日本へ一時帰国する人必見!滞在国への再入国に必要な書類を再確認【留学・駐在・永住】

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滞在国への再入国確保

こんなことでお困りではありませんか?

  • 一時帰国の予定があるけれど、再入国に何が必要かわからない
  • 法律や制度が変わっていると聞いて不安
  • 自分のケース(留学・駐在・永住)に合った手続きが知りたい

日本への一時帰国の前に、滞在国へ確実に再入国できるよう準備しておくことが必須です。

このあたりの法律は変わり続けるので海外在住邦人にとってはいつも不安になるところ。

近年は各国のビザや入国管理のルールが頻繁に改正されており、「以前はこれで大丈夫だったのに通用しない」というケースもあります。

この記事では、筆者がアメリカ在住の立場から、特にアメリカに関する情報を中心にご紹介しますが、他の国に住んでいる方にも参考になるよう、可能な限り共通点を押さえた内容とし、国別に特有の情報がある場合はその点も明記しています。また、留学生・駐在員・永住者それぞれのケースに分けて解説します。

この記事を読むことで、あなたが再入国に必要な書類や準備をきちんと把握でき、不安を解消して安心して一時帰国できるようになります。

再入国に必要な共通書類は、パスポート、滞在許可証(ビザやグリーンカード)、身分証明書です。
これに加えて、滞在国や在留ステータスによっては、その他の書類が必要となる場合があります。

なぜ「再入国書類」の確認が大事なのか?

一時帰国前の準備を怠ると、以下のようなトラブルが起こり得ます。

  • 再入国時に空港で足止めされる
  • 学生ビザや駐在ビザが無効になる
  • 最悪の場合、再入国を拒否されることも…

そのため、「帰る前」にチェックしておくべき書類リストはとても重要です。

再入国できないとなると本当に大変なので準備は大事

再入国時に必要な書類【共通編】

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まずは、どの立場の人にも共通する基本書類から見ていきましょう。

  • 有効なパスポート(有効期限を必ず確認)
  • 滞在国のビザまたは在留許可証(以下の国などで必要:アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランス、シンガポールなど)
  • 航空券(往復または復路分)
  • 再入国許可証またはリエントリーパーミット(以下の国で必要なケースあり:アメリカ(1年以上の出国時)、シンガポール、マレーシア、UAEなど)
  • 身分証明書や居住証明書(現地での身分証や保険証など)

【ケース別】再入国に必要な書類と注意点

① 留学生の場合

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  • 学生ビザ(Student Visa)の有効期限確認
  • 学校からのEnrollment Letter(在籍証明書)
  • 留学先のI-20(アメリカ)やCAS(イギリス)などの公式書類
  • SEVISなどのシステム登録状況(アメリカ留学の場合)
  • Jビザの場合はDS-2019(Certificate of Eligibility for Exchange Visitor Status)も必須

注意点: ビザの期限が帰国中に切れる可能性がある場合は、事前に更新手続きを。また、学校に「再入国予定日」を伝えておくとスムーズです。

② 駐在員の場合

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  • 就労ビザ(Work Visa)および滞在許可証
  • 会社の派遣証明書や雇用証明書(必要国あり)
  • 再入国許可(国によってはオンラインで取得可能)
  • 配偶者・子どもの分も含めた書類確認

注意点: 企業が手配してくれるケースもありますが、ビザ更新時期とかぶっていないか要注意。必要であればHR部門に相談を。

③ 永住者(グリーンカード保持者など)の場合

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  • 永住権カード(例:アメリカならグリーンカード)
  • 永住権の出国期間制限の確認(例:半年を超えると再入国が困難に)
  • 長期不在予定の場合は「再入国許可証(Re-entry Permit)」の取得も検討

注意点: 永住者といっても、「永住=無条件の再入国OK」ではないことに注意。特にアメリカでは、過去にトランプ政権下で移民政策が厳格化されたことがあり、永住権保持者であっても再入国審査で時間がかかったり、質問が厳しくなるケースが報告されました。情勢によっては今後も同様の方針が取られる可能性があるため、滞在国の制度を事前に確認し、必要であれば再入国許可証の取得や、帰国中の出国期間が問題にならないよう調整するなど、慎重な準備が求められます。

希世
希世

私はグリーンカードと念のためアメリカの運転免許を準備しています。

再入国時に注意が必要な国々とその特徴

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日本に再入国する際は、出発国によって準備すべき書類や注意点が微妙に異なります。とくに日本人が多く住む国では、各国の出入国管理制度や航空会社の運用によって、追加対応が求められる場合があります。ここでは、とくに注意が必要とされる国々について紹介します。

中国

中国は日本人滞在者数がアメリカに次ぐ第2位で、ビジネス・教育・家族帯同など様々な目的で多くの日本人が暮らしています。再入国の際には、日本の在留カードや再入国許可の確認はもちろんのこと、中国出国時に最新のPCR陰性証明や健康コード(緑色のQRコード)を求められる場合があります。これは地方ごと、また航空会社ごとに運用が異なるため、事前に搭乗予定の航空会社や現地日本大使館・領事館の情報を確認することが非常に重要です。特に上海・北京・広州などの大都市圏では、チェックイン時に書類不備で搭乗を断られるケースも報告されています。

韓国

韓国もビジネスや留学で滞在する日本人が多い国です。仁川国際空港などでは、航空会社が再入国関連の書類を厳格にチェックする傾向があります。在留カードや再入国許可の不備があると搭乗できない場合もあるため注意が必要です。

フィリピン・インドネシア・ベトナム

これらの国では、出国前に必要となる現地独自の許可証(例:ECC)やレジデンスカードの確認が行われることがあります。とくに企業駐在員にとっては、再入国のための日本側書類だけでなく、現地での出国要件も把握しておく必要があります。

アメリカ合衆国

再入国時の手続きが比較的スムーズな傾向にあるものの、ESTAの期限切れやグリーンカードの更新と重なると、トラブルになることもあります。航空会社によっては、帰国便搭乗時に在留資格や帰国理由の確認がされることもあるため注意を。

オーストラリア・カナダ・イギリス

これらの国々では、日本に再入国する際の特別な出国要件は少ないものの、現地でのパスポート更新やビザ手続きと重なると、日本再入国手続きにも影響が出ることがあります。在外公館を活用し、手続きを早めに行うことが望ましいです。

一時帰国前にやっておきたい準備リスト

  • 滞在国の大使館・領事館の最新情報をチェック
  • 必要書類をスキャンしてデジタル化(スマホ保存)
  • 念のため紙のコピーも用意しておく
  • ビザ・パスポートの有効期限をダブルチェック
  • 滞在先の連絡先を家族や友人と共有

再入国時に必要な書類 まとめ

✅ 再入国時に必要な書類チェックリスト【共通・立場別】

区分必要書類・注意点対象者・条件
共通・有効なパスポート(有効期限要確認)
・滞在許可証(ビザ・グリーンカードなど)
・航空券(往復または復路分)
・身分証明書または居住証明書
・再入国許可証(必要な国のみ)
すべての海外在住者
留学生・I-20(アメリカ)
・Enrollment Letter(在籍証明)
・SEVIS登録状況(アメリカ)
・DS-2019(Jビザの場合)
・ビザの有効期限確認
学生ビザ保持者
駐在員・就労ビザ
・雇用証明書や派遣証明書
・再入国許可証(必要国)
・配偶者・子どもの書類も確認
海外赴任・帯同家族
永住者・永住権カード(例:グリーンカード)
・出国期間が半年を超える場合は再入国許可証の取得検討
永住権保持者(アメリカ、カナダ、オーストラリアなど)

🌍 国別:再入国時の注意点と追加書類リスト

国・地域主な注意点・追加書類備考
中国・PCR陰性証明が必要な場合あり
・健康コード(緑色QR)
・書類不備で搭乗拒否の事例あり
地方・航空会社ごとに運用が異なるため、事前確認必須
韓国・在留カード・再入国許可の提示必須
・不備があると空港で搭乗拒否の可能性
仁川空港でチェック厳格化傾向
フィリピン・ECC(出国クリアランス)やレジデンスカードの確認が必要出国時に空港での確認あり、手続きに時間がかかることも
インドネシア・就労ビザ関連書類とDomicile Letter(居住証明)などの提示が求められる可能性現地企業やHRと事前調整を推奨
ベトナム・一部で出国許可証(レター)や居住証明書が必要になることがある駐在員が多いため会社のサポート体制に依存
アメリカ・グリーンカード・ビザの有効期限に注意
・ESTAの期限切れに注意
・運転免許証をID代わりに持参すると安心
搭乗時に滞在資格や帰国理由を聞かれる場合あり
カナダ・特別な出国書類は少ないが、現地でのパスポート更新やビザ申請中は要注意日本入国・再出国に影響するケースあり
イギリス・ビザやBRP(滞在許可カード)などの所持確認必須
・在籍先・勤務先の書類準備も推奨
書類不備による出国トラブル事例あり
オーストラリア・出国時に書類不備がないか確認
・パスポート更新やETA、永住ビザのステータス確認必須
出国条件は緩やかだが、更新手続きが絡むと注意が必要

出国前に以下の確認を忘れずに行いましょう:

  • ビザやパスポートの有効期限
  • 滞在国の最新の出入国ルール(大使館サイトなどで確認)
  • 書類のデジタル保存・紙コピーの用意
  • 現地と日本の移動スケジュールとリンクする再入国期限の把握

もし本記事を読んで「自分の国の手続きについてもっと詳しく知りたい」「特定のケースに合った書類リストが知りたい」などのリクエストがありましたら、ぜひコメント欄やお問い合わせフォームからお知らせください。今後の追記や別記事としてご紹介させていただく予定です。

希世
希世

出発前にもう一度チェックリストを確認し、安心して一時帰国を楽しんでください。

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