中長期の海外旅行保険選びをサポート
- 1~12カ月ほどの中長期の海外旅行保険選びって本当に難しい。考えなきゃいけないことが多すぎて、何を基準に選べばいいのかすら分からなくなってくる。
- 以前は日本の保険会社を使ったものの、期間や行き先の制限が多く、正直“窮屈”に感じた
- 比較サイトを見ても、日本の保険会社ばかり。海外発の保険の方が良いのかも? でも情報収集と比較は正直しんどい。
海外留学、ワーキングホリデー、バックパッカー、海外ノマド生活では、中長期の海外旅行保険が必要になりますが、保険選びは決して簡単ではありません。
私はアメリカへ移住する以前には、損害保険・生命保険の上級資格を取得し、日本の保険代理店で約5年間勤務した経験があります。また、海外ノマド向け保険の代表格である SafetyWing や ACS については、現地スタッフとの情報交換を通じて深く理解し、個別の解説記事も執筆しています。
本記事では、ジェイアイ傷害火災「たびほ(T@BIHO)」を日本の代表として位置づけ、 そこにアメリカ発・ヨーロッパ発の海外保険を加えた 計3社を横断的に比較します。比較対象とするのは、以下の3つです。
- ジェイアイ傷害火災「たびほ(T@BIHO)」(日本の大手・信頼性重視)
- SafetyWing(アメリカ発、ドル建て、若年層で低コスト)
- ACS(ヨーロッパ発、ユーロ建て、柔軟性が高く、補償範囲が広い)
中長期の海外旅行保険では、まず「条件」によって選択肢が大きく絞られ、次に「旅のスタイル」によって最適な保険が変わり、最後に「コストパフォーマンス(保険料に対する補償額)」を確認する──この順番が非常に重要なポイントになります。
この記事を読めば、自分や家族の状況に合った保険はどれかが明確になり、納得して保険を選ぶための判断基準が手に入ります。

私自身も保険業界・海外在住の立場から、本当に役立つ情報だけを整理しました。条件だけで保険が決まってしまう場面、実はすごく多いんです。

たしかに…選ぶ前に比べるポイントがそもそも違うのかも。
- 中長期の海外旅行保険選びをサポート
- 最初に結論:あなたに最適な海外旅行保険はこれ!
- たびほ(T@BIHO)海外旅行保険とは?【基本情報と評判】
- SafetyWing・ACSとは?【条件次第で“最適解”になる海外保険】
- あなたが選ぶべき保険ー条件で絞られるー
- 日本・アメリカ・ヨーロッパ|海外旅行保険の補償内容の違い
- あなたが選ぶべき保険ー補償内容から考えるー
- あなたが選ぶべき保険ーコスパから考えるー
- 1万円あたりの補償額で比較|「どれだけ守られるか」が数字でわかる
- その他の補償・サービスについて
- 中長期の保険選びが難しい理由
- 本記事の構成意図
- 日本・アメリカ・ヨーロッパの保険を比較する理由
- 「たびほ」を日本の代表として選んだ理由
- 短期旅行(1カ月未満)の保険をお探しの方へ
- 補足:クレジットカード付帯の海外旅行保険も活用可能
- 筆者総評
- まとめ たびほ vs 海外保険:本当にあなたに合った保険選びを
最初に結論:あなたに最適な海外旅行保険はこれ!


たくさんの保険があるけど、結局どれを選べばいいの〜?ざっくり教えてほしい!

中長期の海外旅行保険は、保険料や補償額の比較よりも、あなたの「渡航条件」や「旅行スタイル」で、実はほぼ自動的に決まってしまうことが多いんです。
1週間や10日程度の短期旅行であれば、補償額や保険料を比較して「どれが得か」を考えるのもアリです。
しかし、1ヶ月以上の中長期の海外滞在(1〜12ヶ月、あるいは数年)を考える場合、“保険そのものの設計(デザイン)”で、選ぶべき保険はほぼ決まってきます。
なぜなら、中長期滞在では、次のような条件の違いが保険選びに大きく影響してくるからです:
- 何に備えたいか?(もしもの死亡に備えて家族に残す?予期せぬ訴訟リスクに備える?)
- どこから加入できるか?(日本出発前?それとも現地から?)
- 更新・延長はどこまで可能か?(何ヶ月・何年カバーできるか)
こうした「条件面」で選択肢がある程度絞られたあと、最後に「コストパフォーマンス(補償額に対する保険料)」を確認して、候補を絞り込むというのが、合理的かつ失敗しにくい選び方の流れになります。
【結論】条件だけでほぼ決まる海外旅行保険

以下は、「コスパ」を比較する前に、条件だけで選ぶべき保険がほぼ決まってしまうパターンです。
| 条件・前提 | 選ぶべき保険 | 理由(超要約) |
|---|---|---|
| 70歳以上 | たびほ | 海外保険は年齢制限あり。選択肢が事実上これだけ |
| 日本出発前にしか準備できない | たびほ | 出国後加入不可だが、日本語・安心感重視なら最適 |
| 観光・商用で2か月超の滞在 | SafetyWing / ACS | たびほは観光目的で長期不可 |
| すでに海外にいる/現地加入 | SafetyWing / ACS | 出国後加入・更新が可能 |
| 滞在期間が未確定 | SafetyWing(Essential) | 月額更新で柔軟に調整できる |
| 1年以上の滞在予定 | SafetyWing | 実質的に1年以上対応できる唯一の選択肢 |
| 国をまたぐ長期移動 | SafetyWing / ACS | 渡航国固定が前提でない |
| 日本語サポート必須 | たびほ | 電話・書類・請求まで日本語対応 |
| 英語対応でも問題なし | SafetyWing / ACS | 英語前提だが柔軟性が高い |
【結論】補償内容を重視して選ぶ海外旅行保険

保険というのは、各国の医療制度や文化的な価値観を強く反映するものです。海外発と日本発の保険でその違いが最も分かりやすく表れる部分が補償内容です。以下に挙げる項目の中で、「これは自分にとって最優先」という条件があれば、選ぶべき保険はある程度絞られます。
| 重視するポイント | 向いている保険 | 理由(要点) |
|---|---|---|
| 治療・救援費用を無制限で確保したい | たびほ(T@BIHO)(プライムおすすめ) | 3社の中で唯一「治療・救援費用が無制限」。最悪のケースでも上限を気にしなくてよい |
| 死亡補償・日本的な手厚さを重視 | たびほ(T@BIHO) | 傷害・疾病死亡補償が高額。家族への備えを重視する日本的設計 |
| 対人賠償リスク(特に欧州)を重視 | ACS | 個人賠償責任が最大約8億円相当。欧州の高額賠償文化に対応 |
| リスクスポーツを補償したい | SafetyWing(Essential)/ACS | SafetyWingは「アドベンチャースポーツ補償」を追加可能。ACSも両プランでリスクスポーツ補償オプションに対応 |
【結論】コスパ重視で選ぶ海外旅行保険

前提条件や補償内容である程度候補が絞られた後、最後に確認したいのが「コストパフォーマンス」です。
つまり、「この保険は、自分にとって条件面や補償設計が合っている」と感じたうえで、その中でも“よりお得”なものを選ぶという位置づけになります。
「支払う保険料に対して、どれだけ大きな補償を確保できるか」を重視する方にとっては、感覚的な安さではなく、数字に基づいた比較が欠かせません。
この記事ではまず、「補償内容がより手厚いにもかかわらず、保険料が安い」という明快にお得なパターンから紹介しています。
このようなケースは、初心者でも判断しやすく、最初の選択肢として非常に参考になります。
さらに後半では、「保険料1万円あたりの最大補償額」という数値ベースの指標を使った比較テーブルも掲載しています。
自分の滞在期間や条件に近いケースを確認しながら、納得のいく保険選びにぜひお役立てください。
| 条件・前提 | コスパが高い保険 | 理由(要点) |
|---|---|---|
| 単身・全年齢層 | たびほ(T@BIHO) | 年齢によるブレが少なく、安定 |
| 北米以外 × 50歳以上 | ACS | 補償額に対して保険料が割安 |
| 単身・39歳以下 | SafetyWing(Essential) | 医療特化型で数値上の効率が高い |
| 10歳未満の子どもあり(全般) | SafetyWing(Essential) | 子ども1名無料で実質コスパが倍 |
| カナダ渡航 × 単身(~39歳) | SafetyWing(Essential) | カナダが通常料金扱い |
| カナダ渡航 × 単身(40歳以上) | たびほ(T@BIHO) | SafetyWingは39歳で逆転 |
| カナダ渡航 × 子ども同伴 | SafetyWing(Essential) | 通常料金+子ども無料で最強水準 |
たびほ(T@BIHO)海外旅行保険とは?【基本情報と評判】
たびほはどんな保険?(ジェイアイ傷害火災の海外旅行保険)

「たびほ(T@BIHO)」は、JTBグループのジェイアイ傷害火災保険株式会社が提供する、
中長期(1〜12カ月)滞在に対応した海外旅行保険です。現在日本国内に在住している人のみが加入できます。
観光だけでなく、語学留学・ワーキングホリデー・バックパッカー・長期旅行 など、
幅広い渡航目的に対応しているのが大きな特徴です。
契約は 日本を出国する前に、日本国内で完結させる必要があり、海外到着後に新規加入することはできません。契約期間は最長5年まで延長できますが、いずれの場合も 初回契約は日本国内で行う 点は変わりません。さらに、たびほでは契約時に 滞在国や渡航先を事前に指定する必要 があり、
「行き先は後で変えるかも」というような柔軟な使い方には向きません。
年齢に関しては、
- 18歳未満は被保険者にはなれるが、契約者(保険料支払者)にはなれない
- 加入の上限年齢は設定されていない
といった特徴があります。
特徴的なのは、治療費補償の「無制限」設定があることです。
たびほの補償内容

たびほは、渡航目的や予算に合わせて複数のプランが用意されています。「節約プラン」「おすすめプラン」「プライム節約プラン」「プライムおすすめプラン」の4種類に分かれており、それぞれが補償内容と保険料のバランスを考えて設計されています。
たびほの大きな特徴は、治療・救援費用の上限額がプランにより大きく異なる点です。特にプライムおすすめプランでは、治療・救援費用が 無制限 となっており、日本の海外旅行保険ならではの“徹底した手厚さ”が魅力です。一方で節約プランでは必要最低限の補償に絞られており、コストを抑えたい方向けの構成になっています。
以下は、たびほの主要4プランの補償内容を比較した表です。
| 補償項目 | たびほ 節約プラン | たびほ おすすめプラン | たびほプライム 節約プラン | たびほプライム おすすめプラン |
|---|---|---|---|---|
| 治療・救援費用/治療・救援総合費用 | 1,000万円 | 5,000万円 | 1億円 | 無制限 |
| 責任開始前疾病 | - | 300万円 | 300万円 | 300万円 |
| 緊急歯科治療費用 | 10万円 (縮小50%) | 10万円 (縮小50%) | 10万円 | 10万円 |
| 個人賠償責任 | 1億円 | 1億円 | 1億円 | 1億円 |
| 携行品損害 | 30万円 | 30万円 | 30万円 | 50万円 |
| 航空機寄託手荷物遅延 | 1万円(定額) | 1万円(定額) | 10万円(実損) | 10万円(実損) |
| テロ等対応保険金(日額) | 1万円 | 1万円 | 1万円 | 1万円 |
| 弁護士費用等 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | 100万円 |
| 日本語ガイド等費用 | - | 100万円 | 100万円 | 100万円 |
| 傷害死亡 | 1,000万円 | 3,000万円 | 1,000万円 | 3,000万円 |
| 傷害後遺障害 | 1,000万円 | 3,000万円 | 1,000万円 | 3,000万円 |
| 疾病死亡 | 1,000万円 | 1,000万円 | 1,000万円 | 1,000万円 |
留学版との補償内容の違いについて(補足)

なお、たびほには「海外留学保険」と呼ばれる留学生向けの専用プランもありますが、基本的な補償構成は通常のたびほプランと大きく変わりません。
ただし、次の 3つの点だけが明確に異なるため、補足として記しておきます。
- 緊急歯科治療費用が補償対象外になる
(通常版では10万円まで補償/縮小50%のプランあり) - 携行品損害の補償額が引き上げられる
(通常の30~50万円 → 留学版では50~100万円に増加) - 節約プランの治療救援費用が引き上げられる
(1,000万円→3,000万円)
このように、留学版での違いは「歯科の補償が外れる」「携行品の補償額が増える」「節約プランの補償額が上がる」という点だけで、その他の主要補償(治療・救援費用、賠償責任、手荷物遅延、弁護士費用等)はほとんど共通しています。
そのため、本記事では留学版を個別に比較対象として扱わず、通常のたびほプランの説明をベースに比較を進めています。
たびほの保険料の目安(1カ月あたり)

たびほの保険料は、年齢帯と渡航先が北米(アメリカとカナダ)を含むかどうかで大きく変わります。これは、たびほに限らず ACS や SafetyWing など他社の海外旅行保険にも共通する傾向で、アメリカやカナダは世界でも医療費が特に高額なため、同じ補償内容でも保険料が割高に設定されるのが一般的です。
以下のテーブルでは、
- 「北米以外の国への渡航」と
- 「北米への国への渡航」
に分けて、たびほ各プランの1カ月あたり保険料の目安をまとめています。
北米以外への渡航時の保険料(月額)
| 年齢帯 | たびほ 保険料節約プラン | たびほ おすすめプラン | たびほプライム 保険料節約プラン | たびほプライム おすすめプラン |
|---|---|---|---|---|
| 0~17歳 | 7,980円 | 8,350円 | 15,400円 | 17,680円 |
| 18~49歳 | 7,980円 | 11,490円 | 15,400円 | 20,820円 |
| 50~59歳 | 9,780円 | 13,490円 | 19,090円 | 24,830円 |
| 60~69歳 | 10,860円 | 14,690円 | 21,320円 | 27,250円 |
| 70~79歳 | 17,810円 | 19,250円 | 35,590円 | 39,620円 |
| 80~99歳 | 35,930円 | 39,370円 | 72,860円 | 80,110円 |
北米への渡航時の保険料(月額)
| 年齢帯 | たびほ 保険料節約プラン | たびほ おすすめプラン | たびほプライム 保険料節約プラン | たびほプライム おすすめプラン |
|---|---|---|---|---|
| 0~17歳 | 13,740円 | 14,710円 | 20,780円 | 23,670円 |
| 18~49歳 | 13,740円 | 17,850円 | 20,780円 | 26,810円 |
| 50~59歳 | 18,450円 | 23,080円 | 27,420円 | 34,010円 |
| 60~69歳 | 21,280円 | 26,220円 | 31,400円 | 38,330円 |
| 70~79歳 | 39,470円 | 43,260円 | 57,020円 | 62,990円 |
| 80~99歳 | 86,950円 | 95,940円 | 123,860円 | 135,530円 |
海外留学保険1年の相場

前述では、たびほの通常プランにおける1カ月あたりの保険料の目安をご紹介しましたが、留学の場合は半年〜1年単位での契約が一般的です。
そのためここでは、1年間の保険料相場について補足します。
たびほには留学生向けに特化した「海外留学保険」があり、公式サイト上に「おすすめプラン」の1年分の料金が明記されています。一方、SafetyWingやACSにはたびほの「海外留学保険」にあたるものはありませんが、SafetyWingのEssentialプランやACSのGlobe Partnerプランは、海外長期滞在者(留学生を含む)向けに設計されており、補償内容も「たびほ・海外留学保険」に近いため、相場比較の参考としてここで取り上げます。
以下は、各プランにおける0〜39歳(または49歳)向けの1年間の保険料の目安です:
- たびほ・海外留学保険:154,010円〜216,880円
- SafetyWing Essential:約101,340円($675)〜約187,992円($1,253.28)
- ACS Globe Partner:約97,200円(€540)〜約179,712円(€998.4)
※為替換算レート:1ドル=150円、1ユーロ=180円で計算
いずれの保険も、アメリカやカナダを含む「北米地域」への留学時に保険料が最も高くなる傾向があります。これは、北米が世界的に見ても医療費が非常に高額であるためです。
💡つまり、「海外留学保険 1年 相場」としては、10万円〜20万円強が現実的なラインであり、滞在先が北米かどうかが保険料の大きな分かれ目になります。
また、SafetyWing や ACS といった海外発の保険会社の方が、日本のたびほよりも保険料が割安になるケースが多いのも特徴です。
特にACSのGlobe Partnerは、たびほ・海外留学保険の「おすすめプラン」と比べて、最大補償額が高く設定されています。それでいて保険料はACSの方が割安なため、たびほの「おすすめプラン」で1年間の加入を検討している方にとっては、ACSのGlobe Partnerも十分に検討に値する選択肢と言えるでしょう。
ただし、これらの海外保険は日本の保険商品とはそもそもの設計思想が異なるため、「単純に保険料だけで比較することはできない」という点にも注意が必要です。この記事の後半では、こうした補償内容の考え方の違いや、保険設計そのものの差異についても詳しく解説していますので、保険選びの参考としてぜひご覧ください。
たびほの最大補償期間(目的別の契約可能期間)

たびほは、契約目的によって「新規契約時に選べる期間」と「延長申請で延ばせる期間」が大きく変わります。中長期滞在を考える場合、この“目的別の最大補償期間”を理解しておくことがとても重要です。以下に観光・商用/駐在・ワーキングホリデー/留学の3パターンに分けて解説します。
● 観光・商用目的(短期旅行)
新規契約の最大期間:通算31日まで。出発前に31日以上へ延長することはできません。
出発後の延長:通算2か月(約60日)まで延長可能。旅行中に延長したい場合は、保険終期日の前に手続きが必要。
観光・出張などの短期旅行向けに作られているため、中長期比較の対象外になります。
● 駐在・ワーキングホリデー(中長期向け)
新規契約の最大期間:通算1年まで。
出発後の延長:通算2年まで延長可能。
特にワーホリや駐在準備中の方が使うパターンで、最大2年間まで補償期間を延ばせるのが特徴です。ただし、被保険者が70歳以上の場合は通算2か月が上限となる点、また延長には審査があり結果によっては延長できないこともある点に注意が必要です。
● 留学目的(最長5年間の長期契約に対応)
留学はたびほが最も手厚く対応しているカテゴリで、以下のように“最長5年”という特別扱いになります。
新規契約:通算1年まで。
出発後の延長:最大5年まで延長可能。
● 延長手続きに関する共通の注意点
保険の終期を過ぎてからの延長はできません。
延長申請は“保険終期日の2か月以内”に行う必要があります(逆に2か月以上前には申請不可)。
年齢が70歳以上の場合は、どの目的でも延長上限が通算2か月に制限されます。
を提供している一方で、補償方式(定額か実費)、補償上限や条件には違いがあるため、渡航スタイルに合った内容かどうか、事前に確認することが大切です。
たびほ(T@BIHO)の口コミ・評判 — メリットと注意点
利用者からの高評価

「たびほ」の公式サイトにある 「お客様の声」 では、多くの利用者が満足感を示しています。
補償内容の充実さ、Web完結の申込みやマイページでの管理の手軽さ、そしてオプションの多さ(旅行キャンセル保険や救援費用、携行品補償など)を高く評価する声が多く、初めての海外滞在や家族旅行、留学・ワーホリといった長期滞在を検討する人にとって、安心材料になっているようです。
また、ネット上のレビューでも、「旅行代金に対して割安だった」「必要な補償をカバーできた」「手続きが簡単で安心できた」といった肯定的な意見が確認できます。
利用者からの低評価

ただし、すべての人が満足しているわけではありません。ネット上には以下のような指摘も見られます:
- 「保険金請求の手続きが煩雑で、結局支払われなかった」
- 「旅行キャンセル保険の存在を知らず、キャンセル時に補償が受けられず残念だった」
- 「サポートセンターにつながりづらく、緊急時に不安だった」
- 「延長を希望したが受け付けてもらえず、対応に納得できなかった」
特に最後の「延長できなかった」という声に関しては、すでに高額な保険料を支払っている場合、保険会社側から“採算の合わない顧客”と見なされ、延長を断られたのではないか?という疑念を抱く利用者もいました。実際の理由は明示されていないものの、「継続利用したいのに拒否された」という体験が、強い不満として残るケースがあるようです。
私自身、かつて日本の保険代理店で数年間勤務し、損害保険・生命保険の提案に携わってきた立場から申し上げると、「出し渋り」や「一度保険金を請求したから延長を断る」という対応は、保険業界では最も避けるべき行為の一つです。
そもそも保険とは、いざというときに頼れる存在であるべきもの。
「何のための保険なのか?」という根本的な疑問を持たれてしまえば、信頼は一瞬で失われます。
そして、保険で一度でも嫌な思いをしたお客様は、その後二度と保険を使おうとは思わなくなるのが現実です。
残念ながら、たびほの利用者の中には、
「高額請求をした後、延長を断られた」
「補償が無制限と聞いていたのに、実際には支払ってもらえなかった」
といった体験談を語っている方もいます。
SafetyWing・ACSとは?【条件次第で“最適解”になる海外保険】

保険という仕組みは、その国の文化や医療制度によって大きく左右されます。
だからこそ、日本の保険だけを見ていては見つからない“選択肢”が、海外には存在します。
SafetyWingやACSのような海外発の保険を知ることで、あなたにとってより柔軟で適した保険が見つかる可能性が高まります。
SafetyWing(セーフティウィング)

SafetyWingは、アメリカ発のノマド向け海外旅行保険で、ドル建てで提供されています。旅行中・滞在中であってもオンラインで加入・更新でき、国境をまたいで移動するバックパッカーやワーホリ、デジタルノマドとの相性が非常に良い保険です。
SafetyWingには2つの主要なプランがあります。
- Essentialプラン(70歳未満の方が対象):最短5日間から加入可能で、短期滞在や一時的な旅行に適したプランです。ベーシックな医療補償を中心に、コストを抑えて必要最低限のカバーを希望する方向けです。月単位の“サブスクリプション形式”で契約可能なため、滞在期間の延長や短縮にも柔軟に対応できます。さらに、加入時に「40日間」「60日間」など任意の期間を指定する方法も選択可能です。
- Completeプラン(65歳未満の方が対象):最低28日から加入可能ですが、契約は原則として12ヶ月単位となるため、短期利用には適していません。長期滞在やノマド生活に適した内容で、手厚い医療補償に加えて、メンタルヘルスケアや予防医療などのサポートも含まれる点が特徴です。支払いは月ごとに行えますが、途中解約には一定の条件があるため、事前によく確認することが重要です。
どちらも、制限年齢以下であれば更新無制限です。
また、SafetyWing Essential には「Adventure Sports Add-on(アドベンチャースポーツ補償)」というオプションが用意されています。
このオプションを追加することで、スカイダイビング、スキューバダイビング、ラグビーなどのコンタクトスポーツを含む、一定のリスクを伴うスポーツ中の事故も補償対象に含めることが可能です。ただし、プロフェッショナルとして行う競技や公式大会・試合(例:ボクシングの公式試合など)は補償対象外となっており、あくまでレクリエーション目的・アマチュアレベルの活動が前提となります。
特に注目すべきは、Essentialプランで大人1人分の契約で10歳未満の子ども1人を無料で補償対象にできるというユニークな仕組み。家族旅行や親子での長期滞在にも非常に心強く、保険料のコストパフォーマンスがさらに向上します。
18〜39歳の若年層向けプランは特にリーズナブルで、保険料は約$56(4週間)からと手頃。個人でも家族でも、柔軟で経済的な海外保険を探している方に最適な選択肢です。
SafetyWing Essentialプラン保険料(4週間)
| 年齢層 | 北米以外 | 北米 |
|---|---|---|
| 0〜39歳 | $56.28 | $104.44 |
| 40〜49歳 | $92.40 | $171.92 |
| 50〜59歳 | $145.04 | $282.80 |
| 60〜69歳 | $196.84 | $386.12 |
※大人1名につき10歳未満の子ども1名まで無料で加入可能です。
※4週間以降は1日単位で保険料が増減します。例えば、0〜39歳で30日は $60.3、31日では$62.31となります。
SafetyWing Completeプラン保険料(月額)
| 年齢層 | 通常プラン料金 | アメリカ・香港・シンガポール滞在時の料金 |
|---|---|---|
| 0~17歳 | $106.52 | $181.50 |
| 18~39歳 | $161.50 | $283.50 |
| 40~49歳 | $232.50 | $414.50 |
| 50~59歳 | $351.50 | $635.50 |
| 60~64歳 | $632.50 | $1,155.50 |
※Complete プランは、Essential プランとは異なり、契約は原則12か月単位で行われます。保険料の支払いは月ごとに分割可能です(途中解約や短期調整には向いていません)。
👇SafetyWingの徹底解説と申し込み方法はこちら

ACS(Assurances Courtages et Services)

ACSはフランス・パリに本社を構える保険会社で、ユーロ建てで8日間から最長12ヶ月までの、短期〜中長期滞在に対応した海外旅行保険を提供しています。用意されているのは2つのシンプルなプランで、旅行者のニーズに合わせて選択可能です。
ACSには2つの主要なプランがあります。加入条件における主な違いは年齢制限のみです。
- Glove Partner (40歳未満の方が対象):若年層向けのリーズナブルな海外旅行保険です。
- Glove Traveller (66歳未満の方が対象):中高年の長期旅行者向けでより手厚く幅広い補償を希望する方用です。このプランでは、補償額を「€150,000」「€300,000」「€500,000」の3つから選択できますが、北米(アメリカ・カナダ)に渡航する場合は、最高額である€500,000を選ぶ必要があります。
どちらのプランにもリスクスポーツを補償対象に追加できるオプションが用意されています。
このオプションを利用することで、登山・スキー・スノーボード・ダイビングなど、一定のリスクを伴うスポーツ中の事故も補償対象に含めることが可能です。
ACSの保険期間と更新について
ACSの保険は、契約時に保険期間(8日〜12ヶ月)を最初に指定する方式です。
途中で解約しても、原則として保険料は返金されません。
延長は可能ですが、自動更新ではなく手動での手続きが必要です。
また、契約と契約のあいだに期間が空くと、新たな契約に8日間の待機期間が発生することもあるため注意が必要です。
SafetyWingのような「1ヶ月ごとの柔軟な更新」はできないため、ある程度の滞在期間を見越して契約し、延長がありそうな場合はその分も計画に入れておくことが大切です。
ACS Globe Partner / Globe Traveller — 保険料(月額)
いずれのプランも対象年齢内であれば、年齢にかかわらず保険料は一律となっています。これは、年齢が上がると保険料も上がる日本の海外旅行保険や SafetyWing とはまったく異なる特徴です。年齢による保険料の差がないため、特に中高年層にとってはコスト面で有利な選択肢となる場合があります。
| プラン | 補償額 | 北米以外 | 北米を含む |
|---|---|---|---|
| Globe Partner | €300,000 | €45 | €83.2 |
| Globe Traveller | €150,000 | €118.5 | – |
| Globe Traveller | €300,000 | €124.43 | – |
| Globe Traveller | €500,000 | €130.35 | €199.1 |
※為替レートにより円換算額は変動します。参考レート:1ユーロ=180円
※Globe Travellerは北米向けに限り€500,000プランのみ選択可能です。
👇ACSの徹底解説と申し込み方法はこちら

SafetyWing と ACS の共通の強み:海外滞在中でも新規加入・延長が可能

SafetyWing と ACS に共通する最大の強みは、「すでに海外にいる状態でも保険に加入・延長ができる」という柔軟さです。
- 日本を出発したあとでも、新規契約ができる
- 現地で生活を始めてからでも、保険の加入・延長が可能
- 世界中どこにいても、ネット環境さえあればオンラインで手続きが完了
- 今すでに海外に滞在している人が、日本へ一時帰国する場合や、別の国に移動する場合にも対応できる
つまり、「旅先で保険を切らしてしまった」「現地で延長したい」「次の国に行く前に保険を切り替えたい」といった状況にも対応できる、海外発保険ならではの自由度が大きな魅力です。
これは、日本の海外旅行保険(たびほ・たびとも等)にはない、決定的な違いです。
たびほはあくまで日本国内にいるうちに契約を完了させる必要があり、出発後は一切加入できません。
そのため、SafetyWing や ACS は、予定が流動的なバックパッカーやノマドワーカー、長期滞在者にとって非常に実用的で心強い選択肢となります。
あなたが選ぶべき保険ー条件で絞られるー

中長期の海外旅行保険選びでは、「保険料」や「補償内容」を比較するまでもなく、最初の条件だけで選択肢がほぼ決まってしまうケースが多いのが特徴です。
ここでは、補償内容や数字を見る前に“あなたが自動的に選ぶべき保険”を整理します。

結局、どれを選べばいいんですか? 比較しても違いが分かりにくくて…。

まずは「条件」だけでほぼ決まってしまうパターンを見てみましょう。
数字の比較はその後でOKです。
①70歳以上の方→「たびほ」


わし、70超えとるけど…まだ入れる海外保険ってあるんかいな?

「たびほ」なら大丈夫です!99歳まで加入可能なんですよ。
海外発の保険には、明確な年齢制限があります。
- SafetyWing:プランにより 0〜69歳 または 0〜64歳まで
- ACS:プランにより 0〜39歳 または 0〜65歳まで
つまり 70歳(SafetyWing)、66歳(ACS)以上の方は SafetyWing/ACS に加入できません。
一方、たびほは 0〜99歳まで加入可能。
② 2カ月を超える“観光・商用”の海外旅行 → SafetyWing / ACS

たびほ(通常の観光・商用プラン)は:
- 新規契約:最長 31 日
- 出発後の延長:最大 2 カ月まで
➡ 観光・商用目的で “2カ月を超える” 海外滞在は、たびほではカバー不可。
そのため、
- 3カ月〜12カ月の観光滞在
- 長期の海外ワーケーション
- 観光しながら複数国を回る長期旅
こうした場合は、
SafetyWing か ACS のどちらかを選ぶしかありません。
これは補償内容や保険料以前の「仕組みの違い」によって決まります。
③滞在期間の変更に備えたい→SafetyWing

中長期の海外旅行保険では、最初に「どれくらい滞在するか」を決めて契約するのが基本です。
これは例外ではなく、ほとんどの保険がそういう仕組みになっています。
今回比較している3つの保険でも同様です。
- たびほ:契約時に日数を確定する必要があり、出発後の延長には上限がある
- ACS:契約時に滞在期間を申告。途中解約しても保険料が戻らないのが原則
つまり、「何カ月滞在するか分からない」「途中で帰国するかもしれない」という人にとっては、
どちらも使いにくい仕組みです。
この点で仕組みがまったく異なるのが、SafetyWing の Essential プランです。
- 1カ月ごとの自動更新(サブスクリプション形式)
- 契約時に滞在期間を確定する必要がない
- 帰国や滞在終了が決まった時点でキャンセルすれば、それ以降の保険料は発生しない
「どこまで滞在するか分からない」
「途中で切り上げる可能性がある」
こうした条件に明確に対応できるのは、この3つの中では SafetyWing Essential しかありません。
なお、ACS も手動で延長手続きを行うことで、滞在の延長に対応することは可能です。
SafetyWing のように自動更新ではありませんが、「出発後の延長が完全に不可能」というわけではなく、ある程度柔軟性があると言えるでしょう。
④ 現地到着後の加入 → SafetyWing(Essential)/ ACS

出国前に保険加入をうっかり忘れてしまった。
あるいは、最初に契約していた保険が途中で切れてしまった。
このような場合、現地に到着後に保険へ加入する必要があります。しかし、TABIHO(たびほ)など日本の保険は、原則として出国前の契約完了が必須。つまり、現地に着いてからでは申し込めない仕様になっています。
そんなケースに対応できるのは、今回取り上げている保険の中では以下の2つだけです:
- SafetyWing(Essential プラン/Completeプラン)
- ACS(Globe Partner / Globe Traveller)
SafetyWing(Essential)は、申込み・決済が完了した時点で即日補償がスタートします。
スピードが求められる状況では、このプランが唯一の現実的な選択肢です。
また、SafetyWing の Complete プランも現地からの加入が可能ですが、以下の点に注意が必要です:
- 補償開始日は「毎月1日」または「15日」のいずれかから
- 契約は原則12か月単位(途中解約には制限あり)
短期利用や不確定な滞在予定には適さないため、このケースでは基本的に除外されるべき選択肢です。
一方、ACS の両プランも現地からの加入が可能ですが、契約から8日間の「待機期間」があります。その期間中に発生した病気・ケガなどは補償対象外です。
⑤ 海外からの加入 → SafetyWing(Essential)/ ACS

現在すでに海外に住んでいて、そこから別の国へ中長期で滞在・旅行に出かける。
そんなケースでは、SafetyWing または ACS のいずれかを選ぶことになります。
なぜなら、TABIHO(たびほ)など日本の保険は「出国前の契約」が原則だからです。
つまり、日本をすでに離れている状態では、日本の海外旅行保険には新規加入できません。
⑥ 1年以上の滞在 → SafetyWing(Essential / Complete)

1年以上の海外滞在を前提にする場合、選べる保険はほぼ自動的に絞られます。
今回比較している中で、1年を超える滞在に現実的に対応できるのは SafetyWing だけです。
- SafetyWing Essential
1カ月ごとのサブスクリプション形式のため、結果的に1年以上の滞在にも対応可能。
滞在期間が未確定な長期滞在・ノマド生活との相性が最も良いプランです。 - SafetyWing Complete
原則12か月単位の契約。
1年滞在がほぼ確定している人向けで、途中解約や短期調整には不向きな点には注意が必要です。
一方、ACS は最大12か月までという明確な上限があります。
そのため、
- 3か月滞在 → 一度帰国 → 次は別の国へ3か月
といった分断された使い方は可能ですが、
同じ滞在を1年以上連続してカバーする使い方はできません。
また、日本の保険である たびほ は、留学や駐在目的に限り、長期(複数年)での延長が可能なケースがあります
⑦ 気ままに国境をまたぐ旅 → SafetyWing / ACS


次どこ行くか、現地着いてから決めたいんだよね。
あ、日本の保険じゃ無理か…。

そんなスタイルなら、SafetyWing や ACS が断然おすすめですよ!
「たびほ」をはじめ、日本の保険商品にある“見えにくい前提”
日本の保険会社が提供する海外旅行保険には、ある重要な前提条件があります。
それは、「日本国内にいる間に契約を完了しなければならない」という点です。
このルール自体は明文化されており、ほぼすべての日本の保険会社で共通しています。
その結果として、以下のような要素を 出国前に決めておく必要があります:
- 滞在する国
- 保険に加入する期間
- 渡航の目的
つまり、日本を出た後で滞在先を変更したり、保険期間を延長したりできるかどうかは、保険会社によって判断が分かれやすく、グレーゾーンになってしまうのです。
出国後の変更が「絶対にダメ」と言われているわけではありませんが、補償されるかどうかがはっきりしない状況では、どうしても加入者にとって不安が残ります。
たとえば、以下のような旅のスタイルには、こうした「事前確定型」の保険はそもそも馴染みにくいと言えるでしょう。
- 世界を転々とするバックパッカー
- 複数国をまたぐノマドワーカー
- ワーホリ中に数カ国を移動予定の方
- 状況に応じて早めの帰国や滞在延長を考えている方
- 計画変更の多い自由な長期旅行者
保険は「不安を減らすため」にあるもの
そもそも保険は、「不測の事態に備えるために加入するもの」です。
ところが、加入してもなお“補償されるかどうか分からない”不安が残るようでは、本末転倒です。
SafetyWing・ACSは、その“安心感”を前提に設計されている
海外保険会社である SafetyWing や ACS は、こうした不安をあらかじめ解消できるような設計になっています。
- 海外滞在中でも新規加入・延長が可能
- 日本国外からでも契約できる
- 渡航先の変更にも柔軟に対応
- 国境をまたいでも補償が継続しやすい
➡ つまり、「旅をしながら柔軟に動きたい」「後から変更が出るかもしれない」といった中長期の旅のスタイルには、SafetyWing や ACS のほうが根本的に合っています。
こうした 国をまたぎながら、予定を決めすぎない旅 では、
出発前に条件を固定する日本の海外旅行保険は、どうしても使いにくくなります。
出発前契約の制約について
中長期旅行者向けの保険比較という全体のバランスを考え、本記事では「出発前契約」の問題をあえて簡潔に書いていますが、実はかなり重要なポイントです。
この“出国前に契約を完了しなければならない”という前提が、自由な旅にどう影響するのかを深掘りした記事を別で公開しています。
特に、ワーキングホリデーやバックパッカー、ノマドのように予定が流動的な旅をしている方には、きっと役立つはずです👇

⑧ 日本語対応が必須 → たびほ 一択

海外でのトラブル時に、日本語でのサポートが必須という方は、選べる保険はほぼ自動的に決まります。この条件に確実に対応しているのは、ジェイアイ傷害火災保険(たびほ)」だけです。
SafetyWing や ACS などの海外発保険は、サポート・書類・保険金請求を含め、基本的に英語対応が前提となっています。医療機関とのやり取りや、緊急時の連絡、請求書類の提出までをすべて英語で行う必要があるため、語学面に不安がある方には現実的とは言えません。
⑨ 英語での対応を希望 → SafetyWing / ACS

海外にある程度長く滞在していると、病院での診察や説明、書類のやり取りは自然と英語が前提になります。その状態で、保険の手続きだけ日本語に切り替わると、かえって手間に感じるようになるものです。
こうした「すでに英語環境に慣れている人」にとっては、医療機関とのやり取りから保険会社への連絡・請求までを、最初から最後まで英語で完結できる海外発の保険の方が、実務的に楽だと感じやすいでしょう。
一方で、
「せっかく海外にいるのだから、保険のやり取りも含めて英語に挑戦したい」
「英語学習の一環として、実践の場にしたい」
という人もいます。
その場合も、日本語対応が前提の保険より、英語でのコミュニケーションが標準となっている海外保険の方が、経験として得られるものは大きくなります。
今回取り上げている中では、SafetyWing と ACS がが、この2つのタイプのどちらにもフィットします。
なお、ACSは英語に加えてフランス語対応も可能なため、フランス語圏での滞在を予定している場合には、より相性の良い選択肢になります。
保険と医療の英語

なお、
「英語での対応にチャレンジしてみたい」
「保険まわりのやり取りも含めて、実践的に英語を身につけたい」
という方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
👉 海外保険・病院対応で使える英語まとめ

こちらの記事では、
- 海外旅行保険に関する基本的な英語表現
- 病院でのやり取りや、症状の伝え方
- 実際の医療現場で使えるフレーズ
- ちょっと緊張が和らぐ「病院で使える英語ジョーク」
などを、これから海外保険を使う人向けにまとめています。
補足としてお伝えしておくと、保険や医療に関わる英語は、日常英会話とは少し性質が異なります。専門用語や独特の言い回しが多く、なぜか日本の英語教育ではあまり扱われてこなかった分野でもあります。最初は戸惑うかもしれませんが、そのぶん実用性は非常に高く、英語学習の題材としてはかなり優秀です。
すでに海外に目を向けている皆さんには、アメリカ在住20年以上の経験から、保険まわりの英語に早めに慣れておくことを強くおすすめします。海外在住、特にアメリカでは、保険会社とのやり取りは日本にいるときとは比べものにならないほど頻繁に発生します。医療費も高額なため、言葉の問題で「補償されると思っていたものが対象外だった」となると、金銭的なダメージは非常に大きくなります。
だからこそ、保険と医療に関わる英語を早めに身につけておくことは、安心面でも実務面でも、長期的に見て大きなメリットになります。
日本・アメリカ・ヨーロッパ|海外旅行保険の補償内容の違い

保険商品の補償内容は、その国の文化的な価値観や医療制度・社会システムの影響を非常に強く受けて設計されています。「死亡補償をどこまで重視するのか」「訴訟リスクにどれほど備えるのか」「治療費に上限を設けるのか」といった判断には、国ごとの考え方の違いがはっきりと表れます。
こうした文化的・医療的背景の違いが最も顕著に現れるのが、まさにこの“補償内容”です。
そこでこのセクションでは、たびほ(日本)・SafetyWing(アメリカ)・ACS(ヨーロッパ)の3つの海外旅行保険について、補償内容の特徴と、その裏にある設計思想の違いを整理します。
これらの背景を理解することで、単なる金額比較ではなく、「自分は何に備えたいのか」「どの価値観に近い保険なのか」という視点から保険を選べるようになります。コストパフォーマンスだけでは見えてこない、本質的な違いに注目してみましょう。
補償内容比較
たびほは、補償額の下限と上限の「たびほ節約プラン」と「たびほプライムおすすめプラン」のみを表示しています。ACS Glove Travellerは最大補償額の50万ユーロのみを表示しています。
| 補償項目 | たびほ 節約 | たびほプライム おすすめ | SafetyWing Essential | SafetyWing Complete | ACS Partner (€300,000) | ACS Traveller (€500,000) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 治療費(医療費) | 1千万円 | 無制限 | 約3.75千万円 ($25万) | 約1.5億円 ($100万) | 約5.4千万円 (€30万) | 約9千万円 (€50万) |
| 緊急医療搬送・救援者費用 | 治療救援費用内に含む | 無制限 | 約1.5千万円 ($10万) (生涯上限) | 約1.5千万円 ($10万) (生涯上限) | 実費100% (上限 €30万 内) | 実費100% (上限 €50万 内) |
| 緊急歯科治療 | 10万円(縮小50%) | 10万円 | 約15万円 ($1,000) | 約15万円 ($1,000) | 約5.4万円 (€300) | 約5.4万円 (€300) |
| 個人賠償責任 | 1億円 | 1億円 | 約375万円 ($25,000) | 約375万円 ($25,000) | 約8.1億万円 (€450万) | 約8.1億万円 (€450万) |
| 携行品損害 | 30万円 | 50万円 | 対象外 | 約9万円/件 ($500 / item) | 約36万円 (€2,000) | 約36万円 (€2,000) |
| 航空機手荷物遅延 | 1万円 | 10万円 | 約3万円 ($200) | 約3万円 ($200) | 対象外 | 対象外 |
| テロ対応(⽇額) | 1万円 | 1万円 | 対象外 | 対象外 | 対象外 | 対象外 |
| 傷害死亡 | 1千万円 | 3千万円 | 約375万円 ($25,000) | 約375万円 ($25,000) | 非事故死: 約18万円 (€1,000) 事故死: 約144万円 (€8,000) | 非事故死: 約18万円 (€1,000) 事故死: 約180万円 (€10,000) |
| 後遺障害 | 1千万円 | 3千万円 | 最大 約1千875万円 ($12.5万) | 最大 約1千875万円 ($12.5万) | 約540万円 (€3万) | 約900万円 (€5万) |
※換算レート:1ドル=150円、1ユーロ=180円
補償内容からわかる「保険設計」の違い
保険の保証内容は、文化・価値観の違いがそのまま反映されています。
今回作成したテーブルを見ると、たびほ(日本)、SafetyWing(米国)、ACS(欧州)は、ただ数値が異なるだけでなく、根本的な価値観の違いが補償内容に明確に表れています。
以下では、特に違いが大きい2項目に絞って、
「なぜこんな差があるのか?」を含めて解説します。
個人賠償責任(対人・対物)の補償額の違い

● TABIHO:1億円
● SafetyWing:約3.7百万円($25,000)
● ACS:約8.1億円(€4,500,000)
最も差が大きい項目です。
🔹 なぜ欧州(ACS)は “8億円超” と異常に高いのか?
理由は明確です。
- ヨーロッパは訴訟・賠償金額が極めて高額になる文化
- 自転車事故でも数千万円レベルの賠償例が珍しくない
- 人身事故では数億円の請求が普通に発生する国もある
➡ そのため、個人賠償だけは日本よりもはるかに厚く設計せざるを得ない という背景があります。
👉 イタリアやフランスをはじめ、ヨーロッパ圏はこのような高額賠償のリスクが日常的に存在するため、欧州に渡航予定の方はACSの保険を候補に入れておくと安心です。
郷に入っては郷に従えです。

訴訟がこのレベルになるって日本人にはない感覚
死亡補償(傷害死亡・疾病死亡)における文化差
● たびほ:1,000万〜3,000万円
● SafetyWing:約375万円($25,000)
● ACS:18万円〜144万円(€1,000〜€8,000)
死亡補償は、日本が圧倒的に高く、海外は非常に低額です。

死亡補償って、1,000万とか2,000万とかあるのが普通ですよね?
正直、どの海外旅行保険もそれくらいあると思ってました。

それ、実はかなり“日本的な感覚”なんです。
たとえば ACS だと、死亡補償は 18万円〜144万円 くらいしかありません。
日本人の感覚からすると、ちょっと信じられない金額ですよね。
なぜ日本だけ死亡補償が大きいのか?
日本は
- “もし自分が死んだら家族にお金を残したい”
- 生命保険を重視する文化
- 「死亡時の保障額」が保険加入の決め手になりやすい
という価値観が強い。
➡ そのため、海外旅行保険でも自然と 死亡補償が大きく設定 されます。
また、日本では医療費の自己負担が比較的軽いため、「自分の治療費の心配」よりも「残される家族への備え」を優先する心理的余裕が生まれやすいという背景もあります。
なぜSafetyWing・ACSは死亡補償が低い?

欧米は文化的に真逆です。
- 自分が死んだ後のことより、生きている間の医療や賠償を重視
- 死亡補償は“生命保険”の領域と切り分けられている
- 旅行保険に死亡補償を求める人がほぼいない
アメリカの医療費は世界的に見ても非常に高額です。大きな病気や事故に遭えば、1回の入院や手術で自己破産に追い込まれることも決して珍しくありません。
そのため、旅行保険でも
- 死亡時の家族支援よりも
- 「自分自身が医療費で人生を壊さないこと」
が最優先されます。
特に若年層にとっては、死亡補償よりも医療補償を手厚くして「今の自分を守る」という発想の方が合理的です。
この設計思想は、後述のコストパフォーマンス比較でも顕著に表れており、
- 保険料を抑えつつ
- 最大補償額はしっかり確保する
という、合理的かつ実践的な構造が見てとれます。

確かに……この世を去った後のことより、今を生きる自分を守るって、ある意味いちばん合理的な考え方かもしれないですね。
ただ、欧米の保険が死亡補償を小さく設定しているからといって、「家族への配慮がない」というわけではありません。
むしろ、「死後に遺産を残す」文化よりも「迷惑はかけない」文化が色濃く反映されています。
- 遺体搬送費用(Repatriation)はしっかり補償
- 遺体の本国送還や簡単な葬儀に必要な費用はカバー
- 家族に経済的負担をかけないことを重視
こうした設計は、「残す」よりも「抱えさせない」という欧米的な価値観に基づいているといえるでしょう。
あなたが選ぶべき保険ー補償内容から考えるー

①補償上限“無制限”の安心感が欲しい→たびほ一択
無制限の補償が本当に必要になるケースはごく稀かもしれませんが、それでも、万が一に備えてしっかりと準備しておきたいという方には、「たびほプライムおすすめプラン」が安心の選択肢です。今回比較した3社の中で、無制限補償を提供しているのは「たびほ」のみで、SafetyWingやACSでは十分に大きいとは言え、補償額に上限が設定されています。
②万が一の場合に家族に大きなお金を残したい方→たびほ一択

海外滞在中に万が一のことが起きた場合、家族にまとまった金額を残したいという考え方を重視するなら、選択肢は明確です。
この条件に当てはまるのは、たびほ 一択となります。
海外発の保険(SafetyWing・ACS)と比べると、傷害死亡補償額が大きく設定されているのは日本の保険の特徴です。そのため、「自分に何かあったとき、遺された家族の生活を金銭面でしっかり支えたい」という目的がある場合、たびほを選ぶ理由は非常に分かりやすいと言えます。

万が一のとき、家族にお金を残したいんですよね…。だから死亡補償は大事で。
一方で、すでに十分な生命保険に加入している方であれば、海外旅行保険における死亡補償額をそこまで重視しなくても問題ないケースもあります。
その場合は、治療費や実用性、更新のしやすさなど、別の軸で保険を選ぶという判断も十分に合理的です。

わたしはまず自己破産しないように、医療費に備えたいって感じかな。
③ヨーロッパ旅行の対人賠償リスクに備えたい方→ACS一択

ACSの保険は、対人賠償責任補償が最大で€4,500,000(約8億円)と非常に手厚く設定されています。これは、ヨーロッパ特有の高額な対人賠償文化を反映した設計です。
たとえば、自転車走行中に歩行者にぶつかった場合など、フランス・ドイツなどでは数百万円〜数千万円規模の請求が発生することも珍しくありません。
日本やアジア圏では考えにくいレベルの損害請求に備えるため、ヨーロッパ旅行・滞在時にはACSの補償が非常に現実的かつ合理的な選択となります。

対人賠償がこのレベルになるのは日本人には全くない感覚
④リスクスポーツ補償→SafetyWing(Essential) / ACS

SafetyWing Essential プランとACSの両プランは、スキーやスノーボードなどのリスクスポーツをオプションで補償対象にできます。
たびほでは、これらの活動が補償対象に含まれるかどうかが明確に記載されていない、または対象外となる可能性があるため、実際に補償されるかどうかが不透明な「グレーゾーン」になりがちです。
その点、海外保険は明確に「追加料金を支払えば補償される」と規定されており、ウィンタースポーツや登山、ラグビーや柔道の海外遠征、アウトドアアクティビティを積極的に楽しみたい方には、安心して選べる保険となっています。
あなたが選ぶべき保険ーコスパから考えるー


中長期の保険は「どこから加入するか」「どれくらい滞在するか」でほぼ決まってきます。そのうえで、「この保険で本当にコスパは悪くない?」と最後に数字で確認するのが安心につながります。
中長期の保険選びは、これまで見てきたように「出発条件」「保険の設計思想」「補償内容」など、数字では測れない要素によって選択肢がほぼ自動的に決まるケースが多くなります。
しかし、そのうえで――
「保険料に対して、どれだけ補償されるのか」
つまり コストパフォーマンスが悪すぎないかどうか を、最後にチェックしておくのはとても大切です。
このセクションでは、
「最大補償額」と「保険料」のバランス(=コスパ)をシンプルに確認するため、
「保険料1万円あたりの最大補償額」 という指標で各社プランを比較しています。
為替の影響を受けず、純粋な比率で比較できるこの方法は、最終的な判断の補助材料として非常に有効です。
また、この比較を通じて見えてくるのは、それぞれの保険が どのような価値観や文化背景で設計されているか という点でもあります。
たとえば、SafetyWing は死亡補償を抑える代わりに、医療費に重点を置く「実用本位・合理主義的」な設計になっています。
このように、コスパ比較は「おまけの数字」ではなく、選んだ保険が自分の目的や価値観に合っているかを数値からも確認する、最後のステップとして活用できます。
以下の図では、各保険の最大補償額の違いを視覚的に比較しています。

3社共通の保険料設定 北米は「追加料金地域」

保険料について3社に共通する特徴として、渡航先が北米の場合は保険料が上がります。
医療費が世界的に見ても極端に高いアメリカやカナダでは、どの保険会社もリスクを織り込んだ料金設定となり、保険料は割高になります。
このため、中長期の海外旅行保険を比較する際には、渡航先が「北米かどうか」が、コスパを大きく左右する重要な前提条件になります。
北米の定義(たびほ・SafetyWing・ACSの比較)
ただし注意したいのは、「北米」の定義が保険会社によって異なるという点です。
- たびほ
北米とは「アメリカおよびカナダ」を含む地域として扱われています。 - SafetyWing(セーフティウィング)
北米の定義は「アメリカ(U.S.)のみ」で、カナダは通常地域扱いとなります。
そのため、カナダ渡航では北米追加料金が発生しません。 - ACS(エーシーエス)
北米とは「アメリカ+カナダ」を含むエリアとして定義されています。
つまり、たびほとACSではアメリカ・カナダの両方で保険料が上がるのに対し、SafetyWingではアメリカのみが追加料金対象となります。この違いが、特にカナダ渡航時のコストパフォーマンスに大きな差を生む要因です。
※補足
なお、SafetyWing の Complete プランについては、追加料金の対象がアメリカに加えて
香港・シンガポールも含まれます。
これらの地域では北米と同等の高額医療地域として扱われるため、Essential プランとは条件が異なる点に注意が必要です。
まず注目したい「補償が上で、保険料が下」の分かりやすいパターン

コストパフォーマンスの比較で最も判断しやすいのは、「補償額が上回っているのに、保険料が安い」というケースです。
たとえば、上の図解の左の方で、たびほの節約プランよりも補償内容が手厚い「SafetyWing Essential」が、さらに保険料まで安いとなれば、選択肢として非常に合理的です。
まずはこのように、わかりやすくお得なパターンから紹介していきます。
①たびほプライムおすすめ(補償無制限)プランが優位のケース

たびほプライムの「おすすめプラン」は、治療・救援費用が無制限という、日本の海外旅行保険ならではの手厚さを持っています。これに対して、SafetyWingやACSは、いずれも補償額に上限がある(例:$100万や€50万)ため、補償という面では明確に劣ります。
そのため、保険料が「たびほプライムおすすめプラン」以上に高い場合、SafetyWingやACSを選ぶ合理的な理由はほとんどありません。
そのようなケースが以下のテーブルに示すようにSafetyWing Completeプランの中に多くあります。
SafetyWing Completeプランでは特に40代以降で保険料が跳ね上がり、補償も制限があるため、たびほを選ぶ方が合理的です。テーブルには示していませんが、Essentialプランでも、アメリカ×50代以上では同様の逆転現象が見られます。
👉このようなSafetyWingのプランを選ぶよりは、たびほプライムおすすめプランを選ぶ方が合理的です。
なお、一部例外(0〜17歳、北米)はありますが、ACS Travellerは多くの年齢帯でTABIHOよりも安価で、このケースには当てはまらず、個別の検討が必要になります。
SafetyWing Complete プランが、たびほプライムおすすめプランよりも不利になりやすいのは「アメリカ渡航時に限った話」です。
カナダでは、SafetyWing は北米追加料金の対象外(通常地域料金)となる一方、たびほ・ACS はカナダも北米(高額医療地域)として追加料金が適用されます。
そのため、「北米だからSafetyWingが不利」と一括りにするのは正確ではなく、不利になるのはアメリカ渡航時に限られる点には注意が必要です。
北米以外への渡航者向け 保険料比較表(月額)
| 年齢帯 | たびほプライムおすすめ(¥) | SW Complete | ACS Traveller |
|---|---|---|---|
| 0〜17歳 | ¥17,680 | ¥15,978($106.52) | ¥16,038(€89.1) |
| 18〜39歳 | ¥20,820 | ¥24,225($161.50) | ¥16,038(€89.1) |
| 40〜49歳 | ¥24,830 | ¥34,875($232.50) | ¥16,038(€89.1) |
| 50〜59歳 | ¥27,250 | ¥52,725($351.50) | ¥16,038(€89.1) |
| 60〜69歳 | ¥39,620 | ¥94,875($632.50) | ¥16,038(€89.1) |
アメリカへの渡航者向け 保険料比較表(月額)
| 年齢帯 | たびほプライムおすすめ(¥) | SW Complete | ACS Traveller |
|---|---|---|---|
| 0〜17歳 | ¥23,670 | ¥27,225($181.50) | ¥26,730(€148.5) |
| 18〜39歳 | ¥26,810 | ¥42,525($283.50) | ¥26,730(€148.5) |
| 40〜49歳 | ¥26,810 | ¥62,175($414.50) | ¥26,730(€148.5) |
| 50〜59歳 | ¥34,010 | ¥95,325($635.50) | ¥26,730(€148.5) |
| 60〜69歳 | ¥38,330 | ¥173,325($1,155.50) | ¥26,730(€148.5) |
※換算レート:1ドル=150円、1ユーロ=180円、SafetyWingは64歳、ACSは65歳まで
②ACSが「たびほ」よりも明確に有利となるケース

ACSが「たびほ」よりも明確に優位となる場面があります。
ACSの両プランは補償内容の面で、「たびほおすすめプラン」よりも厚いです。したがって、ACSの保険料が「たびほおすすめ」よりも安い場合には、補償と保険料のバランスから見て、ACSの方が合理的な選択となります。
実際、ACS Partnerにはこうした条件を満たすプランが存在し、特に北米渡航かつ50歳以上では、「たびほ」よりも保険料が安く、補償面で「たびほおすすめ」より補償額が上であることから、より有利な選択肢となります。
一方で、SafetyWingの両プラン(Essential・Complete)やACS Travellerでは、大人(または10歳以上)を対象とした一般的な加入ケースにおいて、「たびほ」よりも明確に有利になる例はほとんど見られません。このことからも、「たびほ」の海外旅行保険が、補償内容と保険料のバランスにおいて、非常に優れた選択肢であることが分かります。
ただし、SafetyWing Essentialでは10歳以下の子どもが、大人1名につき1名まで無料で加入できる特典があるため、子ども連れの旅行においては「たびほ」よりも有利になるケースが存在します。次に、その点について詳しく見ていきます。
北米以外への渡航者向け:TABIHOおすすめ vs ACS Partner 保険料比較(月額)
| 年齢帯 | TABIHOおすすめ(円) | ACS Partner(円/€ ) |
|---|---|---|
| 0〜17歳 | ¥8,350 | ¥8,100 (€45) |
| 18〜39歳 | ¥11,490 | ¥8,100 (€45) |
| 40〜49歳 | ¥11,490 | – |
| 50〜59歳 | ¥13,490 | – |
| 60〜69歳 | ¥14,690 | – |
| 70〜79歳 | ¥19,250 | – |
| 80〜99歳 | ¥39,370 | – |
北米渡航者向け:TABIHOおすすめ vs ACS Partner 保険料比較(月額)
| 年齢帯 | TABIHOおすすめ(円) | ACS Partner(円/€ ) |
|---|---|---|
| 0〜17歳 | ¥14,710 | ¥14,976 (€83.20) |
| 18〜49歳 | ¥17,850 | ¥14,976 (€83.20) |
| 50〜59歳 | ¥23,080 | ¥14,976 (€83.20) |
| 60〜69歳 | ¥26,220 | ¥14,976 (€83.20) |
| 70〜79歳 | ¥43,260 | – |
| 80〜99歳 | ¥95,940 | – |
※換算レート:1ユーロ=180円、ACSは65歳まで
③SafetyWingが「たびほ」よりも明確に有利となるケース(10歳未満の子どもがいる場合)

SafetyWing Essentialでは、大人1名に対して10歳未満の子ども1名が無料で補償対象となる特典があります。これにより、例えば大人2人・子ども2人といった家族旅行の場合、子どもの保険料が一切かからないため、家族全体の保険料を抑えることができ、補償額とのバランスを考えても「たびほ」より明らかに有利になるケースが存在します。
このケースでは「たびほ節約プラン」以下の保険料で「たびほ節約プラン」以上の補償を受けることができます。
一方、「たびほ」では子どもにも個別に保険料が発生するため、家族単位での比較ではSafetyWingが圧倒的に有利になることも少なくありません。テーブルに示すように親の年齢が49歳以下のケースでSafetyWingがたびほよりも有利なことが良く分かります。例えば親が39歳以下ならば、親子二人の保険料は約8,400円で、たびほの約一人分となります。たびほ一人分の保険料で親子二人がカバーされることになります。
なお、以下のテーブルでは、SafetyWingの保険料が単純に半分になったとして示しています。実際には、被保険者(リスク対象者)が2倍になるので、保険数理的は、コストパフォーマンスはさらに高いと言えるでしょう(保険を実際に申請する可能性が上昇するため)。
SafetyWing Essential:子ども1名無料適用時の保険料比較(月額一人分換算)
北米以外への渡航者(大人1人+10歳以下の子ども1人)
| 年齢帯 | たびほ 節約プラン | SafetyWing Essential |
|---|---|---|
| 18〜39歳 | ¥7,980 | ¥4,221($28.14) |
| 40〜49歳 | ¥7,980 | ¥6,930($46.20) |
| 50〜59歳 | ¥9,780 | ¥10,878($72.52) |
| 60〜69歳 | ¥10,860 | ¥14,763($98.42) |
| 70〜79歳 | ¥17,810 | – |
| 80〜99歳 | ¥35,930 | – |
アメリカへの渡航者(大人1人+10歳以下の子ども1人)
| 年齢帯 | たびほ 節約(¥) | SafetyWing Essential |
|---|---|---|
| 18〜39歳 | ¥13,740 | ¥7,833($52.22) |
| 40〜49歳 | ¥13,740 | ¥12,894($85.96) |
| 50〜59歳 | ¥18,450 | ¥21,210($141.40) |
| 60〜69歳 | ¥21,280 | ¥28,959($193.06) |
| 70〜79歳 | ¥39,470 | – |
| 80〜99歳 | ¥86,950 | – |
※SafewtyWingの保険料は単純に半分になったとして示しています。1ドル=150円換算。
④SafetyWingが明確に有利になるケース:カナダ渡航

コスパ比較において、渡航先がカナダの場合は注意が必要です。
というのも、「北米」の扱いが保険会社によって異なるからです。
SafetyWingでは、料金区分上の「North America」はアメリカのみを指しており、カナダは通常料金(北米以外)扱いになります。
一方で、たびほ や ACS では、カナダはアメリカと同様に北米(高額医療地域)として扱われ、保険料が引き上げられます。
その結果、「同じカナダ渡航」でも、SafetyWingだけが通常料金で加入できることになります。
SafetyWing Essential は、そもそも「たびほ・節約プラン」よりも補償内容が上位に位置する保険です。
そのため、カナダ渡航においては、補償内容が上でありながら、保険料はたびほ・節約プランよりも安くなるという関係が、39歳以下の大人では明確に成立します。
ここで年齢条件を整理しておきましょう。
まず、大人1人で加入する場合、
SafetyWing Essential の保険料が「たびほ・節約プラン」よりも安くなり、
「補償は上・保険料は下」という関係が成立するのは39歳以下までです。
40歳以上になると、単純な保険料比較では、たびほ・節約プランの方が安くなる年代も出てきます。
一方で、SafetyWing Essential には「大人1人につき10歳未満の子ども1人が無料で補償対象になる」特典があります。
この特典を前提に 「大人1人+子ども1人」 で考えると、支払う保険料は大人1人分のままです。
その結果、体感的には 「保険料が半額で2人分をカバーしている」 のと同じ状態になり、
40代〜60代(70歳未満)であっても、実質的には たびほ・節約プランよりも高いコストパフォーマンスが成立します。
つまり整理すると、
- 単身(大人1人)
→ SafetyWing Essential が明確に有利なのは 39歳以下 - 親子(大人1人+10歳未満の子ども1人)
→ 70歳未満まで、SafetyWing Essential の方が実質的に高コスパ
という判断になります。
なお、下のテーブルでは「大人1人分の保険料」を基準に比較しています。
そのため、子ども無料の効果は数値以上に大きいという点を意識しながら見ると、
カナダ渡航における SafetyWing Essential の優位性がよりはっきりと理解できるはずです。
カナダへの渡航者向け:TABIHO節約プラン vs SafetyWing(Essential) 保険料比較(月額)
| 年齢帯 | たびほ(北米料金)節約プラン | SafetyWing Essential(通常料金) |
|---|---|---|
| 18〜39歳 | ¥13,740 | ¥8,442($56.28) |
| 40〜49歳 | ¥13,740 | ¥13,860($92.40) |
| 50〜59歳 | ¥18,450 | ¥21,756($145.04) |
| 60〜69歳 | ¥21,280 | ¥29,526($196.84) |
| 70〜79歳 | ¥39,470 | ― |
| 80〜99歳 | ¥86,950 | ― |
※換算レート:1ドル=150円
1万円あたりの補償額で比較|「どれだけ守られるか」が数字でわかる

保険の「コスパ」をより客観的に比較するために、保険料1万円あたりで、どれだけの補償を受けられるのかという視点から整理したのが、以下の表です。
単純な補償総額では比較が難しい保険プランも、「支払った保険料1万円ごとに何円の補償があるか」を算出することで、
コストに対する補償の手厚さ=いわゆる“コスパ効率”がより明確になります。
さらに、この比較が優れている点は、為替変動の影響を受けにくい指標であるということ。
海外発の保険(SafetyWing や ACS)の補償額・保険料はどちらもドル建て・ユーロ建てで設計されており、為替レートが変動しても両者が同じ比率で変化するため、1万円あたりの補償額という比率自体は変わりません。
つまり、「為替のタイミングに左右されず、純粋な設計思想や保険価値での比較」ができるのが、この指標の大きなメリットです。
もちろん補償額の「上限」だけでなく、補償範囲の広さやサービス対応の差も重要ではありますが、「数字で一度整理したい」「一番お得な保険は?」と考える方にとって、この比較は強力な判断材料になるはずです。
年代別「最もコスパの良い保険」ー1万円あたりの補償額で比較の場合

以下の表では、年齢帯ごとに「1万円あたりの最大補償額」が最も高い保険プランを赤色で、
次点(2位)を黄色でハイライトしています。
- 🟥 赤:その年代で最もコスパの高い保険
- 🟨 黄:2番目にコスパが高い保険
あくまで「補償額の上限 ÷ 保険料」という数値上のコスパ比較であり、補償範囲やサポート内容などの要素は考慮していません。
北米以外(通常地域)への渡航の場合
保険料1万円あたりの最大補償額ー北米以外への渡航者(万円)
| 年齢帯 | TABIHO 節約 | TABIHO おすすめ | TABIHO プライム | SW Essential | SW Complete | ACS Partner | ACS Traveller |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0〜9歳 | 1,253 | 5,988 | 6,490 | 4,442 | 9,390 | 6,667 | 5,612 |
| 10〜17歳 | 1,253 | 5,988 | 6,490 | 4,442 | 9,390 | 6,667 | 5,612 |
| 18〜39歳 | 1,253 | 4,352 | 6,490 | 4,442 | 6,190 | 6,667 | 5,612 |
| 40〜49歳 | 1,253 | 4,352 | 6,490 | 2,706 | 4,300 | – | 5,612 |
| 50〜59歳 | 1,022 | 3,706 | 5,240 | 1,724 | 2,840 | – | 5,612 |
| 60〜69歳 | 921 | 3,404 | 4,690 | 1,270 | 1,580 | – | 5,612 |
| 70〜79歳 | 561 | 2,597 | 2,810 | – | – | – | – |
| 80〜99歳 | 278 | 1,270 | 1,370 | – | – | – | – |
アメリカへの渡航の場合
保険料1万円あたりの最大補償額ーアメリカへの渡航者(万円)
| 年齢帯 | TABIHO 節約 | TABIHO おすすめ | TABIHO プライム | SW Essential | SW Complete | ACS Partner | ACS Traveller |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0〜9歳 | 728 | 3,400 | 4,812 | 2,390 | 5,510 | 3,606 | 3,367 |
| 10〜17歳 | 728 | 3,400 | 4,812 | 2,390 | 5,510 | 3,606 | 3,367 |
| 18〜39歳 | 728 | 2,800 | 4,812 | 2,390 | 3,530 | 3,606 | 3,367 |
| 40〜49歳 | 728 | 2,800 | 4,812 | 1,450 | 2,410 | – | 3,367 |
| 50〜59歳 | 542 | 2,170 | 3,647 | 884 | 1,570 | – | 3,367 |
| 60〜69歳 | 470 | 1,910 | 3,185 | 647 | 865 | – | 3,367 |
| 70〜79歳 | 253 | 1,160 | 1,750 | – | – | – | – |
| 80〜99歳 | 115 | 521 | 807 | – | – | – | – |
カナダへの渡航の場合
カナダ渡航では、たびほとACSは北米料金が適用される一方、SafetyWingは通常地域料金が適用されます。
保険料1万円あたりの最大補償額ーカナダへの渡航者(万円)
| 年齢帯 | TABIHO 節約 | TABIHO おすすめ | TABIHO プライム | SW Essential | SW Complete | ACS Partner | ACS Traveller |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0〜9歳 | 728 | 3,400 | 4,812 | 4,442 | 9,390 | 3,606 | 3,367 |
| 10〜17歳 | 728 | 3,400 | 4,812 | 4,442 | 9,390 | 3,606 | 3,367 |
| 18〜39歳 | 728 | 2,800 | 4,812 | 4,442 | 6,190 | 3,606 | 3,367 |
| 40〜49歳 | 728 | 2,800 | 4,812 | 2,706 | 4,300 | – | 3,367 |
| 50〜59歳 | 542 | 2,170 | 3,647 | 1,724 | 2,840 | – | 3,367 |
| 60〜69歳 | 470 | 1,910 | 3,185 | 1,270 | 1,580 | – | 3,367 |
| 70〜79歳 | 253 | 1,160 | 1,750 | – | – | – | – |
| 80〜99歳 | 115 | 521 | 807 | – | – | – | – |
※SafetyWing Complete プランが最もコスパが良くなるケースが多いですが、Complete プランは 原則12ヶ月単位の契約となりますので注意して下さい。
※換算レート:1ドル=150円、1ユーロ=180円、SafetyWing Completeは64歳、ACS Travellerは65歳まで
補足:SafetyWing Essentialは親子で加入すると、コスパがさらに倍増!
SafetyWing Essential では、大人1名の加入につき、10歳未満の子ども1名が無料で補償対象になります。そのため、親子2人で加入する場合でも保険料は大人1人分のみ。
つまり、「1万円あたりの最大補償額」は実質 2倍のコスパ として評価できます。
この表では単独加入時の数値を基準にしていますが、子連れ旅行や親子留学などのケースでは、SafetyWing Essential の費用対効果は群を抜いて高くなるため、選択肢として強く検討する価値があります。
総括「コスパ重視の保険選び」

数値で比較してみると、たびほ は、単身・全年齢層において安定的に高いコストパフォーマンスを発揮する、非常にバランスの取れた選択肢であることが分かります。
特に40代〜60代では、補償内容と保険料のバランスが良く、「迷ったらこれを選んでおけば大きく外さない」保険と言えるでしょう。
一方で、年齢帯・渡航先・家族構成によっては、SafetyWing や ACS の方が、数値上のコスパが明確に高くなるケースもあります。
まず ACS について。
ACS(特に Globe Partner / Traveller)は、北米以外への渡航において、
「たびほ・おすすめプラン」よりも補償額が高いにもかかわらず、保険料が安くなる年代が存在します。
とくに 北米渡航かつ50歳以上 では、
「補償はACSの方が上・保険料はたびほより安い」
という関係が成立するケースがあり、コスパ重視で見るとACSが合理的な選択になる場面があります。
次に SafetyWing Essential。
SafetyWing Essential は、単身でも 30〜40代を中心に高いコスパを示しますが、
真価を発揮するのは 「10歳未満の子ども1名無料」 が加わるケースです。
- 親が49歳以下
- 子ども(10歳未満)を連れて中長期滞在
- 北米以外、または医療費が極端に高くない地域
この条件では、大人1人分の保険料で親子2人を補償できるため、
家族単位で見た実質的なコスパは一段階跳ね上がります。
たびほでは子どもにも個別に保険料がかかるため、
子ども連れというだけで SafetyWing Essential が有利になるケースは少なくありません。
そして、この構造が 最も強烈に表れるのがカナダ渡航です。
カナダでは、
- たびほ・ACS:北米(高額医療地域)として追加料金
- SafetyWing:通常地域料金のまま
という料金区分の違いがあり、ここに 「子ども1名無料」 が加わることで、
- 補償内容は たびほ・節約プラン以上
- 保険料は 大人1人分のみ
- 家族単位では体感的に「ほぼ半額」
という、今回の比較の中でも 最も分かりやすい逆転現象が起こります。
まとめ「コスパ重視の保険選び」→年齢と家族構成で選ぶべき保険は異なる
- 単身・全年齢層
→ 安定感と総合力重視なら「たびほ」 - 北米以外 × 50歳以上
→ 補償と保険料のバランスで「ACS」が有利になるケースあり - 子ども連れ(特に49歳以下)
→ SafetyWing Essential が有力 - カナダ渡航 × 子ども同伴
→ SafetyWing Essential が最強クラスのコスパ
コスパはあくまで判断材料のひとつですが、「どの条件で、どの保険が逆転するのか」を知っておくことで、保険選びの後悔は大きく減らせるはずです。
その他の補償・サービスについて
たびほ「キャンセル保険」

たびほの「キャンセル保険」は、旅行が中止になった場合に取消料・違約料の実費を補償する特約型の保険です。
通常の海外旅行保険とは別契約となっており、旅行費用に応じて補償額を設定できます。
たとえば、以下のような理由で出発できなくなった場合に、旅行代金に応じた補償が支払われます:
- 新型コロナ感染などで出発できなくなった
- 勤務先の都合で急な出勤命令が出た
- 渡航先で戦争・テロ・地震などが発生した
保険料は旅行代金に応じて変動し、
(例:旅行費用10万円の場合 → 保険料 約1,200円)
補償額は最大で旅行代金全額(実費)まで受け取ることができます。。
📌 注意点
- このキャンセル保険は、たびほの海外旅行保険に自動で含まれているわけではありません。
- あくまで別契約で、出発の4日前までに申し込む必要があります。
👉 逆に言えば、他社の海外旅行保険を使っている場合でも、このキャンセル保険だけを「たびほ」で契約することも可能です。
SafetyWingのキャンセル保険
この記事で紹介している海外保険「SafetyWing」のCompleteプランには、類似の“旅行開始前の中止”への補償が自動で含まれています。
たびほと同様に「不可抗力の事由」により旅行が開始できなかった場合、定額で最大300ドル/1回(年間600ドルまで)が支払われます:
たびほとの主な違いは、「実際にかかった費用を補償する実損型」ではなく「定額補償」であること、さらに別途申し込みが不要(自動付帯)な点です。
補足:遅延補償について

キャンセル保険とは別に、フライト遅延や乗継ぎ失敗による不便に対して補償を行う「遅延補償」は、たびほ・SafetyWing・ACS(Traveller)いずれの保険にも標準で含まれています。
たびほでは、プランによって「定額型(一定額を支給)」と「実費補償型(かかった費用を上限内で補償)」の両方があり、内容は加入プランにより異なります。
SafetyWingでは、Essential・Completeの両プランにおいて定額型の遅延補償が付帯しており、遅延やフライトの不便に対して定額が支払われます。
ACSについても、Travellerプランには遅延補償が含まれており、実費型として宿泊費・交通費などの負担が一定額まで補償されます。ただし、ACS Partnerプランには遅延補償は含まれていませんので注意が必要です。
このように、各社ともに標準プランで遅延補償を提供している一方で、補償方式(定額か実費)、補償上限や条件には違いがあるため、渡航スタイルに合った内容かどうか、事前に確認することが大切です。
ACSのその他の保険商品(渡航目的別)
ACSはフランスの保険会社で、長期滞在者や留学生向けにさまざまなプランを提供しています。
目的に応じて細かく設計されている点が特徴で、以下のような保険商品があります:
- Expatriation Insurance:海外赴任・長期滞在者向け。慢性疾患や出産にも対応。補償対象国は主に東南アジアの国々。
- Business Insurance:短期〜中長期出張に対応。企業契約や業務事故も補償。頻繁に移動する職種や国際会議出席者などにおすすめ。
- Foreign Resident Insurance:ヨーロッパに定住する外国籍住民向け。
- Student Insurance:ヨーロッパ圏への留学生向け。医療・盗難・留学キャンセルにも対応。
ACSがフランスへの留学生限定で提供するユニークな保険

フランスの保険会社ACSでは、フランスに留学する学生向けのユニークな保険として、「Student Civil Liability and Repatriation(ARE)」プラン(年額33ユーロ〜/約6,000円〜)を提供しています。
この保険は、医療費全体を包括的に補償するものではなく、「体調を大きく崩した際や、緊急の医療搬送が必要になったときに本国へ送還する費用」を補償する保険です。
特に語学力にまだ自信のない段階でフランスに留学する場合、言葉が通じにくい環境で長期的または複雑な治療を受けるよりも、母国に戻って、安心できる医療体制のもとで治療を受けたいと考えるのは、自然なことです。
この保険は、まさにそうした留学生の心情に寄り添うと同時に保険料を抑える設計になっており、ニーズを的確に捉えながら、実用性とコストのバランスを両立させた優れた内容になっています。
実際、海外留学保険の1年間の相場は、おおよそ10万〜20万円強が一般的です。そうした中で、たった6,000円前後(年額)で加入できるこのプランは、非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢といえるでしょう。
👉 「現地での学業や経験にお金を使いたい」と考える留学生にとっては、現実的かつ合理的な保険のあり方として、一度検討してみる価値があります。

中長期の保険選びが難しい理由

このブログは「日本への一時帰国をサポートする」ことを目的としており、想定している読者は、たとえば以下のような方々です。
- 語学留学生
- バックパッカー
- ワーキングホリデー(ワーホリ)
- デジタルノマド・リモートワーカー
- 単身で海外に挑戦するアーティスト・起業家
こうした方々に共通しているのは、1〜12カ月の海外滞在を見据え、現地からでも自分で加入・管理できる医療保険が必要であるという点です。
しかし、短期旅行ならあまり悩まずに選べる保険も、中長期(1〜12カ月)となると、考慮しなければならないことが増えるため、保険選びは複雑で大変になります。そのため、「どの保険が自分に合っているのか分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
保険選びが難しくなる主な理由は、以下の4つです。
1. 滞在スタイルが多様
観光、留学、ワーキングホリデー、バックパッカー、リモートワークなど、旅の目的やライフスタイルによって、求められる補償内容や優先順位が異なります。
2. 不確定要素が多い
現地での生活は予期せぬ展開になりやすく、途中帰国や滞在延長、病気や資金難、情勢の変化など、予定どおりに進まないケースも少なくありません。
3. 補償内容・料金がバラバラ
保険会社ごとに補償範囲やプランが異なり、同じ1年契約でも金額や対象地域に大きな違いが出ます。特に渡航先によって保険料が高騰することもあります。
4. 情報の収集と比較に時間がかかる
多くの比較サイトでは日本国内の保険に偏っており、海外発の保険情報は断片的です。結果として、複数の情報源を行き来しながら比較検討する手間が発生します。
本記事の構成意図
本記事では、筆者自身の20年以上にわたる海外滞在の経験をもとに、中長期の海外旅行・医療保険を選ぶうえで直面しやすいさまざまな状況やニーズを想定し、それぞれのケースで現実的かつ実用的な選択肢となる保険商品を比較・整理しました。
たとえば、以下のような状況や要望を想定しています:
- 滞在期間は決まっているか?それとも延びる可能性があるか?
- 渡航先は固定か?それとも複数国を旅しながら滞在するか?
- 年齢や家族構成は?単身か、子ども連れか?
- 出発前に加入したいか?それとも現地から加入・延長したいか?
- 自分にとって外せない補償内容は何か?
- コストパフォーマンスも確認したい。
中長期の滞在となると、こうした条件は人によってさまざまです。そのため、本記事は少し長めの構成となっていますが、それは多様な読者の状況にしっかり対応するためです。
ただし、すべてを最初から読む必要はありません。
ご自身のケースに関係する部分だけを拾い読みできるよう、章ごとにテーマを整理しています。
自分に合った保険を、できるだけ迷わず選べるように──
そんな思いで、実体験をもとに丁寧にまとめました。少しでもお役に立てれば幸いです。
日本・アメリカ・ヨーロッパの保険を比較する理由

今回の比較では、日本の保険に加えて、アメリカやヨーロッパ発の保険商品も対象に含めました。これは、保険というものが各国の文化や医療制度を反映して設計される性質を持っているからです。
たとえば日本の保険は、国民皆保険を前提とした安心感と細かな補償が特徴ですが、基本的にはどの会社も似たような構成になりやすく、選択肢に大きな違いが出にくい側面があります。
一方、アメリカやヨーロッパの保険は、自己責任や民間保険中心の制度を背景に、設計思想や優先する補償内容が大きく異なります。その結果、料金体系や補償範囲にも個性が出やすく、「自分の滞在スタイルにより合った選択肢」が見つかる可能性が広がります。
このような理由から、異なる文化圏で設計された保険を横断的に比較することで、より現実的で納得感のある保険選びができると考えました。
「たびほ」を日本の代表として選んだ理由

日本の海外旅行保険は全体的に似た構成のものが多いため、すべてを横並びで比較するよりも、代表的な商品を基準として扱うことで、比較軸を明確にできます。
その中で本記事では、「たびほ(T@BIHO)」を日本の代表例として選びました。その理由は以下の通りです:
- 利用者数・認知度ともに高く、比較サイトやSNSでの評価も安定している
- 補償内容・費用・延長条件などの情報が明確に提示されており、公式サイトでの確認も容易
- 他社と比較した際の特徴や差分を把握しやすい設計になっている
実際に調査・比較を進める中で、日本の保険の中でも「たびほ」は、価格・内容・情報の分かりやすさのバランスが取れており、代表として扱うのに非常に適していると判断しました。
短期旅行(1カ月未満)の保険をお探しの方へ
本記事は、1カ月〜12カ月の中長期滞在を前提としています。
そのため、
- 観光旅行
- 短期出張
- 1〜2週間の海外渡航
といった 1カ月未満の短期旅行については、保険の選び方そのものが異なります。
短期旅行向けの海外旅行保険については、「たびとも」を日本代表として比較した、以下の記事で詳しく解説しています。

補足:クレジットカード付帯の海外旅行保険も活用可能

一部のクレジットカードには、海外旅行保険が自動または利用条件付きで付帯しており、航空券などをカードで支払うことで、ケガや病気、携行品の損害などの補償が受けられる場合があります。
「たびほ」などの本格的な海外旅行保険ほどの補償額ではないものの、短期旅行や最低限の備えとしては十分なケースも多く、選択肢として検討する価値はあります。
※クレジットカードごとの補償内容や、実際に保険が適用される条件などについては、以下の記事での後半で解説しています。

筆者総評

この記事を書くにあたり、これまでこのブログで扱ってきた SafetyWing、ACS、日本の海外旅行保険をあらためて横断的に整理しました。
一時帰国や短期旅行向けの保険では、保険料や補償額といった数値が比較的はっきりと「決め手」になります。しかし中長期(1〜12カ月)になると、意外なほど早い段階で選択肢が絞られてしまう──それが、今回あらためて比較してみて感じた一番の発見でした。
中長期では、「補償額がいくらか」以前に、
- 出国前にしか契約できないのか
- 海外から加入・延長できるのか
- 滞在期間の変更にどれだけ柔軟に対応できるのか
- 日本語対応が必要か
といった前提条件が極めて重要になります。
ここで方向性がほぼ決まり、その後に細かい条件や金額を詰めていく、という順番になるケースがほとんどです。
初めての中長期滞在なら日本の保険がおすすめ

この記事では、海外発の保険も含めて比較してきましたが、初めての中長期海外滞在に向けて準備をしている方には、私は「たびほ」などの日本の保険をおすすめします。
理由はシンプルです。
初めての海外長期滞在の準備というのは、本当にバタバタします。
ビザ、航空券、住む場所、持ち物、手続き、仕事や学校の調整……
それだけで、精神的な余裕はほとんどなくなります。
これは、私自身の実体験でもあります。
私は20年以上前にアメリカへ渡りました。当時は、今のようにAIも翻訳アプリもなく、海外保険の情報も限られていました。正直に言えば、出発準備だけで手一杯で、「英語で保険を比較して、内容を理解して、納得したうえで契約する」ような余裕は、ほとんどなかったと思います。
そしてこれは、「当時だからできなかった」という話ではありません。
仮に2026年の今、英語に不慣れな当時の自分のまま、初めて海外へ長期滞在するとしたら──たとえAIや翻訳ツールがあったとしても、おそらく同じ判断をすると思います。
情報が手に入ることと、それを冷静に比較・判断できる精神的余裕があるかどうかは、まったく別だからです。
保険の本来の役割は、「リスクを減らす」こと以上に、不安を減らすことだと私は思っています。
不安が大きいタイミングで、さらに不安になるような選択(言語・制度・文化がすべて違う保険)をする必要はありません。
だからこそ、初めての中長期滞在では、「たびほ」のような日本の保険を選ぶのは、今でも非常に合理的な判断だと感じています。
少し慣れてきたら海外保険がおすすめ

一方で、1年ほど海外に滞在し、生活や移動、医療システムに慣れ、次の展開を考える余裕が出てきた段階では、SafetyWing や ACS のような海外保険は、非常に自然で合理的な選択肢になります。また、初めての渡航でも、家族やパートナーと準備を分担していて、保険の検討に集中できる余裕があるなら、海外保険を選ぶのも現実的な選択肢です。
条件さえ合えば、
- 契約・延長の柔軟さ
- 設計思想のシンプルさ
- 海外生活との親和性
という点で、むしろ日本の保険より楽になるケースも多いです。
さらに言えば、保険や医療まわりの英語に慣れておくことは、長く海外に関わる人にとって確実にプラスになります。実際、2〜3年海外にいると、「保険だけ日本語対応に戻るより、最初から最後まで、英語で完結した方が楽」と感じるようになります。海外にすでに目が向いている方には、その状況に一日でも早くなることをおすすめします。
特にアメリカのように、医療保険がすべて民間ベースで運営されている国では、保険会社とのやり取りが日常的に発生します。
請求内容の確認、補償の適用範囲の説明、病院側との連携など──日本ではほとんど意識することのなかったやり取りが、患者自身に求められる場面がとても多いのです。実際に病院で「あなたの保険の補償範囲は?」と尋ねたり、「まずは保険会社に確認してください」と言われるのは、ごく普通のやり取りです。
これはアメリカ特有の部分もあるかもしれませんが、海外で医療を受けるなら、保険会社との関係性や仕組みを早く理解しておくことは大きなメリットになります。
そしてこの過程で自然と身につく、病状の説明や医療に関する英語表現は、日常会話の幅を広げるうえでも非常に役立ちます。たとえば、自分の体調を適切に伝えられることは、日々の友人との会話や、ホストファミリーとのやり取りでも自信につながります。
海外保険を通じて、単に「備える」だけでなく、「海外生活に必要な語彙や対応力を育てる」という視点も、これから中長期滞在を見据える方にとっては、大きな価値になるでしょう。
まとめ たびほ vs 海外保険:本当にあなたに合った保険選びを

中長期(1〜12カ月)の海外旅行保険は、結局のところ「どれが一番お得か」よりも、加入の前提と使い方(出国前契約が必須か/海外から加入・延長できるか/期間変更にどれだけ強いか/日本語が必要か)で、選択肢がほぼ自動的に絞られます。安心感と日本語対応、そして無制限補償の選択肢まで含めて“堅実に外さない”のが たびほで、一方で旅程が流動的だったり国をまたぐ移動が前提なら、海外滞在中でも加入・更新できる SafetyWing / ACS が強みを発揮します。さらに数値で見ると、条件によっては海外保険がコスパ面で逆転する局面もあり、とくに SafetyWing Essential の「10歳未満1名無料」は家族単位の実質負担を大きく下げる決定打になり得ます。
👇SafetyWingの徹底解説と申し込み方法はこちら

👇ACSの徹底解説と申し込み方法はこちら

👇一時帰国や海外旅行に対応できる医療保険について、全体像を知りたい方は、こちらのまとめ記事をチェックしてみてください。




コメント
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