問題がなければ、ビザが発給され、パスポートとともに返却されます。
  4. 入国時の提示
    • 空港の入国審査で、ビザとパスポートを提示します。

※私の経験では、日本の実家へ帰省する際に「招へい理由書」が求められ、日本にいる家族が作成・提出するよう指示されました。ただし、すべてのケースで必須とは限らず、国や個別の状況によって異なる可能性があります。

※また、申請者の国籍や居住状況によっては、上記以外の追加書類が求められる場合があります。必ず事前に日本の外務省公式サイトや、最寄りの日本大使館・領事館の案内を確認し、最新かつ正確な情報をもとに準備を進めましょう。

希世
希世

ご覧の通りビザが必要なケースでは準備するものも多く、日本の家族に迷惑をかけることになります。在外公館へ実際に赴く必要もあり煩雑で時間もかかります。

外務省「ビザ(査証)に関する情報トップページ」

まとめ:早めの準備で安心の一時帰国を

一時帰国を計画する際は、自身や家族の国籍、滞在予定期間、帰省の目的をしっかり整理し、それぞれに適した手続きを確認することが重要です。たとえビザ免除対象の国籍であっても、滞在が長期に及ぶ場合や就労などの特別な目的がある場合は、ビザの申請が必要となるケースがあります。

ビザ申請に必要な書類や手続きは国や個別の事情によって異なるため、外務省の公式情報や現地の日本大使館・領事館で最新情報を必ず確認し、余裕をもって準備しましょう。事前にしっかり対応しておくことで、安心して家族そろって日本での時間を楽しむことができます。

希世
希世

ビザに苦労した分、一時帰国の日本を楽しんで下さい。

関連サイト:入国管理庁(出入国在留管理庁)
→ 日本入国に関するより詳細な規定・制度が知りたい場合はこちらを参照。

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